秋の精霊祭終了! ~ クリッピノさんとクリビオー ~
精霊祭でのレベリングを一気にカットし、最終日です。
雑魚モンスターとの戦闘だとあまり書くことがなかったので。。。
【9月28日(イベント最終日)】
今日はイベント最終日なので21時過ぎまでダンジョンで飴集めを行い、
手持ちの飴を全て投入した。
まだ他のメンバーは頑張っているかもしれないが、もういいだろう。
このイベント中、魔香も使っていたこともあり倒したモンスターの数も多く、
召喚獣とスキルレベルを大幅に上げることができたので、現状のステータスを確認した。
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冒険者:なおと
【ベースレベル】322
HP: 4709/4860 MP:611/1814
【スキルレベル】
剣術スキル:210 魔法スキル:42
体術スキル:186 回復スキル:37
槍術スキル:151 補助スキル:48
斧術スキル:120 召喚スキル:46
弓術スキル:48 (鍵)錬成スキル:30
所持金:61,891,047ゼニー 【 9月28日 21:08 】
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そして、召喚獣のステータスは、
熊太郎(【ベースレベル】42 HP 155/317 MP 35/192)
体術スキル:42 ???:-
ベア子(【ベースレベル】42 HP 206/309 MP 44/188)
体術スキル:42 ???:-
ムツキ(【ベースレベル】39 HP 176/367 MP 16/261)
体術スキル:36 補助スキル:1
ブレススキル:39
ムツキはベースレベルが低いが、種族値が高いためステータスは熊太郎達を上回ている。
素材もかなりたまったのでギルドの引取りカウンターへ向かった。
イベントの報酬と素材の売却益で、結果的にこのイベントで大きく収益を上げることができた。
素材の売却を終えた後、依頼掲示板のほうを見ると栗の形をした人(?)が
ビラを手に持ち悲しそうに辺りを見回していた。
5日前に素材売却のために来たときには、
ビラを持ってニコニコしていたがあの時とは全く雰囲気が違う。
そんなことを思っていると、栗の人と一瞬目が合ってしまったので、すぐに視線を逸らした。
が、時既に遅く、栗の人はこちらに近づいてきた。
「あの、冒険者さん、お願いがありますの。」
今にも泣きそうな顔をしながら、ビラを1枚渡してきた。
「えっと、どうされたんですか?」
俺は『あちゃ~、面倒なことに巻き込まれた~』と心の中で思いつつも、ビラを受け取った。
「私、ヒワディーア山の管理人をしているクリッピノという者なの。
9月上旬の大雨の影響で山の栗が落ちたんだけど、いろいろ忙しくて回収を怠って放置してたの。
そしたら魔素を吸ってモンスター化しちゃったの。どうか私を助けてなの。」
「とりあえず、どんなモンスターなのかもう少し詳しく聞かせてもらえますか?」
「わかったの。今まで誰も目も合わせてくれなかったから嬉しいの。」
嫌ですと断れず話を聞くことになってしまったが、クリッピノさんのホッとした表情を見て、
『ああ、もう断れないな』と思った。
「栗のモンスターは『ビオー』って鳴くから、私が勝手にクリビオーって名付けたの。
クリビオーは強くないから一撃で倒せるけど、近づくとすぐに逃げるから
弓や魔法とかの遠距離攻撃が適してるの。」
クリビオーってどこかで聞いたことのあるような音の響きだなと感じつつ、
身振り手振りで説明するクリッピノさんの話を聞きながら、貰ったビラを読んだ。
「このマンシャゲの花って何だい?」
ビラの下段に小さく書かれている赤い少し変わった花の絵を指差した。
「このマンシャゲはこの時期にヒワディーア山の付近を流れる川の岸辺で見ごろを迎える花なの。
クリビオーたちがこれを隠し持っていて、
倒すとたまにクリビオーの刻印が入ったものをドロップするの。
私が作ったお守りを持っている人が、クリビオーが逃げないように張っている結界内でそれを使用すると
5分間ウインドカッターをMP消費無しで打ち放題になるよう結界を調整してあるの。
これは大サービスなの!」
人差し指を立てながら、最後を物凄く強調した。
クリビオーという響きと花という組み合わせから、
「ファイアボールじゃないんだ。」
と、何気なくつぶやいてしまった。
「山の中でファイアボールを打つのは危ないから絶対止めてほしいの!」
クリッピノさんは眉をピクピクさせながら、即座に抗議してきた。
「あぁ、ごめん。使わないから安心して。それで報酬なんだけど1匹につき5ゼニーって安すぎない?」
「ギクッ。安いのは分かってるの。分かってるけど予算がないの。お金がないのぉ~
でも、対処しないと大変なことになるのぉ~・・・」
半分、いやもうほとんど泣きながら、俺に頭を下げてきた。
「もう分かった、やるよ。で、どんな大変なことが起こるんだ?」
「来月5日に中和剤が届くんだけど、そのときにあまりにもひどいと管理人クビになっちゃうの。」
「え、周りへの被害とか、そういんじゃなくて?」
「う~んと、多分結界から外に出ることは無いと思うから大丈夫だと思うの。」
「そっか、それじゃ止めようかな。」
「いや~!助けてほしいの。お願いなの。私クビになりたくないの。」
クリッピノさんは俺の両腕を掴みながらペコペコ頭を下げてお願いしてきた。
「もう、分かったよ。受付してくるから。明日からやるよ。」
「ありがとうなの。お礼にこれあげるの。」
クリッピノさんが作った白い生地に曼珠沙華に似た花が縫われたお守りと、
クリビオーの刻印が入ったマンシャゲの花を10本くれた。
「もし他に協力してくれる人がいたら紹介してほしいの。
お守りとマンシャゲの花が余ってたらプレゼントするの。それじゃよろしくなの。」
クリッピノさんは手を振りながら、また掲示板の前へと戻っていった。
俺は10月5日までこの依頼をするため、受付を行った。
【9月29日】
今日はギルド前に集まり今後どうするか話し合う予定になっている。
久々に顔を合わせると、みんな精霊苺シリーズを装備していた。
そして、周りの人たちも半分以上が精霊苺シリーズを装備していた。
「おはよう。久しぶりだね。」
「おはよう。兄貴は正午までの飴の投入は終わったかい?」
パワルドの指摘の通り投入は今日の午前中までだ。
その後最終的なチームの順位が確定し、18時からチーム順位の報酬が受け取れる予定になっている。
「ああ、既に全部投入したよ。今回は凄いみんな頑張ったよな。」
「私が足を引っ張ってしまい、申し訳ありません。」
「そんなこと無いから。大丈夫だよ。」
少し落ち込んでいるナナさんをニャルマーが励ました。
「いや俺もマッタリできるかと思ったけど、ここまで頑張ることになるとは思わなかったよ。
逆にこちらこそ申し訳ない。」
「まぁ、いいじゃねぇか。みんなレベルも上がったし、かなり儲かっただろうし。
それに、掲示板でキュカータさん達も礼を言っていたぞ。」
パワルドに言われてみんなステータスを開き掲示板を確認した。
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キュカータ> 全ての飴を投入したよ。みんなお疲れ様。
リリ> 私も投入完了です。沢山の報酬ありがとうございました。
ララ> 投入完了よ。リーダーお疲れ様。ケービヨンに来たら絶対連絡しなさいよ。
キュカータ> リーダーお疲れ様。もしポンドバックまで来ることがあったら連絡ください。
いつか会えることを楽しみにしてます。
なおと> サンハイトのメンバーも投入完了です。皆様お疲れ様でした。
皆さんのお陰で、チーム順位もかなり良さそうです。ありがとうございました。
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サンハイトにいるメンバーを代表して、俺が返信した。
キュカータさんからはフレンド申請がきていたので、承認しフレンドになった。
現時点でチーム順位はまだ確定していないが、チーム内での状況は確定し、こんな感じになっている。
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1位 キュカータ 20763個
2位 ララ 10046個
3位 リリ 9818個
4位 なおと 9568個
5位 パワルド 9549個
6位 ニャルマー 9291個
7位 シガン 8860個
8位 ナナ 8217個
【チーム合計:86112個(932位)】
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最終的に引換券は個人報酬で4枚、チーム報酬で8枚で計12個交換することができ、
武器は剣、爪、槍、斧、弓、杖の6種、防具は鎧の上下、盾、篭手、兜、靴の6種
すべてを交換することができた。
「あの申し訳ないのですが、私とシガンですが実家の手伝いでグリナに戻らないといけないんです。」
「え、いつ帰るの?」
ナナさんが手を上げながら申し出て、ニャルマーが驚きつつ聞き返した。
「早ければ、明日にはここを出ようかと思っています。」
「そうか残念だけど仕方ないな。あと俺からもいいかな。」
昨日クリッピノさんから貰ったビラを取り出した。
クリッピノさんの見た目は日高市のマスコットキャラクターに近いイメージです。
どんな感じか知りたい方は「日高市 キャラクター」で検索ください。
なお、本キャラクターとは無関係です。
次回は1月13日にアップする予定です。
年末年始のため1週スキップしますので、よろしくお願いします。