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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第2章 サンハイト地方
21/186

秋の精霊祭イベント ~ Two Bears and Fly Dragon Quest for Seirei-Fest. ~

【9月16日(イベント3日目)】

皆の状況が知りたかったため、起きてすぐチーム内ランキングを確認した。


----------------------------------------------------------------------

  1位 キュカータ 2275個(+ 1135)

  2位 ララ    1251個(+ 630)

  3位 リリ    1201個(+ 603)

  4位 パワルド  1086個(+ 610)

  5位 ニャルマー 1048個(+ 598)

  6位 なおと   904個(+ 586)

  7位 シガン    820個(+ 500)

  8位 ナナ     788個(+ 478)

 【チーム合計:9373個(1459位)】


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キュカータさんは相変わらずぶっちぎりで、鬼人族二人は600以上をコンスタントに稼いでいる。

サンハイトにいる5人も魔香を使ったことで、初日より多く飴を稼いでいる。

昨日は途中で街に戻って買い物をしに行ったので、今日はもう少し多く稼げるだろう。

今日は600個以上を目標にしよう。


新規のメッセージがあるため掲示板の横に!マークが付いていたので開き返答した。

----------------------------------------------------------------------

ララ> サンハイトの人たち急に飴の数が増えたけど何かあったのかしら?

なおと> 昨日から魔香を使ってます。出費は大きいですが。

----------------------------------------------------------------------

すぐに返答は無かったので、いつもより少し早いがダンジョンへと向かった。


すでに、パワルド、ナナさん、シガンさんがおり、挨拶をするとパワルドが話しかけてきた。

「キュカータさんたちに追いつくためにも少しでもダンジョンに居たいから、

しばらくの間、先に入っててもいいか?」

「まぁ別にいいけど、あんまり根を詰めるなよ。何か有ったら、メッセージを送ってくれよ。」

「分かった。」というと、パワルドは駆け足で転送陣に載りダンジョンへと入っていった。

それを見たナナさん達も「それじゃ、私達も。」と転送陣へ向かい、先に入っていった。


俺は、ニャルマーにこのことを話をしてから入ろうと思い、少し待っていると走ってやってきた。

「あれ、みんなは?」

「もう、先に入ったよ。少しでもダンジョンに居たいって暫くの間、先に入るって。」

「そっか~、それじゃ私ももっと頑張ったほうがいいのかな。」

「別にいいんじゃないか。やれる範囲で、無理しなくていいよ。

俺はこれからも9時位から始めるし。」

「う~ん。」と少し考えた後、「いや、私も少し早く来て頑張る!」と宣言した。

「あまり無理するなよ。」と声をかけ、その後はダンジョンの中に入った。


その後、イベント終了までみんなと会うことは無かったが、チーム内のランキングを見ながら、

互いに元気にやっていることを確認していた。


転送陣に乗り10層目へ行き、3匹を召喚した。

ムツキのレベルは14で、この階層の推奨レベルは20なため、バフをかけつつ対応していく。

昼前にムツキのレベルが15になったタイミングでステータスを確認すると、

掲示板にララさんからメッセージが書き込まれていた。

----------------------------------------------------------------------

ララ> 私達は初日から使ってるわよ。このイベントではほとんどの人が使ってるんじゃないかしら。

  出費は大きいかもしれないけど、その分は稼げるはずよ。

なおと> すいませんでした。サンハイトのメンバーももう少し貢献できるよう頑張ります!

----------------------------------------------------------------------


通常の素材の売却益とこのイベントでの報酬を合わせれば大きく利益が出ることを知っていたのに、

みんなに教えなかったのはちょっと反省している。

これからは今までより遅くまで飴集めをすることにした。


20時過ぎ、635個の飴を投入しダンジョンを後にした。

現段階でムツキは17までレベルが上がったが、12層でなんとかギリギリ耐えられるくらいなので、

ここからは階層をあまり進めないことにした。

素材の売却のためギルドに行くと、真っ赤で所々苺の刻印が押されている防具を

身に付けドヤ顔であるっている人が何人かいた。

引換券で精霊苺の防具と交換した人たちだろう。

チーム投入数が10000を超えたことで、報酬一覧には引換券が1枚入っていた。、

俺も素材売却後、イベントの特設会場に行き鎧(上)と交換して装備した。

俺もドヤ顔の仲間入りをしてしまった。



【9月17日(イベント4日目)】

起きてすぐチーム内ランキングを確認し、こんな感じになっていた。

----------------------------------------------------------------------

  1位 キュカータ 3417個(+ 1142)

  2位 ララ    1915個(+ 664)

  3位 リリ    1851個(+ 650)

  4位 パワルド  1713個(+ 627)

  5位 ニャルマー 1649個(+ 601)

  6位 なおと   1539個(+ 635)

  7位 シガン   1370個(+ 550)

  8位 ナナ    1290個(+ 502)

 【チーム合計:14744個(1380位)】


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サンハイトのメンバーも2日目より増えたが、助っ人3人はやはり凄い。

当初はマイペースでなんて言っていたのに、頑張ることになってしまい、

ナナさんたちに申し訳ない気持ちになってきたので、

『なんか結構ガッツリな感じになっちゃって、ごめんね。』とメッセージを送った。


掲示板にも新たなメッセージがあるようだったので確認した。

----------------------------------------------------------------------

キュカータ> 私も魔香は使ってなかったんだよね。これからは使うことにするよ。

リリ> キュカータ様、いつも沢山の飴を投入していただきありがとうございます。

    必ず使わなければならないということではないので、使わなくても大丈夫だと思いますよ。

キュカータ> 大丈夫だよ。今まで使わなかったから大量にあるんで。

リリ> そうですか。あまり無理せずご使用ください。

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なぜか妹のリリさんがやり取りしているようだった。

前回の掲示板での書き込みで魔香を使うのは当然的な発言をしていたが、

まさかキュカータさんに使えと遠回しに言ってしまったことに、

困惑しているのかもしれないと、勝手に想像してしまった。


今日はまだ8時を少し回ったところだったが、ダンジョンへと向かった。

そこには当然誰も待っていなかった。

きっともう中に入っているんだろう。

イベントが終わるまでは、みんなと顔を合わせる機会が無くなり、寂しいが仕方ない。


転送陣に載る前にステータスを確認するとシガンさんとナナさんからメッセージが入っていた。

まずは、シガンさんのメッセージを読んだ。

『きついですけど、レベル上げにもなるので、大丈夫です。

ちょっとでもチーム順位を上げられるよう頑張ります!』

チーム順位を気にしてくれているようで、ありがたい。


次にナナさんのメッセージを確認した。

『チーム報酬を貰っているので、少しでも貢献しないと申し訳ないです。

単調なレベル上げも、イベントのお陰で楽しみながらできてるので問題ないです。』

問題ないとは書かれていたが念のために二人へ

『何かあったらメッセージください。くれぐれも無理はしないようにね。』

とメッセージを返してから転送陣に乗り、12層へ入った。


いつものように召喚獣を呼び出し、魔香を使いながら進めていく。


翌日以降も3匹を召喚してダンジョンを探索した。

コマアールのダンジョンの21層は毒気が漂っており、

人は立ち入れないので実質20層となっている。


熊太郎たちも16層以降は初めてで、新たなモンスター出てきている。

17層以降は毒消し草が必要になった。


【16階層】

・ロクデナシ

 ピンチになると仲間を置いてすぐに逃げる6の形をしているモンスター

・ミレージィ

 蜃気楼を漂わせたおじいさんのモンスター

・プチディーモン

 小さな悪魔のモンスター。いたずら好き。


【17階層】

・ゲジゲージ

 毛虫のモンスター。毒を帯びた棘を放ってる。

・クリケッタン

 コオロギのモンスター。跳躍力を活かした攻撃を仕掛けてくる。

・毒スラグ

 毒をもつナメクジのモンスター。動きがとても遅い。


【18階層】

・マンチッス

 カマキリのモンスター。一撃必殺の窯攻撃が危険。

・ガービッジマン

 どこからか集めてきたごみを投げつけるモンスター。

 危険度は低いが、クサイ。とにかくクサイ!

・二角兎

 一角兎よりはるかに強い兎のモンスター。


【19階層】

・パープルスライム

 猛毒を帯びたスライム。

・カタカタツムリ

 動きが遅いが、頑丈な殻をもつカタツムリのモンスター。

 無理に殻を攻撃すると刃こぼれするため、逃げたほうがいい。

・ビートレー

 カブトムシのモンスター。


【20階層】

・グラッシンメット

 ヘルメットにゴーグルをつけたような格好のモンスター。

 メット部分は固いので、ゴーグルを狙うのが良い。

 固さを活かし体当たりしてくる場合がある。

・クラシュボアー

 一直線に激突してくるイノシシのモンスター。

 肉は美味しいらしい。

・ボルティーウルフ

 電気を帯びた狼のモンスター。電撃攻撃で麻痺する可能性があり危険。


【21階層】

毒気が漂っており、5秒でHPが1%減るため、立ち入らないほうが良い。

どんなモンスターが出るか不明。



精霊祭の飴集めやレベル上げを長々と続けてもつまらないので、

次回で精霊祭イベントの話は終わりにしようかと思っています。

そして、新たな展開も考え中です。


年内にあと1話上げれるように頑張ります!!


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