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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第2章 サンハイト地方
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秋の精霊祭イベント開始!~ キュカータさん凄すぎです ~

いよいよ精霊祭イベント開始です。

飴を集めつつ、レベル上げを頑張ります。

【9月14日(イベント1日目)】

いよいよ今日から精霊祭イベントが始まる。

今日もいつもの様に、ダンジョン前に5人集まった。


「昨日ギルドでイベントの詳細を少し聞いたんだけど、ダンジョン内のモンスターであれば

レベルは関係なく飴を入手できるっぽいぞ。だから無理して強い階層でやる必要はないみたいだ。」

パワルドが情報収集してきてくれたお陰でみんなの効率が上がりそうだ。


「それじゃ、1層でスライムばかり倒していてもOKってことだね。」

「まぁそれも有りかもしれないけど、それだとレベルは上がらないだろうし、

素材の売却益も出ないでしょうね。」

ニャルマーのあっけらかんとした提案に、シガンさんが冷静に答えた。


「今いける階層の2,3個手前くらいが調度いいかもしれないね。それじゃ、行こうか。」

みんなにそうは言ったものの、今日も大分手前の階層でやろうとは思っているが。

普段より冒険者は多かったが、昨日のように並ぶことなく転送陣に行けた。


まずは昨日と同じ6層に行き、召喚獣3匹を呼び出した。

熊太郎とベア子にとっては余裕だが、レベル7のムツキにとってはきついので

スピードアップとディフェンスアップを常にかけてあげている。


早速、ワイルドドック2匹と一角ウサギが現れたので、召喚獣達に対応してもらう。

倒し終わると飴が2個アイテムボックスへ入った。

1匹倒せば必ず1個入る訳ではないが、それなりに入手率は高そうだ。


飴の投入はステータスのイベントからいつでも可能だ。

ゲームでは上位になってくると投入するタイミングが重要で、

最後に一気に投入して大逆転する人もいた。

俺は特にそういったことは気にせず、シンプルに今日ゲットした分は、

一日の終わりに投入することにした。


その後は、ひたすら6層を周回しムツキのレベルが8になったところで、7層へと降りた。

さらに、レベル10になったタイミングで8層へ降り、

レベルが11になった段階で今日は終わりにした。

318個の飴をゲットできたので一括投入し、誰もまだ投入していなかったので、

チーム内では暫定1位になった。



【9月15日(イベント2日目)】

起きてすぐにイベントのランキングを確認して愕然とした。

チーム順位は1654位だったが、これはいいのかどの程度なのかは良くわからないが、

チーム内でのランキングは、こんな感じになっていた。

----------------------------------------------------------------------

  1位 キュカータ 1140個

  2位 ララ 621個

  3位 リリ 598個

  4位 パワルド 476個

  5位 ニャルマー 450個

  6位 シガン 320個

  7位 なおと 318個

  8位 ナナ 310個

 【チーム合計:4233個(1654位)】

----------------------------------------------------------------------


俺、リーダーなのに辛うじて7位じゃん。かなりやばい!

これナナさんが気を使ってくれたんじゃないの?

愕然としつつ、チーム掲示板を開きメッセージを送った。

----------------------------------------------------------------------

 なおと>おはようございます。皆さん初日から飛ばしすぎじゃありませんか?

----------------------------------------------------------------------


しばらくすると、2人からメッセージが帰ってきた。

----------------------------------------------------------------------

 ララ> サンハイトの方々には負けません。

     あなた方はマイペースで頑張って頂いていて構いませんよ。

 キュカータ> 吸血族はあまり寝る必要がないんですよ。

     だから1日中狩った結果です。お気になさらず。

----------------------------------------------------------------------


鬼人族2人は気合入れてやっているみたいだし、キュカータさんは寝ないでやっているのか・・・

----------------------------------------------------------------------

 なおと> ありがとうございます。でも、もう少し頑張ります。

----------------------------------------------------------------------

返答をしてから、このままではいけないと思い今日の作戦を考えた。


10分間モンスターが近寄ってくる『魔香』というアイテムがあるので、

それを使い続けることにした。

アイテムボックスには未使用の10回分が2個と8回分残っている使いかけがあるが、

1日持たないのでダンジョンに行く前に買いに行くことにした。


そして今日からは俺もサポートに回りつつ攻撃し、MP回復薬も必要あればどんどん使用していく。

チーム報酬と個人報酬があるため、大量消費しても収支的にはなんとかなるだろう。

最悪赤字でも、経験値は稼げるので良しとしよう。


という事でアイテムショップへと向かったのだが、考えることは皆同じで、

店の前にはものすごい人だかりが出来ていた。

最後尾に並ぶかどうするか悩んでいると、パワルドとニャルマーが店から出てきた。


二人に声を掛けると、朝早くから並んで魔香を10個ずつ購入したとのことだった。

2個ずつ分けてくれると言ってくれたのだが、

1個800ゼニーとそれなりにするので最初は遠慮していた。


だが、前に回復薬をあげたお礼だということで渡されたので、ありがたく使わせてもらうことにした。

その後、3人でダンジョンに向けて歩き始めた。

「俺はまだ300ちょっとしか入手してないのに、二人とももう400個を余裕で超えて凄いね。」

「えへへへ」

「まぁ、レベル上げも兼ねて遅くまでダンジョンに居たからな。」

道中、現在の投入数について話をすると、ニャルマーはうれしそうに笑い、

パワルドも誇らしげに答えてくれた。


「お互い無理しない程度にがんばろうか。一応俺リーダーだからもう少し頑張らないと

面目が保てないしな。」

「そんなこと気にしている人はいないと思いますよ。」

「確かに気にしている人はいないだろうな。それにしても助っ人で入れた3人凄いな。

さすがに1位~3位が助っ人って言うのもなんだから俺ももう少しがんばるよ。」

二人とも俺の順位についてはあまり気にしていないようだったが、

パワルドは助っ人任せになっていることを気にしていた。

ニャルマーも「私も頑張ります。」と気合を入れながら、いつものダンジョンへと向かった。


ダンジョン前に着くとナナさん達は既に来ており、挨拶するなりナナさんが謝ってきた。

「すいません。私達が足を引っ張っているようで。」

「いえ、気にしないでください。俺もリーダなのにあまり変わらないですから。あはは。。」

俺は乾いた笑いとともに励ましたが、シガンさんの方を見ると下を向いて暗い顔をしていた。


二人とも結構気にしているようだったので、

魔香を使ってモンスターを誘き寄せ効率的に進めていくことを提案したら、

ダンジョンに入る前に買いに行くと言って、二人とも町へと戻っていった。

今から行けば、先ほどよりは空いているだろうから直ぐ買えるだろう。

「それじゃ始めますか。」と声をかけ、俺から転移陣に乗り8層に行った。


3匹を召喚した後、魔香を使うと直ぐにモンスターが寄ってきた。

次から次に寄ってくるので、ムツキにスピードアップ、ディフェンスアップ、パワーアップと

バフを2回ずつかけてから、俺もウインドカッターで参戦した。


魔香を使い続けムツキのバフが切れないようにしつつ、時折3匹にヒールをかけたりして対応した。

午後3時過ぎに休憩を兼ねて、街へ戻りアイテムショップに行った。

朝からバフをかけ続けたりウインドカッターで攻撃したりしていたため、MPがほとんど残っていない。

店の回りには人だかりは無く、店内もいつもより人が多い程度たった。

魔香は売り切れてはいなかったので、100個購入し8万ゼニー支払った。

大きな出費だが、イベント中に買い足す必要は無いだろう。頑張って費用分を回収せねば。。。


次に武器屋へ向かった。

ウインドカッターを使い続けMPの消費が多くなってしまったが、

できればバフやヒールを使う用にある程度確保したいので、今後は弓を使って行こうと思う。


剣など別の武器でも良かったが、折角なので弓術のスキルレベルを上げておこうと思う、、、

というのは表向きで、実際はあまり動きたくなかったりするからである。


現実では弓を射たことは無いが、スキルの補正で何とかなるだろうと考えている。

もし駄目だったら、このイベント中にある程度使えるようになっておこう。


店内の弓矢のコーナーには木の矢と上質な木の矢が置いてあり、

100本セットでそれぞれ250ゼニーと580ゼニーだった。

上質な木の矢の方が、折れにくい木を使っていそうでしっかりしており、

矢の先も鋭利になっていて、若干攻撃力も高いようだ。

倍の値段だが、上質な木の矢を10セット購入した。


攻撃力の低い安い方を買って、倒すのに倍の消費するのであればコスト的には結果変わらない。

それにこれくらいの金額差であれば、タイムロスを考慮すると上質の方がコスパがいいと考えたからだ。

購入した上質な木の矢をアイテムボックスへ仕舞い、再びダンジョンへと向かい飴集めを再開した。

20時過ぎまで頑張り、今日ゲットした635個の飴を全て投入し、宿に戻って寝た。


なおとさん、リーダーなんでもっと頑張れ~!


年内あと2回更新予定です。

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