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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第2章 サンハイト地方
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エディクスさんへの結果報告 ~ 精霊祭準備と飛竜の卵 ~

11月に入っても暖かい日が続いていますが、急に寒くなると体調崩してしまいそうです。

風邪だけでなくコロナもあるので、服装で体温調節をして元気にいきましょう!


「兄貴は精霊祭イベントに興味があるのか?」

ポスターを興味深げに眺めていた俺にパワルドが声をかけてきた。

「ああ、俺は参加しようと思ってるよ。みんははどうする?」

「俺も参加するから、兄貴チーム編成よろしくな。」

「私も参加するので、同じチームでお願いします。」

ゴドロンパーティは参加することが決定し、流れで俺がチームを編成することになった。


「ナナさん達も参加するなら、一緒にどう?」

「そうですねぇ、私達もご一緒させてもらいたいです。よろしくお願いします。」

一瞬シガンさんにアイコンタクトをしたナナさんが、同じチームへの参加意思を示してくれた。


「もちろん、大歓迎だよ。他に知り合いで参加しそうな人いる?」

「すいません。私たち冒険者の知り合いとかいなくて。。。」

「そっか、できれば最大人数の8人が理想だけど、5人で行くってのもありだし。」

「兄貴、編成期間になれば募集がかけれるから、そこでいい人がいたらでいいんじゃないか。

ただ、このチーム編成だとくるかは分からないけど。」

パワルドはメンバー募集について提案しつつも、途中で口を濁した。


言わんとしていることは何となく分かったので、

「だったら、そこを逆手にとって『種族を問わず、やる気のある人求む!』でいこう。

どちらにしろ、イベント用のチームだし問題ないだろ。」

「まぁ、その辺は兄貴に任せるよ。」

3人の追加募集の件は俺に任せてもらうことになった。


「『秋の』ってなってるけど、他の季節にもあるのかな?」

俺はゲーム内と同じように春にもあればうれしいなと思い、パワルドに聞いてみた。

「春にもあるって聞いたことあるよ。結構いいイベントらしいね。」

ほぼゲーム内と同じと考えて良さそうだ。飴の味が変わるだけで同じ内容のものが春も開催されると思われる。

そして、報酬もそれなりに期待できるかなと思った。

報酬の詳細はチーム編成が出来るようになったタイミングである程度分かるらしいので楽しみに待つことにした。


精霊祭のポスターを後にし、受付の人にエディクスさんはいるか聞くと、

すぐに呼びに行ってくれた。

「ゴドロンパーティのみんな、今回はご苦労だった。ありがとう。」

エディクスさんは俺達に会うと、笑顔で俺の腕を軽く2回叩いてきた。

「結局、飛竜2匹を討伐してきました。」

「ああ、そうみたいだな。タークハギの親父さんからある程度報告は受けてるよ。

依頼は事前にギルドの正式な依頼として復活させておいたから、ギルドで報酬は受け取ってくれ。

今回の件は、単なる個人的な依頼ではなく、君達のギルドの実績として登録されるからな。」

「ありがとうございます。」

パーティーランクや個人の評価として反映されるので、ありがたい。


「今度の精霊祭は参加するんだろ?」

「その予定です。」

「そうか、じゃ期待しているからな。」

俺の腕をまたトントンと叩き、自室へと戻っていった。


俺達は、報酬受け取りのカウンターへ行き、ハイルートの依頼の件を伝えると、

5人ともギルドカードに依頼の登録と達成済みの登録を行ってくれ、鉄鉱石300個をくれた。


既にタークハギさんの所も順調に稼動しており、ちゃんと報酬を用意しておいてくれたようだ。

300個の鉄鉱石は一旦俺が全て受け取り、みんなには60個分の金額として30000ゼニーずつ渡した。

今の鉄鉱石のレートは400~500ゼニーなので妥当なところだろう。

ナナさんに渡そうとすると

「こんなに貰っていいのでしょうか?」

「え、だって5人で割るとこの額なんだけど。」

「まぁそうなんですけど。さっきオゴセさんからも双剣を頂いていますし、

移動を含めてたった4日でこんなに貰っていいものかと。」

1ゼニー10円と考えると、30万円になるから確かにいい金額な気はする。


「確かにいい金額だが、危険を伴っていたわけだしいいんじゃないか?

まぁ鉄鉱石はレートより高いけど、兄貴がくれるって言うならありがたく受け取っちゃえよ。」

パワルドの話を聞き、「それでは、ありがとうございます。」と言って受け取ってくれた。


報酬をそれぞれ分け終えると、

「ハイルートの依頼を達成せよ。」のクエストが達成済みになったので、報酬を受け取った。

そして新たにクエストが発生した。


<クエスト>

エディクスさんの頼みを聞こう(報酬1000ゼニー)


あれ、さっき何か頼みたそうな雰囲気無かったけどな、と思いながら彼の入っていた部屋の方を見た。

ま、今はイベントを優先したいので、しばらくクエストは放置することにした。

掲示板にある依頼を確認したが特に興味深い案件がなかったので、

ダンジョンへと向かい、各自イベントに備えレベル上げを行った。

みんな新しい武器を手に入れたので、いろいろ試したいんだろう。

俺も熊太郎とペア子のレベル上げのため、3時間程度ダンジョンに入り宿へと戻った。

そして寝る前に、この間入手した『飛竜の卵』を召喚し、それを抱き枕代わりにしながら熟睡した。


【9月5日】

いつもはすっきりと目覚めるのだが、微妙なだるさが残っていた。

念のためステータスを確認すると、HP/MPとも85%までしか回復していなかった。

そして、飛竜の卵はLv.4にあがっていた。こいつ俺の体力を食ってるのか。。。

ちょっと怖く感じたが、せっかくなのでまた挑戦しようと思いながら卵を戻した。


9時前にダンジョンの前に行くと、以前と同様にナナさん達を含めて4人が待っていた。

「おはよう」と声をかけると、みんな挨拶を返してくれ、その後ワザヤミーさん達から貰った

武器について、話が盛り上がった。

だが、俺だけ貰ってないので、聞き役に回るだけだったのだが。みんな羨ましい。。。


話が落ち着いたところでそれぞれダンジョンへ入り、

俺は熊太郎達のレベル上げを中心に行うため、7層に来て2匹を召喚した。

2匹にパワーアップとディフェンスアップをかけ、俺はサポート役に回りダンジョンを進んだ。

そして夜、念のためHPをMAXまで回復して飛竜の卵を抱きながら寝た。



【9月6日】

今朝の目覚めは昨日よりダルかった。

MAXだったHPは70%まで減っていたが、MPは半分程度だったものが70%まで回復していた。

卵のレベルは6に上がっているが、ある水準までしか吸収されないのかもしれない。

また夜召喚することにして、今日もダンジョンへと向かった。


いつも通りダンジョン前に集まり、明日はイベントのチーム編成の件でギルドに寄ってから来るので、

先に入ってもらい、チームを作ったらメッセージを送ることにした。

その後はそれぞれダンジョンへと入りレベル上げを行い、夜はHPをMAXにしてから卵を抱きつつ寝た。


次回はイベントのチーム編成の話になります。

来週水曜日にアップ予定です。

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