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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第4章 ケービヨン地方
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秋の精霊祭アナウンス ~ コエドラクエン ユー・ユー・ユー ~

【9月2日】

今日から俺もクヌキの祠へ行く。

聖珠とやら、めっちゃ集めてやる!!


と、リリの運転する馬車の中で意気込む俺とは裏腹に、

斜向かいに座るニャルマーは外を見て何度も

溜息を吐いている。


昨日遅くまで祠で頑張っていた彼女に

帰りの馬車の車内で聖珠について共有をした。


当面は持っていようという4人の取決めを無視して

既に半分以上売ってしまったらしい。。。


ララリリ姉妹、パワルドは呆れていた。

そりゃ溜息も出るか。



★クヌキの祠 17層★

シーミュラ教授から授かったタクトを装備し、

熊太郎、ベア子、ムツキ、エンデを召喚した。


通路を進み、一つ目の角を曲がると

ハモニカが2体とポイスルが現れた。


ベア子とハモニカ1、ムツキとハモニカ2、

熊太郎とポイスルそれぞれの戦闘が始まった。


キュアスライムであるエンデはサポートに回る。

無事戦闘を終えたが、聖珠はドロップしなかった。


はたして召喚獣が倒してもドロップするのだろうか。

続けて召喚獣達に戦闘してもらう。


そして、4度目の戦闘で緑聖珠1がドロップした。

パワルドの話では2、3回に1個位と言っていたので、

誤差の範囲だろう。


時間になるまで召喚獣のレベリングに勤しみ、

各色30個前後ゲットできた。


噂通り、ほとんどが聖珠1で、

聖珠2は赤と緑、紫が1つづつ、計3個しか入らなかった。


もちろん聖珠3は1つも入っていない。

合成すればいいので気にはしてないけど。



【9月4日】

クヌキの祠でのレベリングを終え、

普段通りギルドへ精算へ立ち寄ると、

掲示板に新たな情報が貼りだされていた。


----------------------------------------------------------------

『秋の精霊祭』開催について


開催期間中に入手できる【精霊の飴(ピーチ味)】を集めて

豪華景品を入手しよう!


開催期間:9月14日~9月28日


【内容】

・開催期間中にモンスターを倒すと飴が入手できるのでたくさん集めよう

・集めた飴をギルドに納めると、納めた累積数に応じて景品を進呈

・今回はチーム編成は無し

・代わりにケービヨン内3ギルドでの個人累計のランキングを実施

・開催期間中、こえど楽園「You・遊・湯ー」をギルドで貸切


【ランキング報酬】

 ~ 聖珠の色は何が出るかお楽しみなガチャ ~

 1位 聖珠10 確定ガチャ×10

 2位 聖珠10 確定ガチャ×5

 3位 聖珠10 確定ガチャ×4

 4位 聖珠10 確定ガチャ×3

 5位 聖珠10 確定ガチャ×2

 6~10位 聖珠10 確定ガチャ×1


 11~20位  聖珠9 確定ガチャ×1

 21~50位  聖珠8 確定ガチャ×1

 51~100位 聖珠7 確定ガチャ×1


----------------------------------------------------------------


「読み終えたか。」

「まぁ一応。」


掲示板の内容を読み終え立ち去ろうとしたら、

ここのギルマスのユピレスが呼び止めてきた。


何となく視線は感じていたが、

面倒に巻き込まれたくなかったのでシレっと立ち去りたかった。


「今回、できる限りサポートしてくつもりだ。」

わざわざ祠近くの宿を貸し切ったり厚遇している。


「でも、どうして?」

「知っての通り、現状多くの冒険者がポスリメン

討伐に割かれてしまっている。

とは言え、精霊祭も我々にとって重要な任務の一つだ。

少ない人数でもいつもと変わらぬ程度、

集める必要があるんだ。」


前に聞いたことがあったっけ。

精霊祭で納める飴は精霊達の食料になるとかで、

用意されている景品は、精霊達がこの時のために

時間をかけて準備してくれている。

それに、機嫌を損ねる訳にもいかない。


「精霊達を邪険にできないか。

チーム編成のランキングが無くなったのも

やはり影響が?」


「ああ、影響のある地域は不利だからな。

ただ何も無いと張り合いが出ないだろ。

だからケービヨンの中だけでも

ランキングを用意させてもらった。」


「聖珠はありがたいですね。」

「それでだが、鬼人族の二人にも

協力してもらえるよう計らってくれないか。」

先ほどまでより声を強めて頼んできた。


「計らってくれと言われても。。。」

多分参加してくれるとは思うが、決めるのは彼女たちだ。

強く参加を勧めるのは気が引ける。

どう返答しようか思案していると本人達が現れた。


「何を企んでいるのかと思ったら、全く。」

「ララ、いつからいたの?」

「初めっからよ。この男が怪しくじっと

あぁたの事を見てたから泳がせてたのよ。」

ララ達は俺が掲示板を読んでいる時に既にいたらしい。


「こちらの意図が伝わってくれたのであれば、

声を張っただけの甲斐はあったよ。」

ユピレスはしてやったりの顔でニヤリとする。


「ふん、気に入らないデスね。」

一枚上手を取られてリリは口をとがらせていた。


「あぁたまだ何か隠してるわね。」

「ん?」

ユピレスはララの問いかけに無表情で首を傾げる。


「なら、あぁし達は参加しないわ。」

ララはユピレスに背を向け、倣うようにリリも背を向けた。


「分かった、分かった、言うから。

ギルドにはノルマがあるんだよ。」

「ノルマ?」

俺が問い返すと同時、ララリリ姉妹も振り返りユピレスを見る。


「各ギルドには最低限の割当数が決められている。

多少考慮はされてるとはいえ、

主力がいなくて今回はちとヤバい。」


「へぇ、じゃぁそのノルマとやら、

到達できなければどうなぅのかしら?」

悪戯な表情でララはユピレスの顔を覗き込んだ。


諸事情により次回は3月18日にリリースします。

1回お休みします。m(_ _)m

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