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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第4章 ケービヨン地方
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三峯流儀 ~ ミンベ婆さんからのレクチャ、そして聖珠と珠座 ~

川越八幡宮には民部と名乗る老狐の伝説があるそうです。

また境内には川越三峯神社があります。

ちなみに、この間近くを通ったら串焼き屋さんが無くなってました。。。

羊羹を食べながらミンベ婆さんが指定したページを捲る。

前半は理論的な事が書かれているので、

時間が有るときに読んどけと。


「早速一緒にやってミンベ。」

縁側から立ち上がったミンベ婆さんは数歩前に出ると、

振り返り、手招きしている。


「全然覚えきれてないけど。」

「大丈夫だから、まずは体を解す所から始めてミンベ。」

ミンベ婆さんは軽くジャンプし、

上半身の力を抜いて腕や肩をブラブラと動かしている。

見様見真似で同じようにしてみる。


2、3分続ける。

残暑の影響もあり軽く汗ばんできた。


その後、肩や腰、膝や足首と入念に回してから

体の各所を伸ばしていく。

所謂ストレッチってやつ。


そして、縁側で膝を立てて仰向けになる。

そこから腰を床に付けたまま臍を見るようにお腹を曲げ、

2秒間止める。それを10回。


次は同じように起き上がって右肘を膝に

近づけるように捻りって2秒、

一旦頭を床に付けて今度は左肘を膝に近づける様に

捻って2秒それぞれ止める。それも10回。


次は四つん這いになり、右腕を前方へと伸ばし、

左足を後ろへと伸ばし、その状態で5秒。

左右を入替て5秒キープする。これも10回。


これら10回の運動を1セットとして、もう1セットを行う。

その後は立ち上がり、スクワットや四股を踏んだりして、

足の筋力トレーニングを行った。


ミンベ婆さんはシャキッとしている一方で、

膝に手を当てヘロヘロになっていた。


だがこの三峰流儀、1日1回、10日行う毎に

HP、力、守備力が1づつ上がる。

微力だが、継続は力なりといった所だろう。

これから毎日出来るだけ頑張りたい。


既に陽は大分傾いきた所で、

漸くミンベ婆さんから解放された。


ギルドに行くと騒然としていた。

何やら新しい情報が張り出されている様なので、

人だかりの中に混じり順番を待つ。


徐々に掲示板に近づき、漸く内容が確認できた。

----------------------------------------------------------------

聖珠セイジュについて】


 ・色は5種類で、それぞれ効果が異なる。

  赤:攻撃力

  黄:防御力

  青;俊敏

  紫:魔力

  緑:回復力


 ・末尾の数字は効果

  「赤聖珠3」であれば攻撃力が3上がる


 ・同一の珠は合成可能

  「赤聖珠3」と「赤聖珠3」 ⇒ 「赤聖珠4」

  「赤聖珠2」と「赤聖珠3」 ⇒ 不可

  「赤聖珠3」と「青聖珠3」 ⇒ 不可


 ・珠座

  聖珠の効力を得るためには珠座が必要

  聖珠を3つ嵌められる珠座を9月7日から配布

----------------------------------------------------------------


掲示されている内容は理解できたんだけど、

そもそもの聖珠ってなんだろう?

後ろにも人がいる。

疑問に思いながら、掲示板の前から離れた。


程なくするとパワルドがギルドに入って来た。

「新しい情報でも出てるみたいだな。」

「さっき見てきたよ。」

パワルドに掲示板の内容を伝えた。


「ところで聖珠ってなんなの?」

「そっか、兄貴はずっと祠に行ってねぇもんな。

ここ1ヵ月位かな、

モンスターを倒した時に出るようになったのは。」

そういいながら、ビー玉より少し大きい直径2cm位の

赤、青、紫の珠を見せてくれた。


「これが。」

青色の珠を手に取り、光を当てて覗き込んだ。


「最初はよくわかんなかったけど、ララ達と話し合って

取り敢えず集めておこうって事になってな。

今じゃ沢山持って、こりゃ面白くなりそうだな。」

嬉しそうに話すパワルドに珠を返す。


受け取ったパワルドは精算所へ、

俺は空いているテーブルに腰を落ち着かせ溜息を吐いた。

「はぁ、完全に出遅れた・・・」


精算を終えたパワルドに聖珠の事を教えてもらう。

10回戦闘すると2,3個はゲットできるっぽい。

とはいえ、ほとんどは1。


極稀に、大体40個~50個に1個2が出て、

3は未だ1個しか持っていないそうだ。


「今日はやけに人が多くて嫌デスね。」

「ねぇ、あぁた達、もう見てきたんでしょ、掲示板。

さっさと教えなさいよ。」

パワルドと聖珠の合成について話していると、

リリがパワルドの横に、ララが俺の横へと座った。

掲示板の内容を2人もシェアする。


「へぇこの珠にそんな効果が。」

ララは黄色の珠をアイテムボックスから取り出し覗き込んでいた。


「3っていうのは珍しいとは思っていマシタが、、、」

「これからはいくらでも合成しほぉだいね。」

妹のリリは4個持っていて、姉のララは1個しか持っていなかった。

妹に負けていたララはちょっと嬉しそうだった。


「にしても、ニャルマーは遅いね。」

人ごみを見渡すが姿は見えない。


「また根詰めてぅわね。」

「この聖珠は、そんな彼女の役に立ちそうデスが。

ちなみに、これは幾つまで合成可能なのでショウか?」

「ん~、少なくとも掲示板には書かれてなかったね。

意外と100とかまで出来たりして。」

「ははは、可能性は0じゃないだろうけど、

現状では不可能に近いと思うけどな。」

「そうなの?」

冗談で100とは言ったものの、

パワルドはそれは難しいと考えているみたいだ。


「今んとこ、出てくるのは1がほとんどだよな。」

「そうみたいだね。」

「だからこの際、1しか出ないと仮定して、

2を作るには、同じ色の1が2個必要なんだよな。」

「さっき説明した通り、掲示板にはそう書かれてたよ。」

「この際、色も同じのしか出ないとするな。

じゃあ、3を作るには2が2個必要ってことだけど、

実際には1を2個ずつ合成したものだから、

4個の1が必要って事なんだよな。」

「だね。」

パワルドが噛み砕いて説明してくれているので、

理解できる。


「じゃ、4を作るには?」

「3が2つ必要だから、4+4で8個必要になりマスね。」

「そぉよ、8個必要よ。」

リリが答えたものを、姉のララが横取りしていく。


「じゃ、5を作るには?」

「16個か。てかこれ、倍倍で増えてるよね。」

「さすが兄貴だな。」

ララはなるほどと納得し、リリは未だ計算していた。


「ってことは、何とかの10を作ろうとしたら、

同じ聖珠を1024個集めなきゃなんないのか。」

「な、100なんて天文的な数が必要だろうから、

まあ無理だろうな。」

「確かに。」

「なぁんだ、意外に大した事なさそぉね。」

俺とパワルドの見解を聞いて、ララはがっかりしている。


「ま、物は考えようだな。

俺なら無理に赤聖珠10を作るより、

赤聖珠9を2個で使うだろうしな。」

「それなら攻撃力は18アップか。

色々工夫できそうだね。」

ニャルマーが姿を見せるまで、

聖珠について4人でああでもない、こうでもないと

暫くディスカッションした。

今更だけど。

【人そのものの能力(何も装備していないときのステータス)】

力、守備力、素早さ、理力、知力

【人の能力 + 装備品の効果(装備するしないで変わるステータス)】

攻撃力、防御力、俊敏、魔力、回復力


過去のもので、異なってたらすいません。

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