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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第4章 ケービヨン地方
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かじられ青リンゴの大逆襲9 ~ スニーザズのロラタージ、エバステラ、アレジ、(腹黒)ポーレン ~

スプリングハールの4人と、スニーザズの4人、

そして俺達5人で新たに発生した光柱へと歩みを進めた。


道中、リッシュがスニーザズのメンバーについて

紹介してくれた。


リーダーはロラタージ。

先程のデカモン戦で立ち回りが上手かった若手剣士だ。


ロラタージは黒髪の長く槍を持っている女と

イチャつきながら腕を絡ませ目の前を歩いてる。


彼女の名前はエバステラ。

見た目は色白で、清楚な見た目なんだけどなあ・・・


そして、もう1つイチャついているカップルが、

アレジとポーレン。


アレジも男の剣士で、4人の中で1番背が低く幼く見える。

一方のポーレンは赤い髪をした可愛らしい女性で

本来はヒーラー兼サポーターらしいが、

デカモン討伐時には日頃の鬱憤を晴らすかの様に

体術スキルを使っているみたいだ。


ちなみにポーレンは見た目とは裏腹に、

金が絡むと相当腹黒いので気を付けた方がいいと

こっそり忠告してくれた。


凡そ半分くらい進んだ所で異変が起きた。

 ドス!

突如茂みから現れたかじられ青リンゴに

ロラタージとエバステラが突き飛ばされた。


先程のデカモン討伐以降見かけなかったので、

正直油断しディテクトの警戒も怠っていた。

幸い転んだ程度で、ダメージはあまり無いようだ。


直ぐにスプリングハール、パワルド、ニャルマーが反撃し、

俺はディテクトで周囲を探る。


「あ、囲まれてる。」

最も近い右の茂みに反応が出た場所に、

ウインドカッターを唱える。


「そこね。」

ララは妹を引きつれ、俺目掛けて近寄って来る

かじられ青リンゴに応戦した。


また別の反応が、パワルド達のいる場所との中間あたりに

姿を現しそうだ。


「ここは任せる。」

「あっそぁ。」

ぶっきら棒にララらしく返事が帰ってきた。


中間あたりまで移動し迎撃に備え、

戦闘を終えたパワルド達に叫んだ。


「前方にまだ複数いるぞ。」

パワーアップを掛けながら、茂みに視線を移す。


出てきた瞬間に連脚で攻撃。

そして、パワルドとニャルマーも追撃を加える。


「39~」

俺の動きを察して駆けつけた二人に礼を述べる。


前方では2体のかじられ青リンゴを

スプリングハールとスニーザズがそれぞれ対応しているが、

その先から反応がまた近づいている。


「前方にかなりの反応があるよ。」

追撃しながら、2人に状況をシェアする。


「え゛~、まだ光柱まで距離あるわよ。マズくない?」

ニャルマーは心配な顔をしながら、

かじられ青リンゴに剣を振る。


「このまま引き返す訳にもいかねぇし、

早く倒して次に行くしかねぇな。」

連続で拳を繰り出し、一回転回って勢いを付けて

パワルドは裏拳を放つ。


かじられ青リンゴは俺目掛けて体当たりをしてきたので、

ギリギリで躱す。

続けて種を飛ばしてきた。

デカモンの種と比べると大したことないので

無視して攻撃する。


目の前のかじられ青リンゴはまだいるが、

【RESULT】が表示された。


「ララとリリの方が終わったみたいだね。」

彼女らは俺たちの後ろを通り過ぎ、

前方に現れたかじられ青リンゴを目指した。


そして、俺たちも目の前のかじられ青リンゴを倒し、

新たに出現したかじられ青リンゴに攻撃した。



2時35分。

漸く光柱まで辿り着いた。

「残り15分だな。」

パワルドはタイマーを見上げた。


「あのタイツって。」

ニャルマーが指し示す方を見ると紫のオーラで

見えにくいが確かに引っ掛かるように存在している。


3時10分前と黒タイツ。

「あの変なダンスする奴が出てくるかもね。」

「ムカつくんだよな、あの動き。」

パワルドは丸焦げた物を食べたように

不快な顔をしている。


「あの目が嫌デスね。」

言っているリリだけでなく、ララもニャルマーも

あのエロ目を思い出し身震いしている。

女性には頗る評判は良くない。


「少しでも減れさせるだけ減らしておこうか。」

まだ近くにディテクトの反応がある。

残り僅かな時間を無駄にせず、

数体のかじられ青リンゴを倒していく。


そして、その時が近づく。

残り20秒。


メンバー4人にバフを掛けて、それぞれの位置に着く。

俺たちのパーティは向かって左側、中央はスプリングハール、

右側がスニーザズ、計13人がほぼ等間隔で広がる。


残り10秒。

光柱の中のかじられ青リンゴが魔素へと還り、

渦を巻きながら中央へと集まっていく。


例の黒タイツも渦に飲み込まれていく様子を見ながら、

自身にもパワーアップとスピードアップを掛ける。


今回はディテクトで周囲にも気を配る。

近くに反応があるが、こっちに寄ってくるまでは放置する。


3、2、1、

「ギャァァァァ!!!」

周囲にかじられ青リンゴが残っている状態での

Dエガモン、もとい、デカモンの討伐が始まった。


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