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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第4章 ケービヨン地方
137/186

かじられ青リンゴの大逆襲5 ~ ケービヨンの勇者パーティー ブレイバーズ ~

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【RESULT】


 ダメージポイント   +1341Point

 テクニカルポイント    +88Point

 討伐ポイント      +100Point


 獲得ポイント     +1529Point

 トータル        3825Point


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玄武雷刻黒拳は、やり過ぎだったなぁコレ・・・


「お、流石兄貴だな。」

パワルドは右手を顔の高さに上げて歩き近づいてきた。

「あはは。まあね。」

ハイタッチしながら答える。


周囲では1位は誰だとざわついてる。

変に悪目立ちしてしまったようだ。


「テクニカルポイントってのもあるし、それのお陰かもね。」

集まってきたニャルマーとララリリ姉妹に

弁明するかのように続けた。


「ヒーラーとか盾役のポイントね、そぇ。」

「ダメージと直接関係ないものをポイント化したもの、

攻撃している人以外も戦闘においては重要デスし。」

ララリリ姉妹の言う通り、

そうじゃないとヒーラーや盾役はポイントが入らない。

とは言え、内訳は話せない。。。


「凄いじゃんか、ブレイバーズを抑えて1位なんて。」

スプリングハールのリッシュは感服して、声をかけてきた。


「ブレイバーズ?」

って、誰だ?

「ケービヨンでトップクラスのパーティで、

ケービヨンの勇者パーティーなんて呼ばれてるよ。

ほら、あそこにいる。」

リッシュの指す方向には人だかりができている。


「結構な大所帯だね。」

「あ~、違う違う。あの中の4人だよ。

あ、今こっち見てグッドってしてるのがリーダのフィアスタ。」

俺らの視線に気付いたイケメンのベテラン冒険者が

サムズアップしている。

軽く手を挙げて返事する。

剣を装備した気さくそうな人だ。


「彼は剣スキルだけでなく、回復や補助系も器用にこなす。

で、その横の髪を団子にしているのが女性がセカンディーノ。」

日焼けし明るそうな女性で、今も人に囲まれて大笑いしている。

腕は俺よりも太く手には爪を装備している。

パワルドと同じ体術系のようだ。


「で、今離れていった帽子を被っている方がサーディー。

ブレイバーズの頭脳なんて呼ばれてるよ。」

シルクハットを被り、手品師のような風貌で、

失礼な言い方をするとインチキっぽい顔をしている。

ヒーラー兼サポーターっといった所か。


「サーディーの隣にいるのがフォースン。

盾役だったり斧で攻撃したりしてるね。」

頭一つ分以上に背が高い。

2メータはあろうかという身長の割に、ひょろっと感は無い。


「2,3,5位って、3人が入ってるね。」

「リリちゃんもそんな中で、4位に入っるって凄いよね。」

「その代わり、何本か折っちゃって、

確実に赤字でショウけど。まあ、別に構いまセンが。」

4位という結果に嬉しがることもなく、

斧を数本折った事を悔やむことでもなく、

平然とニャルマーに答えている。

何ともリリらしい。


「さてと、俺たちも引き揚げようぜ。」

既に幾つかのパーティは外壁に向かって進み始めている。

「ああ。そっちはどうする?」

ウースイに答えると、俺たちのこの後について聞いてきた。

ディテクトで周囲を確認する。


「周辺に反応は無いし、俺たちも早上がりしよっか。」

まだ日は高いが、今日の討伐は終了した。



【5月24日】

越川を定宿にしている俺たちは、最短で外壁まで来れる。

そして今日も、1番乗りで外へ出た。


「あ~あ、どうしたもんだか。。。」

周囲にはかじられ青リンゴが数体いる。

更に遥か先、昨日と同じ場所に紫色のオーラが見える。


「まずは、時間を確認した方がいぃわね。」

「そ、そうだね。」

先に馬車道を歩き始めたララに続いた。


紫色のオーラの場所までの道中違うことは、

かじられ青リンゴに頻繁に遭遇すること。

逃げることなく倒し、着くまでに30分以上時間を要した。


「昨日と同じだな。」

パワルドが見ているタイマーを他の4人も憂鬱に見ている。


「ッチ、来た。」

ディテクトの反応が近づいてきている。


振り返りウインドカッターを放つと、

4人が一斉に攻撃を開始した。

まだこちらに近づいて来ていないが

別に3つ反応がある。

再度振り返り、既に3時間を切っているタイマーを見据える。

「ヤバイんじゃね。。。 (~ ~; )」



「どうすりゃいいんだろうな、コレ。」

かじられ青リンゴを倒し終えた4人が、

パワルドを筆頭に戻ってきた。


「時間までに全部倒しちゃえば問題ないぁ。」

「お姉さま、それ本気で仰ってマス?」

「冗談よ。これだけの敷地にいるんだし、

移動だけでも骨が折れぅわ。

とてもじゃないけど、全員でかかっても1日がかりね。」

「ねぇ他の場所から応援を呼ぶ?」

「んん~・・・」

他が余裕ならニャルマーの案は良いかもしれない。

ただ、限りなく低い気がする。

ディテクトの反応を見ながらそう思った。

「ウインドカッター!」

迫って来るかじられ青リンゴに放つ。

そして、ウインドカッターの後を追うように

飛び出していった後姿を見ながら思う。

これだけの頻度で出現するとなると、

デカモン相手しながらだと大変だよねぇ・・・


「やっぱ、減らせるだけ減らしておこうか。

多分他だって天手古舞だろうしね。」

かじられ青リンゴを倒して戻って来た4人に、

考えを述べる。


「だろよな。

俺も少しでも減らしておいた方が良いと思う。」

「応援は期待できなくても、

報告は入れといた方が良いんじゃない?」

「ニャルの言う通りね。

あぁた一人でも行けぅわよね?」

「行って帰って来るだけなら大丈夫デス、お姉さま。」

なるほど、全員で行く必要はないし、

リリならかじられ青リンゴを倒さずに避けて行けば一人でも行ける。


「どうせ倒してかなきゃいけないし、

途中まで一緒に行こう。その後は頼むよ。」

来た道を5人で戻り始めた。


「あれって、ブレイバーズだよな。」

デカモンと外壁の中間ぐらいの位置で、

かじられ青リンゴを倒し終えたパワルドが

道の先にいる人影を指した。


あれ、もう一人見覚えのある顔が。


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