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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第4章 ケービヨン地方
120/186

マテカ空間6 ~ 『キュイン、キュイキュイキュイ~ン!!』驚異の確変継続率 Over 90%! ~

【4月2日】

ニャルマー達3人は南の森へ、

そして、俺とパワルドは北の森へと向かう。


昨日と同じ場所、昨日と同じ担当すなわち算数担当、

気が載らない。。。


とは言え、100を超えるまではパワルドが自分で

パスコードを言いながら進めていってくれたので、

その間は楽だったのだが。


昼過ぎに若干の休憩を挿み、

パスコードは俺のメンタルを削りながら加算されていく。


そして、

      その時は、

             訪れた。


『キュイン、キュイキュイキュイ~ン!!』

パスコードを言った瞬間、周囲にけたたましい音が響いた。

その数【777】。


「何なんだ・・・ていうか、兄貴何頭に乗っけてるんだ?」

驚きつつもフィフスンを倒したパワルドは俺の頭上を指さした。


「いや、そういうお前こそ。」

パワルドの頭上でクルクルと回るパトランプを指さした。


「はぁ?」

2人とも自分の頭の上で手を左右に動かして確認するが、

何も触れない。

ただ、パワルドと同じように俺の頭上にも

パトランプが回ってるんだろう。


「え、何かがそこら辺で湧いた。」

ディテクトでパワルドのすぐ後ろに5つ反応が出た。


パワルドは驚いて出てきたゼロジャナイを蹴り飛ばして

1体をあっさり倒す。

「あれ?パスコード言ってないよねぇ・・・」


まだゼロジャナイは4体いるが、

パワルドが2体目、3体目と次々と倒していく。

俺もウインドカッターで1体倒し、

パワルドが残りの1体も倒す。


「何だったんだろうな?」

パワルドの頭上のパトランプは止まっている。


「また来た。」

ディテクトの反応を知らせる。


「おう。」

パワルドは返事をすると、出てきたゼロジャナイを蹴った。


が、マテバリアに弾かれた。

「兄貴、パスコード!」

「OK!777!」


『キュイン、キュイキュイキュイ~ン!!』

またしても、周囲にけたたましい音が鳴り響き、

パワルドの頭上のパトランプが回り始めた。


そして、ゼロジャナイが5体現れる。

パスコードを言ってないのに何故か倒せる。

倒しきると、パトランプは止まった。


「また1つ反応が。」

出てきたのはゼロジャナイ。


「兄貴!」

「分かってるって。777!」

『キュイン、キュイキュイキュイ~ン!!』


「何なんだろうな、コレ?」

「確変じゃね、多分。」

「なんだよ確変って。ま、いいや。

今はこいつを倒さないとな。」

パワルドがゼロジャナイを倒すと、

案の定ゼロジャナイが5体現れた。


協力して倒すと、また1つ反応が。

こんな状況が15回、いや20回程続いただろうか。


パワルドはずっと

「もう、早く終わんねぇかな。」

と愚痴っている。


倒し終わると、案の定ディテクトに1つ反応が。

ゼロジャナイが出てくると思い込み、

777と言おうと思ったが、現れたのはヨンナノだった。

ただ、鏡で映したように裏を向いている。


「何で裏4なんだよ!」

海に関する物語の中段にある9と1の間にある4を思い出した。

確変中に3・4もしくは4・5のダブルリーチで

こいつが止まる嫌なイメージしかない。


「お、漸く消えたな。」

俺の頭上を指摘していたパワルドからもパトランプは消えていた。

「781!」

マテバリアが消えた裏ヨンナノをパワルドが倒した。


ディテクトに反応は無いので、そのまま地面に座る。

それを見たパワルドは俺のもとに来て座った。


「いやぁ、大変だったな。」

「お疲れさん。」

俺も少しは倒したが、8割方倒したパワルドを労った。


「あれだけ倒せばそれなりに、、

って凄い事になってるな、コレ。」

アイテムボックスを確認しながら話していたパワルドは、

目をパチクリさせている。


自分のアイテムボックスを確認すると、

マテカ結晶は658個になっていた。


「お、一気に増えたね。」

昨日の段階で70弱、確変前までで高々170位だっただろう。

多くても20連荘で、倒したゼロジャナイは精々120体。

数が合わない。


「もしかしたら、ゼロジャナイは10個ずつドロップしたのかも。

2人で按分すると大体こんなもんだよね。」

実際はマテバリアが掛かっていなかった5体だけが

10個ドロップしていたのだが、知る由はない。


「だったらもっとやれれば良かったのにな。」

「あれ?早く終わんねぇかなってずっと言ってたよね?」

「え、そうだったけかな。」

すっとぼけたパワルドは両手を後ろに地面へ着き、

背中を45度位まで倒して空を見上げた。


5分程休み、遠回りしながら村へと戻った。

「まだ4時過ぎか。確変もあったし今日は終わろうか。」

「ああ、折角だし昨日の復習でもしてみるかな。」

「え?」

「もう、昨日の動き忘れちゃった訳じゃねぇよな?」

「えっとぉ・・・」

この後5時まで、呆れられつつも

懇切丁寧に型のご指導を頂きました。。。



村長宅に戻ったが、ニャルマー達はまだ帰ってきていなかった。

あてがわれた部屋に入ると、直ぐに村長が手揉みをしながらやってきた。

今日は良い報告ができるとあって、自然と顔が綻んだ。


「何か嬉しい事でも?」

リンレイ村長は俺たちの表情から状況を察した。


事のあらましを説明すると、村長は頷きながら、

「超確変モードですね。」

と呟いた。


「「超?」」

パワルドと声がハモった。


確変継続率90%超えの機種。

面白そう・・・

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