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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第4章 ケービヨン地方
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春の精霊祭 メンバー編成期間 ~ ハクシロンと宇宙語を話すニーチャ ~

【3月8日】

ララの運転する馬車へ乗り込みステータスを確認した。

「お、【イベント】が追加されてるね。」

「ようやく編成期間が始まったな。早く誘いを送ってくれねぇかな。」

「まぁそう焦るなって。

まずはチーム作成から始めなきゃなんないんだから。」

パワルドにせっつかれながら、【チーム作成】を選択した。


「チーム名はどうしようか?」

「前回と同じで、あぁた達のパーティー名のゴロロンで構わないわよ。」

相変わらず滑舌の悪いララが言うと、どうしてもゴロロンにしか聞こえない。


「アタシもゴドロンで構わないよ。」

「んじゃ、ゴドロンで決まりだな。」

ニャルマーとパワルドは訂正するかのように敢えて強めに

パーティー名を言い、その意図に気付いたララは少し膨れている。

気にせずチーム名を登録する。


「で、次はチーム方針か。前回の事を考えると【ガッツリコース】だよね。」

「いいんじゃねぇかな。まぁ、俺はどのコースだろうが本気でやるけどな。」

「あぁしもアンタ何かには負けないわ。」

「ニャルマーはどう?」

「足引っ張っちゃうかもしれないけど、良いと思うよ。」

「んじゃ、決定で。」

これでチームの作成が終わり、

イベントの項目の中にメニューが追加された。


追加されたメニューから【メンバー】→【追加】と進み、

ここにいる4人と、昨日返事を貰ったキュカータさんを

フレンドリストから追加の誘いを送った。


キュカータさんはダンジョン探索に集中していて

気付かなかったらしい。

奥深くを探索していて、もしかすると初日までに戻れず、

2,3日遅れるかもしれないとの事だった。


彼はどんな環境下にいるんだろう?という疑問はあったものの、

メンバーに共有し別に問題ないという結論に至り承諾した。

多少遅れようとも、俺たちには太刀打ちできないだろう。


「早ッ!」

ものの数秒でパワルド、ララ、ニャルマーと参加承諾された。

「ッチ、負けたわね。」

「フン、勝ったな。」

こんなことで争わなくてもと思うが、ララは悔しそうにし、

パワルドは鼻息荒く勝ち名乗りを上げた。


「後は、募集か。人数は2人で、コメントは前と同じ、

あ、まったりは消しとくか、でいいよね。」

「種族問わずか、良いんじゃねぇのかな。」

「うん、アタシもそれでいいと思う。」

「人選は、あぁたに一任すぅわ。」

ララの言葉に2人も頷き、またも面倒ごとを押し付けられ、

イベントの準備は一段落ついた。

どんな人が来てくれるのやら。



クヌキの祠へ歩きながら向かう途中、

リリも承認し既に5人のチームとなった。

キュカータさんは気長に待つことにしよう。


今日は、クヌキの祠10層からスタートする。

モノトン達を呼び出し、魔香を使おうとステータスを開くと、

イベントの項目に赤い!が付いていた。


「あれ?もしかして、もう応募が来てる?」

【イベント】→【メンバー】と開くと【採用(2)】となっていていた。

「お、2件も来てる。」

早速、【採用(2)】を開いてみた。


-----------------------------------------------------------------------

・ハクシロン(♂ 冒険者ランク:C 活動ギルド:ウイングレッド)

  ニーチャと共にキボンヌ。

  彼女の宇宙語は気にしなくて無問題!

  上位目指して頑張るッス。ヨロ。m(_ _)m


・ニーチャ(♀ 冒険者ランク:C 活動ギルド:ウイングレッド)

  うにょ!(^o^)/

-----------------------------------------------------------------------


「変なのキタ――(゜∀゜)――!!」

キボンヌって何時の時代だよ。

それに宇宙語って何なんだよ。

100%頭おかしい奴らだろ。


「はぁ。。。」

溜息を吐き、頭を抱えて座り込んだ。

そして、モノトン達は心配そうに見ている。


「申し訳ないけど、お断りを、、、いや、」

【拒否】する手前で、動きを止めた。


冒険者ランクはCすなわちベテランクラスで、『上位を目指して頑張る』か。

それなりに強いだろうし、どうせ会う訳でも無いだろうから

多少変な人でもいいかも。


「んん~、どうしようかなぁ。どちらにしようかな?」

指を【承認】、【拒否】と左右に動かして【承認】に決めた。

これで後はキュカータさんが承認してくれればメンバーは揃う。

良かった、良かった。


「お待たせ。」

立ち上がり、心配そうにしていた召喚獣達に一声かけた。


そこからは魔香を使って召喚獣たちのレベル上げを行い

夜7時半過ぎ、クヌキの祠を後にした。


ギルドへ戻る途中、キュカータさんがメンバーに入っているか

確認したがまだ追加されていなかった。

ついでに、【チーム掲示板】を確認すると書き込みがあった。


-----------------------------------------------------------------------

 ハクシロン>早速追加してくれて、

       オイラは嬉しいッス。( ̄ー ̄)ニヤリ

 ニーチャ>にょろ!  m(▼皿▼)m

 ニーチャ>∃ □ = ノ 勹_〆(´Д` )

 ニーチャ>カマテ~ ヾ(´ρ`; )

 ニーチャ>カマテ~ ヾ(´ρ`; )

 ニーチャ>カマテ~ ヾ(´ρ`; )

-----------------------------------------------------------------------


「・・・ニーチャ、ウザ―(゜Д゜)―ッ!!

メンバーに入れたのはマズかったか・・・」


後悔しつつも、リーダーとして返答しない訳にはいかないので、

差し障りのないメッセージを歩きながら入力した。


-----------------------------------------------------------------------

なおと>お二人には期待してます。よろしくです。

-----------------------------------------------------------------------


「ねぇ、大丈夫なぉ、あの2人?」

ギルド付近でリリと待っていたララは、声をかけると不安気にしていた。

まぁ、あの掲示板を見るとそりゃ不安になるわな。。。


赤羽 → Red Wing → ウイングレッド

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