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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第4章 ケービヨン地方
105/186

え、またですか・・・~ 春の精霊祭イベントのポスターと金欠のニャルマー(¥o¥)ゞ ~

【3月5日】

ここ数日、モノトン達のレベリングを9層で行っている。


レベルが上がるにつれて、必要な経験値が増え、

8層から来たときはレベル差が顕著に出て

ギリギリの戦いを強いられていた。


ノナンとエンデはヒールを使い続け、

俺はシェアムでMPをずっと譲渡し続けた。


MPが2000以上あるから俺はまだマシだが、

普通だったらMP回復薬を大量消費し大赤字であろう。


午後7時半、クヌキの祠から外に出た。

進捗が悪くなってしまったので以前より遅くまでやっている。


「お~い、兄貴~!」

通りに出て少し歩くと、パワルドが背後から駆け寄ってきた。


「あれ、ここで会うのは初めてだね。」

「たまたま普段より早く出たら、後姿が見えてな。」

「段々と俺も出てくるのが遅くなってるしね。

でどう、進んだ?」

「16層に到達したところだな。兄貴は?」

「引き続き9層だよ。」

「そっか。ま、やってることが違うし、良いんじゃねぇかな。」


パワルドは1層でベロンチョをテイムして育成していたが、

結局性に合わないと言って、今は先に進んでいる。


ちなみに、ニャルマーはキュアスライムをテイムするために

7層を重点的に周回して1匹テイムし、

MPの関係で前半の少しの時間だけ召喚獣のレベリングをして、

その後は、先の層を目指しているらしい。


ララ・リリ姉妹は、低位の層を周回してテイムしまくると

言っていて、最近は午後も遅くまで祠にいる。


召喚レベルが上がるにつれて、テイムできる種類も数も増える。

本気で最強軍団を作りそうで、怖い。。。


パワルドと近況を共有しながら南のギルドに向かった。



素材を精算するためにギルドの中に入ると、

大きなポスターが何枚か貼られていた。


「もう、こんな時期なんだな。」

「そっか、あれからもう半年経つんだね。」

ポスターには春の精霊祭について書かれていて、

前回と変わらぬ内容だった。


----------------------------------------------------------------


『春の精霊祭』開催について


開催期間中にダンジョンで入手できる【精霊の飴(レモン味)】を

集めて豪華景品を入手しよう!


チーム編成期間:3月8日~

開催期間:3月14日~3月28日


【内容】


・開催期間中にダンジョンでモンスターを倒すと

 飴が入手できるのでたくさん集めよう

・集めた飴をギルドに納めると、納めた累積数に応じて景品を進呈

・1チーム8人まで編成可能

・チームはパーティーメンバーでもそれ以外でも編成可能

・開催期間中も編成と解除、加入、脱退可能

・チームメンバーで納めた累積数に応じて景品をチームメンバー全員に進呈

・上位チームには豪華景品あり

・上位チームのチーム内順位上位者には、さらに景品を進呈


----------------------------------------------------------------


「参加するよね?」

「当然だな。」

「じゃ、そういうことで、リーダーよぉしくね。」

ポンと肩を叩かれたので振り返ると

ララがいたずらな笑顔で立っていた。


「え、また俺がやるの?」

「私も、姉さまの意見に賛成デスよ。」

「ははは、そういうことだな。」

ララの隣にいるリリと横にいるパワルドは面倒事を

押し付けれて良かったというようにニヤニヤしている。。。


「はぁ、もう分かったよ。やれば良いんでしょ。」

「流石だな。ははは。」

溜息を吐き半ば諦めモードで引き受けると、

パワルドはありがとうと言わんばかりに肩をポンポンとしてきた。


「メンバーは前回と同じ感じでいいよね。

ニャルマーも参加するだろうから、

ナナ姉弟へは事前に話しておいてもらって、

キュカータさんには俺から連絡とってみるよ。」

「ああ、面白くなりそうだな。」

「構わないわよ、それで。」

「そうデスね。」

パワルドは不敵な笑みを浮かべながらララ・リリ姉妹を見ると、

彼女たちも腕組みをしてニヤリと返した。


同じチームでも、チーム内順位も重要になってくる。

既に火花が散っていた。


精算を終え外に出ると、丸菱デパートに立ち寄っていた

ニャルマーが待っていた。

「あれ、皆一緒だったの?」

俺たちを見つけると、駆け寄ってきた。


「今しがた精算が一緒になってね。

あ、そうだ。春の精霊祭参加するよね?」

「もちろん、参加します!(¥o¥)ゞ」

目を¥マークにしながら、敬礼してきた。

ははん、丸菱デパートで散財して金欠だね、こいつは。


「そんでさ、ナナさんたちがどうするか確認しといてもらえる?」

「OK!前と同じメンバーの方がやりやすいもんね。」

ニャルマーは俺たちの様子を見て察してくれた。


その夜、俺はキュカータさんへ、

ニャルマーはナナさんへお誘いのメッセージを送った。



【3月6日】

「昨日の件なんだけど、ナナちゃん達今組んでる

パーティの人たちとやるって。」

ケービヨンへ行く馬車の中で、ニャルマーは申し訳なさそうに話始めた。


「まぁ仕方ないよ。

こっちもメッセージは送ったけど、まだ返答がないよ。」

「いずれにしても、誰か探さないとな。」

パワルドは腕組みをしながら、チラリとララを見た。


「残念だけど、私たちに誘えぅ人はいないわよ。」

「んじゃ、サッチャンとツルボウはどうだろ?」

「厳しいだろうな。こういうイベントはやらないって言ってたし、

参加するにはバトマのオイセ塚へ行かなきゃなんねぇしな。」

「他の知っている人たちはパーディーで動いているからねぇ。。。」

カサーナで知り合ったウォウヴェンハットやリッジスター、セントレア

を思い出したが、彼らは彼らでチームを組むだろうから厳しいだろう。

カスミやアビナも今はシンズさんと一緒に活動しているし、

仮に一緒に出来たとしても気負いさせてしまうしね。


「2人か3人は募集すぇば。」

「まぁ、そうせざるを得ないよね。」

ララの提案に二人とも異論は無く、

チーム編成の期間になったら募集をかけることになった。

どんなチームになるか楽しみだ。


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