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死神として全てを陰から支配する 〜死神のすべてを解放するために〜  作者: R
第1章 勇者vs.魔王『因縁の戦いを陰で支配』
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第3話 兵士長

それから約5分後、知らない顔の兵士が俺のいる部屋に来ていた。


「はぁ……めんどぉ……」


なかなか機嫌が良さそうには見えない。


「なんなら帰れば? おじさんが行ったとこここから30分くらいかかるからすぐ帰ってこれないよ」


俺はちょっかいのつもりでそう言ってみた。


「ばかやろぉ……。 転移魔法使えばいいだけじゃんかよぉ……」


俺は予想もしていなかった言葉をかけられはっとした。


「そういえばそうじゃん。 というかそれじゃあ俺をここに連れて来る時も使えばよかったんじゃ……」


「本当に頭回してないんだな……。 少しは想像力働かせろよな。 お前の頭はニートなのか?」


「……」


俺は侮辱されて思わず無口になってしまった。


「たぶんだけどよぉ……。 あの方ののことだ。 お前が気分が悪そうなのを見てあえて歩きで連れて行ったんじゃないか?」


「え……」


「ほんとに……見かけによらず、気ぃ使ってくれてんだよなぁ……俺たちに……」


俺はその言葉を聞き申し訳なくなって来た。 そんなに気を使ってくれたのに体臭臭いとか思ってしまって……。


俺はそう思うと涙が出てきた。


「まったく……そんなんじゃあの方が帰ってきたときにまた気ぃ使わせちまうぜ?」


そんな俺の姿を見て兵士を言った。


「ごめんね……、なんかありがとう……」


俺は感謝の言葉を述べた。


「その言葉俺じゃなくてあの方に言ってやれよ」


もっともな返答に俺はこくりと頷く。 だが1つの話題が消えた今突然1つの疑問が走った。


「さっきからあの方、あの方って言ってるけどあのおじさんなんなの?」


「あ……? そんなことも知らずにさっきまで長々としゃべってたのかよ……」


「うん……」


俺は短くそう答える。


「まったく……あの方はな……」


兵士がそう言いかけたときおじさんが転移魔法で戻ってきた。


「あっ……兵士長おかえりなさーい。 こいつが兵士長のこと……」


兵士がそう言いかけたときその言葉を区切るようにおじさんは言った。


「悪いなキートン、今は時間がない。」


「よし。 囲め!!」


おじさん(兵士長?)が短くそう言うと『視界撹乱魔法』を解除した複数の兵士が姿を現したと思うと俺を囲むように隊列を整えた。


「えっ、どう言うこと?」


突然の出来事に混乱して俺はそう言った。


「まさか……兵士長、こいつが……」


キートンが何かを察したようにそう言う。


「その通りだ、キートン。 こいつがアギスを殺したのだ」


嘘だと言わんばかりの表情で俺の方を見てくるキートン。 だが、俺は理解が追いつかず何も言えずにいた。









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