5 作戦会議です。
新キャラ登場です。
帝が出て行ってから、しばらく考え込みそして何かを思いついたように、かぐや姫は急いで自室へと戻りました。そして自室に置いてあった月との通信機器を取り出しました。
(これのお陰で、月のことを思い出せたのよね。まぁ今は置いといて、はやく連絡しないと!)
そしてボタンのようなものをぽちっと押すかぐや姫。
「こ、これでいいのよね?」
もしかしたら間違えたかしら。といろいろな所をポチポチ押そうとするかぐや姫。しかしそれは、
「お姉さま!!!!」
という声で静止した。
「ルナちゃん! よかった繋がったのね。」
「はい! お姉さまから掛けてくださるなんて……私とても嬉しいです。」
そう、かぐや姫が連絡した相手はかぐや姫の実の妹ルナでした。因みにこのルナ、超が付くほどのシスコンなのです。この通信機器をかぐや姫に渡したのもルナなのです。理由は簡単。かぐや姫と話せない事が耐えられなかったからです。
「それでお姉さまどうなさったんですか? 何かご事情があったのでしょう? まぁ事情何て無くても掛けてくださっても良いのですが……。」
「そうなの! ルナちゃん聞いてくれる?」
「はい! もちろんです! 私は何時でもお姉さまの味方ですから! お姉さまがお困りとあらば、例え神でも逆らって見せましょう。」
ルナの優しさが苦笑するかぐや姫。そして、帝のこと、不老不死の薬のことをルナに話したのでした。
ルナはしばらくかぐや姫の言葉を嬉しそうに聞いていましたが、段々声が暗くなってきて、ついには沈黙してしまいました。
「……お姉さま。それ、本当の話ですよね?」
「本当、嘘だったらよかったわ……。」
「ま、まぁ強がってるだけかもしれませんし、明るく考えましょう。明るく!」
「それでも、あんなに自信満々に言うかしら? というか、絶対に治せない病気や怪我を持った人なんて、知り合いにいないんだけど……。」
「大丈夫です! 私が手配します!」
「ありがとう! さっすが私の自慢の妹ね!」
「というかですね。お姉さまの本性を出せば帝も諦めるのではないのかなと思うんですが?」
「ルナちゃん? 私の本性を唯一知ってるからって調子乗ってるのかな? んー?」
「いえ。確かにお姉さまの本性はあまり好かれないかもしれないですが、私はお姉さまのその本性も含めてお姉さまのことが大好きです! まぁ、お姉さまのこの良さがわかんない人がお姉さまを好きだなんて言わないでほしいんですよね。」
「貶されてるのか、褒められてるのか分かんないわね……。」
「ありのままのお姉さまが大好きです。ということです。」
「……ありがとう。」
「いえ。当たり前の事を言っただけですわ。」
「……そろそろお爺さんが戻ってくるかもしれないから通信切るわね。ルナちゃん手配よろしくね。」
「はい! 明後日頃には手配できていると思います。不治の病を持っているお方をお送りしますので絶対に大丈夫ですよ!」
「そうね!」
「……お姉さまは、もっと私を頼ってくれていいんですよ。私のせいでお姉さまは……。」
言い淀むルナ。かぐや姫は何を言おうとしたのか分からなくて聞こうとしましたが、足音が聞こえて、それじゃあねと言って通信を切りました。
お姉ちゃん大好きな妹大好きでs((
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