3 緊急事態です!
平日は短めです。申し訳ございませんm(__)m
帝が来てから、6日経ちましたが、帝がやってくることはありませんでした。
(やっぱり無理に決まってるわよね! 思いの外自信満々に言ってくるから、心配していたけど杞憂で終わったみたいね。それに今思い出したけど、ここから不死山のふもとに行くのにも5日はかかるのよね。絶対に無理なことを言ってしまったわね……。少し可哀そうかしら? まぁしょうがないわよね! 地球人のオスとなんて結婚したくないんだもの。)
漸く平和な暮らしが出来そうで、嬉しさを抑えきれないかぐや姫。とても気分がよくて、かぐや姫は気づかなかったのです。不幸を告げる足音がゆっくりと近づいてきていることを。
かぐや姫はふすまの前に現れた人影でようやく誰かが近づいてきていたことに気づきました。失礼します。といって入ってきたのは、前回来た時よりも美しい笑みをこぼす帝でした。
「み、帝様。こちらにやって来られたということは……」
「はいかぐや姫。持ってまいりました。こちらが貴方が求めていた、不死山の秘薬。不老不死になる薬です。」
手に綺麗な青い液体を入れた小瓶を持ちながら話す帝。
(いやいや、ここから不死山まで5日はかかるのよ!? どうやって行ったの!? そもそも山頂まで登れたというの!? しかも、こんなに怪我無く!? というか不老不死の薬なんてある訳ないじゃない……。だってあれは勝手に地球人が妄想しただけの物なのよ? そんな物があったら月の者が管理してるわよ。そうつまり、これは『偽物』よ! 本物だという証明も出来ないだろうし……。よし、プランCね!)
考え込んだかぐや姫を、慈しむ様に眺める帝。かぐや姫は帝に向かって、
「帝様。そちらが本当に不老不死の薬ならば、本物だという証明をしてくださいますよね?」
「はい。勿論ですよ。」
「……申し訳ありませんが、もう一度仰っていただいてもよろしいでしょうか?」
「はい。これが本物の不老不死の薬であると証明しますよ。」
あっけらかんと言う帝。
(ん? えっと、今何て……? 本物であるという証明をする……?)
フリーズするかぐや姫。その間に帝が家臣に、何かを持ってくるように指示をしました。
帝さん……。怖い(;´・ω・)
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私のやる気が出ます!!