第12話 最近は小学生だってラブコメするのに恋すらしたことない私に人の恋路は荷が重い
こんにちは!
明日葉晴です!
超遅れました!
ごめんなさい!
今回はどういうストーリーにするか迷ってたら遅れました!
結果一番シンプルにしたんですけど、超遅れちゃいました!
それでは、そんな本編をどうぞ!
私には幽霊が視える。
「つーちゃんとたいくん、今日も元気なかったなぁ…」
今もそこに、ランドセルを背負ったポニーテールの幽霊らしき女の子が悩んだ様子で立ち尽くしていた。
「やっぱりあたしのせいかなぁ…」
小学生にしては大人びていて、それでいてあどけなさを残した女の子は、自分が死んでしまったことを責めているようだった。
このままじゃきっとあの子は自分を責め続けちゃうかな…よし!
「ねぇ!そこの君!生きてる!?」
〇
女の子が幽霊だと言うことを確認し、行き付けの神社に移動した。
「私は三葉茜。高校二年だよ。君の名前は?」
「あたしは真辺凛子。小学四年生です。お姉さんはあたしが視えるんですね」
「うん。視えるし、お話も出来るよ。逆に言えば、そ
れしか出来ないけどね」
「それでも凄いと思います」
凛子ちゃんは尊敬する様な真っ直ぐな目で私を見てきた。私はそんな凛子ちゃんを見て少し笑った。
「ありがとう」
私がお礼を言うと、少し不思議そうに首を傾げた。
私は凄くないけど、凛子ちゃんの期待には応えたいな…
「さて、ここで会ったのも何かの縁だし、何か悩みとかあるかな?私に手伝えることがあればなんでもするよ?」
「悩み…は、あります…けど…」
凛子ちゃんはそれだけ言って悩むように黙ってしまった。
「何かな?なんでも言ってみて?私、凛子ちゃんみたいな幽霊の悩みをいっぱい解決させてきたんだから!」
私は凛子ちゃんを安心させる為にそう言うと、凛子ちゃんは意を決したように私を見た。
「実は…あたしの幼馴染二人を恋人同士にして欲しいんです!」
「……え?」
最近の小学生ってマセてるなぁ…
〇〇
あまりの不意討ちに少しだけ面食らったけど、とりあえず話を聞いた。
「えっと…つまり、幼馴染の太陽君が、もう一人の幼馴染の鶇ちゃんに告白する前日に凛子ちゃんが死んじゃった。それで告白する雰囲気じゃなくなった上に、二人とも元気がない。だから恋人同士になれば元気が出るかも、と」
「そう言う事です」
「なるほどねぇ…」
他人の恋路に、全く無関係の私が出るのもどうかと思うし、人を元気付けるのも簡単じゃないしなぁ…
「やっぱり…出来ないですか…?」
私が迷っていると、凛子ちゃんが不安そうな目で見てきた。
「大丈夫!なんとかなるよ!」
「本当ですかっ!?」
いや、あんな顔されたら無理って言えないよ…言うつもりもないけどさぁ…
「大丈夫、大丈夫!まぁ今日は遅いし、明日とりあえず二人に会ってみようか」
「わかりました!」
「うん。じゃあ一人は寂しいだろうから、家にくる?」
「いいんですか?」
「いいよ。最近も幽霊泊めたことあるし、私は全然構わないよ」
「ありがとうございます!」
そんなわけで、その日は凛子ちゃんと一緒に帰っていったのだった。
〇〇
次の日。私は小学校の放課後に合わせる為に早退して、凛子ちゃんと合流し、小学校に向かった。
「ここが凛子ちゃんの通ってた小学校か」
「はい。最近二人は別々に帰ってるみたいです」
「じゃあ今日はどっちかにしか話が出来ないわけか」
出来れば早く終わらせてしまいたいけど、デリケートな問題だ。
昨日のうちに凛子ちゃんが幽霊になったのは最近だと言うのは聞いたから、まだ大丈夫だとは思うけど…
昨日のうちに、ある程度死んだ時の状況とかを聞いて、二人にどう会うかを考えていた。
「あれ?お姉さん?」
「えっ…?」
私が考え事をしていると、凛子ちゃん以外に私を呼ぶ声がした。
「あれ?楓花ちゃん」
「やっぱりお姉さんだ!」
誰かと思えば以前出会った幽霊の兄貴の妹、楓花ちゃんがいた。楓花ちゃんは私を見つけると駆け寄ってきた。
この小学校だったんだ…
「お姉さん、楓花ちゃんと知り合いなんですか?」
「え?凛子ちゃん知り合い?」
「同じクラスの友達です」
マジか!凄い偶然だな…
楓花ちゃんが駆け寄ってくる間に、私は凛子ちゃんと小声で話して衝撃の事実を知った。
てか、楓花ちゃん小学四年に見えない…
「ここで何してるの?」
「えっと…実は人を探してて」
「そうなの?…ふうの知ってる人?」
「んー…知り合いかはわからないんだけど…」
とか言ったけど、凛子ちゃんの友達なら知ってるだろうな…
「上里鶇ちゃんと、下泉太陽君って知ってる?」
「知ってるよ!同じクラスの友達!」
だよねぇ…
「上中下トリオって呼ばれてて、凄い仲良しの三人だったけど、最近凛子ちゃんって子が死んじゃって…二人とも元気がないの…」
「楓花ちゃん…」
よくよく考えると楓花ちゃん直近で二人も知り合いを亡くしてるのか…
「クラス皆が落ち込んでるけど、特にその二人は凄い落ち込んでて、他の皆もどうにか元気を出させようとしてるんだけど…」
「やっぱり…皆…ごめん…」
楓花ちゃんの言葉に、凛子ちゃんが悔しそうに呟いた。
「あ、あの子が太陽君だよ。おーい!太陽君!」
「え?いきなり?」
楓花ちゃんが突然、一人で歩いていた男の子を呼んだ。それに気付いた男の子はこっちに向かって歩いてきた。
「何?」
「お姉さんが太陽君を探してたんだって」
待って!初対面なの!初めて会うのに探してたとか超不審者だよ!いやどのみち怪しい人になるのはしょうがないんだけど!
楓花ちゃんの言葉に太陽君が怪しむように私を見た。
「誰?」
「お姉さん」
「いや、藤野には聞いてない」
「あれ?お姉さん知り合いじゃないの?」
「あはは…そうなんだよ」
「え?じゃあなんで探してたの?」
「あー…それは…」
楓花ちゃんは不思議そうに、太陽君はますます私を怪しんで見てきた。
うわぁ…超アウェー…もうこうなったら自棄かな…
「実はね…私、幽霊が視えるの」
「えっ!?」
「はぁ…?」
最早どう取り繕うことも出来なくなったから本当の話をする事にした。
「昨日、凛子ちゃんの幽霊がいるのを見つけたんだ。それで太陽君ともう一人、鶇ちゃんを元気付けて欲しいって頼まれたんだ。実はここにいるんだよ」
「そんなの…信じられるかよ…」
だよねぇ…
私の話に太陽君は更に態度を固くしてしまった。
「ふうは信じるよ」
「え?」
「はぁ!?」
すると、楓花ちゃんが以外なことを言ってきた。私も驚いたけど、太陽君はもっと驚いた様子だった。
「ふうはお姉さんを信じる」
「おまっ…だって、コイツ超怪しいだろ!?」
「でも、ふうはお姉さんが悪い人じゃないって思う。アニキの友達だもん」
「知らねぇよ。もういい。帰る」
そう言うと、太陽君は歩き出して離れてしまった。
「太陽君!」
「たい君!」
「楓花ちゃん、いいよ。後は私が追いかけるから」
「わかった。お姉さん、今度は二人を元気付けてあげてね」
「楓花ちゃん…」
そっか…楓花ちゃんは…
「任せて!それとごめんね!」
「いいよ!行ってあげて!」
「わかった!凛子ちゃん!行くよ」
「うん!」
そうして私と凛子ちゃんは太陽君を追って走りだした。
〇〇〇
「太陽君!待って!」
「なんだよ!来るな!警察呼ぶぞ!」
ごめん!それはホントやめて!?
「話だけでもいいから!本当にお願い!凛子ちゃんの最後の願いなの!」
「っ…!わかった…ただし!少しでも変なことしたら大声で叫ぶからな」
「ありがとう…それでいいよ」
私は少し息を切らしながら太陽君に追い付いた。
「それで?話って?」
「うん。鶇ちゃんに告白することについてなんだけど…」
「な、な、なんでお前がっ…!し、知って…!」
うわぁ…かわいい…
私が単刀直入に言うと、太陽君は顔を真っ赤にして動揺した様子を見せた。
「凛子ちゃんから聞いたの。凛子ちゃんが死んじゃった次の日にするはずだったことも」
「っ!わかった…少しは信じてやる…」
よかった…これ言って信じて貰えなかったらどうしようかと思った。
「たい君、ありがとう」
「凛子ちゃんが、たい君ありがとうって」
「はぁ…マジでそこにいんのか?たい君って呼ぶのも凛子くらいだしな…」
「いるよ。凛子ちゃんは幽霊になってまで太陽君達を心配してる」
「お姉さん、お姉さん。なんならたい君がつーちゃんを好きになった理由とか言います?」
凛子ちゃんは悪戯っぽい笑顔でそう言ってきた。
「凛子ちゃんが太陽君が鶇ちゃんを好きになった理由言おうか?って言ってる」
「バカ!おまっ…!マジやめろよ!?」
「うふふっ!焦ってるー。かぁいい!」
「凛子ちゃんがかわいいって」
「わかった!信じるから待ってくれ!凛子!頼む!」
「ふふん。いいよ。まぁどうせそのうちバレるでしょ」
「いいって」
「はぁ…助かった…」
うん。安心してるとこ悪いけど、そのうちバレるって言ってたよ。言わなかったけど。
「それで本題なんだけど、凛子ちゃんとしては二人に元気になって欲しいんだって。だから二人が付き合えば元気が出るんじゃないか。って言ってるんだけど」
「はぁ…幽霊になってまでお節介かよ…ホント変わんねぇな…」
太陽君は呆れた様に呟いた。本当に信じてくれてるようでありがたく思う。
「あたしはたい君のお姉ちゃんだからね!」
「お姉ちゃん?」
「凛子がそう言ったのか?」
「うん。今、たい君のお姉ちゃんだからって」
「あぁ、凛子が勝手に言ってるだけだよ。上中下の真ん中だからって」
あぁ…なんか上中下トリオって言ってたやつ…
「勝手じゃないよ!誕生日もあたしが真ん中だし!」
「オレが下泉、凛子が真辺、鶇が上里。それで上中下って言われてたんだ。お陰で凛子が何かとお節介をしてくるんだ」
「へぇ…そういうのいいね。仲良しって感じ」
微笑ましいなぁ…
「まぁとりあえず、どう告白するかだね」
「うっ…やっぱりそうなる…よな…」
「たい君!勇気出して!」
「凛子ちゃんが勇気出してって言ってるよ」
「勇気出せって…今告白しても、鶇だって落ち込んでるだろうし…」
「それをたい君が元気付けるんだよ!落ち込んでる所を優しくしたらイチコロだよ!」
凛子ちゃんマジでマセてるな…どこから仕入れたその知識…
「なら明日、鶇ちゃんにも同じように会って、気持ちを聞いてみようか」
「「お姉さんが?」」
ハモった…流石だな…
「私以外に誰が…あ」
「「あ?」」
二度目…ホント息ピッタリだな。
「楓花ちゃんに頼もう」
「「あぁ…!」」
もう何も言うまい…
〇〇〇〇
太陽君と接触した翌日。私は再び早退して、昨日と同じくらいの時間に小学校の校門近くにいた。
「楓花ちゃん!」
「あ!お姉さん!」
私が声を掛けると、楓花ちゃんは笑顔で駆け寄ってきた。
「お姉さん!太陽君とはお話出来た?」
「出来たよ」
「良かったね!それで、今日はどうしたの?」
「今日はちょっと楓花ちゃんに頼みがあって」
「ふうに…頼み…?」
太陽君と話が出来たことに喜んだ後に、不思議そうに首を傾げた。
「そう。昨日は太陽君と話出来たから、今日は鶇ちゃんにと思って」
「なるほどね!」
「と、思ったんだけど、今日は呼ばないで、楓花ちゃんに話を聞いてもらおうと思ってね」
「…?」
いちいち首傾げるな。可愛い。天使。
「鶇ちゃんを元気付けるのは太陽君にやって貰おうと思って、それで今鶇ちゃんが太陽君をどう思ってるか聞いて貰おうと思って」
「なるほど!太陽君と鶇ちゃんをくっつけようってことだね!」
よく理解したね!?やっぱり最近の小学生ってマセてるのかな…?楓花ちゃんも付き合うってことに理解あるみたいだし…楓花ちゃんに彼氏…ヤバい…腹立つな…
「お姉さん?お姉さーん!」
「はっ!ごめん!それでどう?」
「いいよ!やってみる」
「ありがとう!お願い!」
「わかった!」
そう言って学校の中に戻っていった。
「楓花ちゃん、やってくれるかな…?」
「ちょっと不安だけど…大丈夫…じゃないかな?」
どうやら凛子ちゃんも若干の不安があるみたいだけど、大丈夫だろう。と思いたい。
するとしばらくして楓花ちゃんが戻ってきた。
「お姉さん!話してきたよ!」
「はやっ!」
いくら何でも早くない!?
「ちょうどそこにいたから」
「それでもじゃない?」
「そう?太陽君をどう思ってる?って聞くだけだよね?」
ど直球!?それもう告白じゃない!?
「えっと…そしたら?」
「うん、わかった。って言ってたよ」
なにが!?
「ついでに通りがかった、太陽君を追って走って行ったよ。公園の方に」
「「それ不味くない!?」」
私と凛子ちゃんがハモった。
「…?」
「楓花ちゃんごめん!私達行くね!」
「あっ…!」
楓花が何かいいかけてたけど、気にする時間もなく私達は走り出した。
〇〇〇〇〇
私と凛子ちゃんが公園に着くと、太陽君が女の子に立ち塞がれていた。
「太陽。いつまで逃げるの」
「もう逃げてねぇだろ!」
「わたしが逃げ道塞いだからね」
「知ってるなら聞くな!」
逆じゃない?逆じゃない!?立場逆じゃない!!?なんで太陽君が追われてるの!?
思わず隠れてしまったけど、突っ込まずにはいられなかった。
「わたしが聞いてるのはそっちじゃない」
「じゃあなんだよ!?」
「わたしと向き合おうとしないじゃない」
「…っ!?」
直球だぁ!?
「やっぱり…つーちゃんこうなったかぁ」
「あれ?予想済み?」
「鶇ちゃんは遠回しとかしないからねぇ」
「あれ?楓花ちゃん?」
「いやぁ。ふうも気になって」
いや、もうこの際いいやっ!今はこの状況よ!
「なっ!なにを言ってんだよ!」
「わからない?それとも、凛子が死んでからわたしといるの気不味い?」
「っ!」
ど直球!?
「そうじゃねぇ…って言いたいけど、半分は正解だ…」
「半分?じゃあもう半分は?」
「もう半分…は…」
「半分は?」
「くっ…」
私達は何を見てるんだろう…
「はぁ…全く…太陽。わたしはあなたが好きよ」
言ったぁ!!?しかもそっちが!?
「つーちゃんやっぱ男前だわぁ。女の子だけど」
「鶇ちゃんはカッコいいよね」
確かにカッコいいけどさ…
「太陽は?わたしが嫌い?それとも、やっぱり凛子が好き?」
「凛子は好きだ…けど、オレは鶇が好きだ。凛子に対する好きと違う好きだ」
「と言うことは?」
「付き…合ってくれ。鶇」
「喜んで」
おー!なんか青春!………これ小学生!?
「やったぁ!」
「おめでとう、太陽君、鶇ちゃん」
「ありがとう。楓花ちゃん」
凛子ちゃんが喜び、楓花ちゃんが普通に出てった。
って!出てくの!?
「お姉さんも!良かったね!」
私を呼ぶの!?
「良かったけど!」
「お姉さんは誰?」
「だよね!?」
「あ、お姉さん。いたんだ」
「太陽と楓花ちゃんの知り合い?」
「あー…私は…」
「凛子ちゃんの知り合いだよ!」
それ言うの!?
「そう」
それだけ!?
「幽霊になったんだって。二人が元気なさそうだから」
「そう。わたしは元気よ。元気になった。大丈夫」
信じた!?マジで!?
「よかったね。つーちゃん。たい君」
「えっと…二人によかったねって」
「えぇ。よかったわ。ありがとう」
「あぁ。ありがとう。凛子」
それが契機だったのか、凛子ちゃんが透け始めた。
「皆、凛子ちゃんが成仏するよ」
私が宣言すると、皆が一斉に私をみた。
「お姉さん、ホント?」
「うん。楓花ちゃん」
「そっか。凛子ちゃん。凛子ちゃんの元気の良さ、大好きだったよ」
「凛子、お前のお節介…ウザかったけど、嫌いじゃなかった」
「凛子、わたしは幸せよ。さようなら」
「楓花ちゃん、たい君、つーちゃん。大好き…またね。お姉さん、ありがとう」
それだけ言って、凛子ちゃんは光になって消えていった。
「みんな、凛子ちゃんが大好き、またね…って言って…成仏したよ」
そう私が言うと、皆一瞬悲しそうな顔をした後、笑顔になった。
「「「またねっ!」」」
〇〇〇〇〇〇
太陽君と鶇ちゃんが二人手を繋いで帰った後、私と楓花ちゃんは公園に残った。
「お姉さん。よかったね」
「そうだね…楓花ちゃん…あのね…」
「いいよ、お姉さん。ふうは知ってるよ。アニキも死んじゃったんだね?」
「そう…なんだ…ごめんね」
「いいよ。お姉さんは優しいから嘘を付いたんだよね。ふうを悲しませない為に。だからいいの」
「…ありがとう」
「凛子ちゃんが死んだのも、アニキが死んだのも悲しいけど、けど、それで止まっちゃダメだってわかったから」
「強いね…」
ホント…小学生…なのかな…?
そんな疑問を今日何度思ったかわからないけど、きっと強さに歳は関係ないだろう。
第12話を読んで頂き、ありがとうございます!
今回はラブコメテイストでした!
久々のまともにプロローグでしたね!
そして前回登場の楓花ちゃんが再登場。
結構気に入ってたので登場です。
では今回はここまで!
ブックマークして頂いてる皆さん、そうでない皆さん。
いつも読んで頂きありがとうございます!
それとコメント頂いた方!とても嬉しかったです!
次回の更新は8/11予定です!
引き続き、お付き合い頂ければ幸いです!




