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立ち向かう戦士ども  作者: 航作裕人
第一章 警備隊立ち上がる
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第十二話

 亮たちはいきなり、窮地に追い込まれた。まさかのシステムのことをよくわかっていなかった。それが失態だと気が付いたのは、仕掛けに引っかかった後であった。


「この後はどうしたらいいだか」


 亮は一人つぶやいた。その直後に後ろから声がした。


「そんなこと言っている場合か。対策を練るか破壊するかしか選択肢は残ってなさそうだぞ」


 祐泉寺は亮と基裏に焦ったように指示をする。


「確かにそうですね。とりあえず、俺らは対戦できるような装備できているので、それで倒します」


 亮には防具とクローンを溶かす液体入りの銃があり、それで戦うという考えなのだ。


「わかった。よろしく頼み。そして俺らは援護をしていくぞ」


 祐泉寺は亮と基裏の後に続いた。


「何とかしてみせるぞ」


 亮は屋上の入り口から入り、階段を慎重に降りていく。


「亮。どのタイミングで出てくると思う?」

「意外とすんなり出てきそうで、やばいよ。屋上からの入り口はここしかないわけだし」


 亮と基裏が確認しながら、音を立てずにいるというのに後ろの祐泉寺は堂々と音を立てている。


「どうだ? あいつらは出てきたか」

「大きな声出さないで下さいよ。敵に気づかれたいんですか」

「何言っているんだ。ここまで来たら、気づかれてなんぼだ」


 ――やばい、この人。たぶん、戦場に駆け込んでいって一発目に死ぬタイプだ。


 亮は祐泉寺が大きな声を出した途端、周りの雰囲気が変わったのが感じ取れた。


「ちょっとやばいかもな。これは見つかってしまったと言っていいかも」

 亮が人差し指を立て、口元にあてた。そして、耳を澄ますように合図をした。

『どうやら、階段から降りてきているようだ。俺らも対策をするぞ』

「相手の声が聞こえたじゃねぇ――か。もしかして、相手も武器を持っているとか?」

「それはあるかもな。とりあえず、気を付けないと殺されるかも」


 どうやら、基裏は読み取ったのだが、祐泉寺はいまいちわかっていないみたいだ。


「みな、戦闘用意。これから突入していきます。三階部分から攻めていきます」


 亮が合図をした後に基裏と一緒に三階の廊下部分に出ると、目の前にはどこかで見たことあるような顔が勢ぞろいしていた。


「俺の狩りの時間らしいな。盛大に暴れるぜ」


 基裏の先頭スイッチが入ってしまったようで、こうなるとすべてを破壊するまでは収まることを知らない。


「俺もいっちょ、やるしかないからな」

「俺たちも行くぞ。皆の者、一斉に攻撃だ」


 亮と基裏の後を追うように祐泉寺らも割って入っていく。


『研究所第一特攻隊。攻撃開始』


 どうやら、相手もやる気マックスらしい。これはいろいろと荒れるだろう。警備隊にとっての争いが始まる。


「クローンには銃弾でも特殊加工されたものじゃないと効かない。あくまでも薬品だ。わかっているな」

「それはわかっていますとも。なあ、基裏」

「そうだ。俺には銃というものがある」


 のんきに話しているが、相手は銃を構えて今でも撃ってきそうな感じだ。それに気が付いた亮は基裏と引っ張って柱の陰などに隠れる。


「これから俺たちの戦争が始まる。準備はいいよな」

「もちろんだ。俺の力をなめてもらったら困るぜ」


 基裏は装備していた武器を構え、一体のクローンに照準を合わせる。


『お前らわかっていると思うが、この研究所の情報を盗むことが目的だからな』

「そんなことわかってますよ」


 反応する亮も基裏と一緒で特殊加工された銃弾を詰めた銃で狙いを定めた。すると、相手は気づいたのか、壁に隠れた。その直後、基裏が一発の銃弾を撃ち込んだが、それはうまくよけられてしまった。


「どうやら、相手の動きは人間並みらしいな。亮、お前はあれを持ってきたかマシンガンだか、ロケットランチャー」

「おいおい、ロケットランチャーをこんなところで使ったら、研究所が吹っ飛ぶぞ」


 ここは三階とはいえ、幅がそこまで広くない廊下でロケットランチャーをぶっ放せば、周りにも被害が行くだろう。それに、亮たちもただでは済まない。


「だってよ、あいつらむかつくから」

『慎重に行けよ。俺らの目的はあいつらを破壊することじゃないんだからな』

「そんなこと言われてもよ。俺にはあいつらを倒す義務があると思うんだ」

『そんなわけないだろ。そんなことで頭に血を登らせるな』


 祐泉寺が警告するも、無視をする基裏。そんな会話をしていると、攻撃がやんだと思ったのか、相手が銃を向けて撃ってきた。それも、威力が強いらしく、少し壁がはがれ始めた。


「あいつら強いよ。やっぱ国家相手はきついな。それでもやるしかないんだろ」

「決まっているじゃないか。俺らはそういう組織だろ」


 最もなことを久しぶりにいう基裏にびっくりするばかりだった。

 今回は戦闘シーンのところをお送りしております。戦闘シーンは初めて書くのでぎこちないような感じがすると思いますが、温かい目で見ていただければと思います。

 さて、この作品を一か月くらい放置してしまいましてすいません。やっとの更新です。今後は水曜日に更新できるように頑張ります。

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