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4.専門用語(テクニカルターム)~組織関連~

●蒼天機関--Gardien


 作中では単に『機関』と呼ばれる事の方が多いです。最高枢密院の下部組織で、都市機構における安全管理とそれに準じる活動を主な業務内容とします。武力の保有及び行使が許可されている唯一の公的な軍事機関です。

 都市内に幾つもの支部を持ち、本部は皇居跡にあります。本部には機関最高戦力と言われる十の大隊が駐屯しています。各大隊には、釈迦十大弟子の名前をモチーフにした名称がつけられています。

 蒼天機関は大禍災を生き残った自衛官や警察官らの手によって、二〇二二年に創設されました。当時の構成人数は五千人余りでしたが、二〇四〇年には五万八千人にまで膨れ上がっています。

 蒼天機関はそれ単一の組織ではなく、幾つかの部局が寄り集まって形成されている巨大複合組織です。具体的には、後述する呪工兵装突撃部隊(イシュヴァランケヱ)を始めとして、全工学開発局、交通局、財政管理部、環境調査局、機密保管局、外事交渉部などなど、多くの部局から構成されています。

 これらの部局全てを統括するのが『三頭会』と呼ばれる部署で、その中で最も強い権限を有する者が、蒼天機関の事実上のトップに立つ『機関長』と呼ばれる人物です。

 当然、業務内容はどれも非常に厳しく、自らの命を危険に晒す事なんてザラです。休暇も中々取得できません。その代わり、民間企業の平均給与の2.5倍近いお給料が出ます。なので末端の機関員でも、それなりに裕福な暮らしを送れます。





呪工兵装突撃隊(イシュヴァランケェ)--Ichebatrankee


 蒼天機関が抱えている部局の一つであり、都市の治安維持活動における実働部隊です。構成人数は新宿本部のみで一万五千人。二十三区に存在する支部も併せると一万七千人近くになります。つまり、蒼天機関に所属する全機関員のうち、三十パーセント近くを占めている訳です。中でも、新宿本部にある十の大隊は、蒼天機関の最高戦力と称されるだけの力を誇っています。





●最高枢密院--Great Table


 蒼天機関の更に上にある組織です。幻幽都市の政治経済を牛耳っている存在で、『議会』と呼ばれる事もあります。二三人の枢機卿から成る『地上院』と、三百二十七名の準枢機卿から成る『地下院』の二つの組織から形成されています。枢機卿や準枢機卿というのは、日本で言うところの官僚や国会議員のようなものです。

 枢機卿は五年毎に行われる二十三区内での選挙で選出された区長が就く決まりになっています。それに対して、準枢機卿は三年毎に有権者の中から選挙で選出された者が就く決まりになっています。主な業務内容は、法案の作成や可決に伴う議論、稟議書の作成などになります。

 因みに、蒼天機関への直接的指令権は、枢機卿の中でも最も権力のある『大枢機卿』という地位についた人物が握っています。『大枢機卿』はその立場上から、日本で言う所の内閣総理大臣に相当します。


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