表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

どうするべき?

 待った待った待った! 「お疲れ様 愛してるかな」ってマジ? ウソでしょ? 夢であってほしい……。

 私は手の甲をつねる。……痛い。夢じゃない、現実だよ。

 はっ、もしかして数日前に友達が言ってたあの浮気に関係したメール !?

 全身にぞわっと鳥肌が立ち、私は文字通り固まってしまった。



 ……どどどどうしよう! とりあえず童顔に女性の魅力のない私に宛てられたメールじゃないはず。

 えーっと、時間的に先生はもう家にいるはずだから、わざわざ家にいる奥さんにメールを送るなんてしないだろうし。……となるとやっぱり浮気相手 !?

 再び全身に鳥肌が立った。もし雪華(せつか)先生宛だったら、もし外部指導の先生宛だったとしたら……あわわわ、恐ろしすぎる!

 ここは那稜(なろう)高校吹奏楽部OGでもある姉に相談しよう。そう思い、姉を見る。しかし姉は母と話をしていて無理だ。どうしよう。

 仕方ないので私はない頭でこのあまりにもイレギュラーな事態に対する対処法を1人で考えることにした。


 悩みに悩み、私はなんとか頭の中に3つの選択肢を(ひね)り出した。その選択肢は、



 ①「先生、送り先間違ってますよ~」と教える。


 ②「はい、私は自分のパートが大好きです!」と返す。


 ③何事もなかったかのように無視して先にきたメールの返信をする。



 ……やっぱりここは無難に③がいいよね。

 私は先にきたメールの返事を考えることにした。しかし、あの衝撃のメールが頭から離れず、かなり苦労しながら返事を打たなければならなかった。




  ××××××




 数日後、姉と2人きりで話せる時間ができたので、あの衝撃のメール事件を話した。

「えっ、ウソ……えぇっ !? これ本当に?」

「うん……」

「返事はどうしたの?」

「あのメールに対する返事はやめておいたよ」

「そ、そう。それで良かったと思うよ。あぁ~、まさか(しょう)先生がそんな……。そういえば吹奏楽部の掲示板に『この不倫教師が!』って昔書き込まれた事があるらしいよ。まぁ、すぐに削除されたみたいだけどね」

「うわぁー、マジかぁ。……ねぇ、このことを誰かに言ったらマズイよね?」

「マズイよ! ってか残りの高校生活がどうなっても知らないよ?」

「……わかった、言わないでおく」

 私は平穏な高校生活を送るために誰にも言わないことを決意した。

 読んで下さりありがとうございます!


 このお話はあらすじにもある通り、登場する人物、団体は実在する人物、団体とは全く関係ありません。

 ――が、全てがフィクションでもありません。


 もし皆さんの身にこんなことが起きたら……あなたならどうしますか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ