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予知夢~yotimu  作者: 涙無
第1章 事件
2/4

♂1.理性

俺は屋上から下を見下ろす。

下から吹き上げてくる風は

血の匂いがする。

「…もう、誰もいないよね…」

海莉がつぶやく。

その言葉に安心感と罪悪感を強くおぼえた。


〜2時間前〜

「かーえろ‼」

部長の祐樹先輩が後ろから抱きついてきた。

今は部活からの下校時。

俺はサッカー部所属の蛯名 (あゆむ)

小山中学1年サッカー部レギュラー。

好きな食べ物はおじや。好きな人は…。


親友の嵐と部長と家に帰るのがいつもになり

部長とも仲良くなれた。

いまでは

「おーーい‼嵐いくぞー!」

と先輩が普通にタメで…

呼び捨てで話してくれる。

「あ…!いまいく!」

嵐もタメで話せるようになり

今では部活公認の仲良し3人組だ。


校門を出る寸前のところで

急に嵐が足を止め、後ろを見た。

「どうした?」

俺と先輩も止まり後ろを振り返った。

真っ赤に染まった夕焼け空には

赤が見えなくなる程の数の飛行機が

後方からこっちに近づいてくるように

見えた。

「すっげぇ…」

俺はつい歓声を漏らす。

嵐も驚きながら飛行機に関心を抱いている

ようにみえる。


「すげぇな!早く家に帰って親に伝えよ!」

俺は明るく言って歩き出した。

ただの飛行機だと思っていたから…

「…戦闘用飛行機だ」

一歩目を踏み出した時に部長が呟いた。

「…え?」

俺と嵐は部長を見て足をとめた。


その時には既に飛行機の色 形 大きさが

見えるほど近くにきていた。

確かに軍人服のような柄にもみえるが…。

すると飛行機から何かが

大量に落ちているのが見えた。

大きさはたぶん小さいなにかが…

飛行機の窓や上などいたるところから

落とされている。

「あの…落ちてきてんのなんだ?」

視力があまりよくない嵐には

たぶん何もみえていないらしい。

あれは…多分…

とうとう俺らの上に飛行機はきた。

頭上を通るのは一瞬だった。

「いっちゃ…」

たな。と言う時に空から黒いものが

滝のように降ってきた。

「いって‼」


床を見るとそれは透明な袋にはいった

拳銃とケータイだった。


〜現在〜

それから2時間…銃を手にした人間は

人を打ち始めた。

理性がないのかもう何も考えずに

ただ笑って人を撃ち続けた。

学校の校舎からも中に残っていた生徒や

先生が勢い良くでてきて

銃を手にとるなり人を打ち始めた。


俺ら3人は一応銃の入った袋をもち

誰にも見えないような

木の上に隠れた。


周りにいた人間達はバタバタを倒れて行き

5人ばかりの強いものだけが残っていた。

そしてそいつらも撃ち合い

一人だけ残ったのは体育の先生だった。

瞬発力がすごいのだろう

すごいスピードで撃つ。


ガサっ…


俺らの隠れている木にカラスが止まった。

先生は一瞬でこっちを振り返り

「でておいで〜?」

と近づいてくる。

人間が隠れていると思ったのだろう。

その瞬間


パーン…


先生は倒れた。先生の後ろから

2人の少女の影が見えた。


その二人は銃を持っているものの

理性はあるらしい。

無意味に銃は撃たないといった。

自分を守る時だけだと。


その二人とは…

俺の初恋で現在好きな人の海莉。

そしてその親友で俺のもっとも嫌いな…真弥だった。




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