~陸枚目~
大地は忘れ物を探すためにひかり荘の廊下をシェルと歩いていると発明好きの虚宗速人というひかり荘の住人に出会いひかり荘の住人について色々教えてもらい風の様に去っていき大地は今は少し捜索を諦めシェルと2人で部屋に戻ると少ししてから大地の部屋に突然星が訪ねてきた。
すると、突然野越そうたこと大地に質問をしてきた・・・・・・・・・。
「『野越大地』と言う人間を知っていますか?」
星はそうたに真顔で聞くとそうたは少し焦りながら星に返事を返した。
「えっ・・・・・いやっ・・・まぁ~苗字は一緒らしいけど・・・・・・・・なんで急にそんなこと?」
すると、星は急に顔を逸らした・・・・・・・・。
「いや・・・・・私の夢に出てきたんです。」
「夢?!」
「はい・・・・・・。夢です。」
その時の彼女の顔はやはりどこか一点だけを見つめている様に真剣な眼差しをしていた。
「たかが夢だろ?そんな信じなくても・・・・・・・」
「私の夢は少し違うみたいで私の見る全ての夢が『予知夢』に変換されるみたいで…」
「なんだって?!」
「だから『野越』という名前を聞いたときそうたさんと何か関係があるのかなとそうたさんのお部屋を訪れてみたのですが・・・・・・・・・。」
すると、そうたは自分の顎を持ち考えながら星に、
「その夢の話俺にもっと詳しく聞かしてくれませんか……?星さん!」
「いいですよ・・・・・・・・。」
そう、星はそうたに返事し夢の出来事をそうたに話し始めた・・・・・・・・。
「私はよくその男と夢の中で出会うんです・・・・・・・・。」
「男・・・・・・・?」
「夢の中でしか存在できない男と彼はそう言っていましたが・・・・・・・。」
「続けてください。」
と、そうたは星に言うと星は流暢に喋り出した。
「その男は自分の事を夢の中で存在できない者と言い名前を「イヅル」と私に教えてくれた。」
「(イヅル?……どこかで聞いたこと・・・・・・)」
そうたは心の中で星の言う夢の中でしか存在しない男の名前を聞きどこかで聞いたことあると思ったが中々思い出せず少し腹が立ったがとりあえず星の話を聞くことにした。
「イヅルは私が小学校3年生のころ大きな事故を起こした頃から夢を見るたびに現れるようになったんです……ですが、夢で何をするという訳で言うわけではなくその男は私が夢を見るのを見届けるというう形で私の夢に何も干渉してきていないのけれど、この間ちょうどあなたがこのひかり荘に訪れる前の日の1週間前の夜また夢を見たの『イヅルの住む夢世界の予知夢を・・・・・・・』」
それを聞いたそうたもとい大地は星はイヅルという夢世界にしか存在できない奴の助言に寄り俺を意識的にひかり荘に入れた可能性があると大地は見たがどうしても、その『イヅル』と言う名前が気になっていた。
「で、どんな夢だったんですか?」
と気軽に星に聞くと星は急に顔色を変えたが息をごくりと飲み込みゆっくり話し始めた。
「7月7日 ひかり荘ではひかり荘の皆と七夕祭りをしているの・・・・・・もちろんそうた君もいるわよ…そのひかり荘に・・・・・・・・・星が……落ちるんだって・・・・・・。」
「それ・・・・・どういうことですか?」
「星がひかり荘目がけて落ちてくるんだって。」
「で、その話のどこに『野越大地』が関係あるんですか?」
すると改めて星さんが大きく唾を飲み込み喋り始めた。
「その星に一人だけ人が乗ってくるんだって……それが『野越大地』そして、その野越大地を助けるために・・・・・・・・・私…死ぬんだって・・・・・・・・。」
そうたは初めて自分が人じゃないと知った矢先の実の育ての親と当て込んでいた星の死亡宣告……。
今にも泣きそうな星に自分の事も精一杯だが、何とか声をかけようとしたがあまりいい言葉はかけられなかった。
「だ・・・・・・どうせ・・・・・・ゆめですよ……ぉぉぉぉ!!」
星を励ますそうたと嘘つく大地の表情にもだんだんボロが見え始めとてもだましているとは言えないぐらいのグダグダ感になってしまっていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうせ。」
「そうですね。そうたさんが言うように前向きに夢じゃないと考えるのも一つの手かもしれませんね。あら?もうこんな時間ですか?もうそろそろ夕食の時間なのでそうたさんも食堂に来てくださいね今日は子供の日ですので星特製スペシャルのご飯を作りましたので!!きっと!きっと・・・・・・・。美味しいですから~!!」
といいそうたの部屋を去ると嘘をつくのやめいつもの大地らしく戻りシェルが人形モードから人間モードにチェンジし大地と先ほどの星の夢について話し始めた。
「大地。あの娘……嘘を言っているようには聞こえないが本当の事を言っている様にも聞こえないのだが……」
「それって……疑ってんのか?大家さんをか?!」
「あくまで今の時点ではだな・・・・・・。」
大地にシェルは責められ額から大量の汗が噴き出していた。
大地はそんなシェルを見ながら守護神ごときでも汗は出るのかと少し感心しながらやはり星が言っていた『イヅル』と言う男の正体が気になり頭から離れず頭を悩ましていた・・・・・・・・・。
「一体・・・・・・・・・・・・・・・・・誰なんだ………『イヅル』って」
―――――――――――――――――――――――― 夢の中。
「・・・・・・・・・・・・姫。僕の姫は渡さないよ……大地。僕はキミみたいに過去には興味ないんだよ僕が興味があるのはたった一つもっと先の見据える未来さ・・・・・・・・・・・。」
~大地の過去編~




