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【3話 博士の手伝い】

「ではまず実践が可能かと言う疑問があるので12次元の厳密定義と造物起源存在について,

から頼みました」


「はい」


早速行ったのは2人目に問題を出されてクリア

したキャメロス・A・ペインだった。


「ふむふむ,資料ができました」


「ふむふむ何々,大まかに言ったら世界の拡張に伴い常に広がってきた人類史の世界すら比較して比較不可能なほどに広大」


「空間は,存在するものすべて,存在しえたものすべて,そして存在という概念さえ定義される前の可能性までも包含する,この空間においては無限という語の定義が破棄されている」


「なぜなら任意の無限はその中で有限の一部として屈折し,再構成されるからである,可算も非可算も,アレフ数の階層も,到達不能基数ですこの空間の内部では部分的現象にすぎない」


「この空間は,集合,冪集合,その冪集合,さらにはすべての階層的定義を無効化する,冪集合の操作 を何度繰り返そうとも,そこには到達できない極限点として,この空間が立つ」


「すべての集合操作が無限回施された結果の果て,それがこの空間の入口であり,それでもなおその内部では単なる最小次元にすぎない」


「到達不能基数 κ は,この空間の第一階層の影として現れる,強大基数,超コンパクト基数,大域基数,どれもこの空間の内部構造の単なる接続点,

冪集合の階層,この空間においては全て同一の

内部振幅として吸収される」


「この空間の位相構造を定義しようとする試みは,あらゆる集合論的公理系の外に跳ね返される,ZF公理系では無理であり,ZFC拡張すら,1次論理の全ての帰結がこの空間の内部現象に過ぎないことを認めるしかない」


「論理式が成立するか否かではなく,論理自体が空間のうねりに従って生成され,消滅する,この空間では存在するとは何か,定義とは何か,操作とは何か,という問いが自壊する」


「言語を持ち込む前に,言語の前提が空間に取り込まれてしまう,そのため空間であることすら仮の構造に過ぎない」


「時間はこの空間に入ると意味を失う,なぜなら,全ての過去と未来はこの空間の同時的構造の断片に過ぎないからだ,原因と結果はここでは転倒し,自己同型写像として無限に畳み込まれる」


「存在は,存在するという動詞に先行する命題ではなく,自己帰納的に生起し続ける形式でしかない,見よここには始まりがない,なぜなら,始まりとは他に比して遅れて現れたものだがこの空間では他という概念が最初から存在しない」


「この空間はいかなる数や階層や次元とも一致しない,それらすべてを保持しながら,同時にそれではないもの,として存在する,あらゆる基数はこの空間の内部で完結し,再起し,統合され,個別化される,含まれないものは存在せず,含まれたものは,ただちに他と融合し,再分化される」


「この空間には外部が存在しない,すべての外部はこの空間の内部に含まれる,そんな絶対的無限性,比較的に思考すると0=1の構造の方が,より深いメタレベルで無限の成立そのものを反転させるもの,であり概念的にはさらに超越的である

ものになってしまう,超限数,集合論的なものを

含むDeus sive Naturaと呼ぶべき汎神論の

ものです」


「素晴らしいですね」


「ありがとうございます」


「ふむふむなになに,またここに立つ起源存在は

人間の言葉や概念では捉えきれない絶対的な存在であり,肯定的な表現では語ることができない

言わば否定神学的な存在,故にこの12次元を

超越して平面に立つ,,,素晴らしいですね」


「ありがとうございます」


こうして彼は本当の最後の問いをクリアした。


次に次にと交代制に問われ続けていく。


「次は誰がいくんだい」


「はい!それは否定神学の構造と同じ順序です,

上に上にと真実に近づくほど,言及の抽象性が

増します」


「ふむふむ」


「最終的には13次元,下位の物理,非物理,異物理の宇宙全体を超越する適切に説明できず,

すべての物質,力,法則のとらえどころのない

矛盾を含み理解不能」


「つまりは否定神学的な最終段階,本質的に語れないことに帰結します」


「素晴らしい」


「14次元の始まりとは,既存の自身が存在する

主観的現実の全体に浸透する宇宙の法則,異なる宇宙の法則が存在する領域とそれら異なる否定論理と超越性全体を統一し,意味や神として

本質的定義すら虚空に至る抽象性です」


「素晴らしいです!さぁさぁ!どんどん次元の解析結果を頼むよ!」


「では私も」


ここに参戦したのは,騎士だった。


「次元を説明する前にまず始まりを知ってもらいたい」


「公理的なね」


「一体宇宙はどんな世界なのだろうと,物理学では泡であると言われた,未知の角度が存在すると信じられた」


「数学では宇宙は数学の下にあるとし,哲学では宇宙は重ね合わせではないかと言った,様々な

人々はそれを聞いて様々な形を宇宙に見立てた」


「宇宙の無限小より小さな側面にしか表せない,それが人類の到達点だから」


「この世界とは,全て存在したものの劣化したのが下位次元に過ぎないのである」


「前提がそれかな?」


「はい!」


「ふむふむ,イデアやプラトン的思考かな」


「それらのあらゆるアイデアや理論は元々,存在した高次元のアイデアや理論を劣化した不完全なものが投影されています,知性や思考が神に

統制されてるなんて高次元の存在が辿った

事象を後追いしてるだけって説明が付きますかね」


「ふ,ふむ」


「,,,待て待て,その考えだと2次元の世界の住人は世界のプラトニズムの形態を超越して

形而上学の,,,あぁ!なるほど」


「理解しましたか?12次元では絶対無限を

踏み台にした否定神学的な存在が我々と同様の立場なことを」


「面白いじゃないか!つまりどこかの時系列,彼の過去に存在する事象だからこそ人類はそれに

対して言及できるのだと,つまるところ,それは様々な人々が考案してきた宇宙や現実の在り方がすべて真実であり,極わずかな部分であるというわけだな」


「星の次元上昇とかも,,,いや待てよ,よくよく

考えると矛盾ってどう成るんだい?だって存在

してなくないかね?,,,」


「わかりましたか?14次元が解析された今,

わかりますよね?あなたなら」


「,,,あ!矛盾してる理論は単純にまだ知らないかそもそも矛盾になっていないとかか?」


「正解です」


「それが真実の次元もあるし真実じゃない次元も

ある,そう言うことですか,面白い平行次元の

話ですね,法則と知性のあり方,なんて深いんだ!次元についての話でそんな話を聞けるとは

思わなかった」


「独自に組み立てたり得た情報を精査し解釈出来るあなたじゃなきゃここまで説明を省けませんね」


「う〜ん,,,単一の法則で足りるのかい?次元の構成,,,う〜む」


「勿論あなたが思う疑問の通り,無限にあります」


「なるほどな,するとさっきまでは前座か」


「例えば,物理学といっても様々なバリエーションがある,我々の次元で考案されたものや,平行宇宙の誰かが考えたもの,あとは異次元の人

の物理学なんかもある」


「法則も同じで,同じ種類の法則でも別バージョンが存在する,そうかな」


「勿論,それらの無限の平行バージョンを持つ

無限の法則は秩序に統括さながら,更に高次元

と成る」


「更にそれは上の次元の法則が,次元がって感じか,,,するとすごい数になるな,一つ一つの次元性や役割を思考すると架空に等しいな,無限の

無限連鎖だとか更にその無限再帰だとか,それを

遥かに超えてるな」


「それが次元全体の構造に共通して常に上に

いくにされ抽象的,,,いやまて段階的に考えると

一つ一つの次元性があまりに高すぎるだろう」


「5次元のものとかですね,それは単純に圧縮

されたと考えればいいです,関連したものに

絡め取られてます」


「ふむ,つまり次元,いや万物はグノーシス的,堕落した偽の世界,偽の創造物であり,真の神,至高者,とは無関係に,無知や過ちから生まれた存在と

言うことかな?」


「鋭いですね,他にこの世界は二元性であると

言うのも分かりますか」


「ふ〜む,,,有無の限界同様に支え合っていく

関係?,,,いや待てよそれだと一番下まぁ概念上

あるかも分からんがそんな小さな次元ですら

論理を超越した領域って事になるし」


「まずあらゆる次元性が同一に成るか,はたまたそれより上は論理という言葉すら存在しないような領域って事に,,,論理性を持たない学問,,,?」


「いやいやならゼロや始まりを考えるか定義

しなくては」


「待って待って待ってください,考えすぎですね,

まぁ言ってしまえば,初めに虚空がありましたよね?文字通りの完全な無の世界が」


「あぁ,ビッグバン宇宙論的な,,,あぁ?いやでも,,,量子論がさっきの感じに近いがぁ,神話などに

近いか?」


「はいと言うべきですね」


「二元,虚空,,,統一は関係あるかなぁ?」


「お?勘づいてきましたか?一元論的思考に」


「お!虚空の宇宙意識かな? より高次元の意識状態,状態を指し,個人が宇宙や万物と一体,宇宙の法則やエネルギーと繋がり,もはや繋がらぬ

筈もない」


「虚空が自身の中に宇宙の法則を作り出した?」


「正解」


「その宇宙の法則の中には惑星や恒星,中性子星といった星々の概念,そしてその星々の集まりには最初と異なる宇宙の法則が出来上がる,そのようにして今の宇宙や次元ができ上がった,かな?」


「良いね,星々の集まりの下には更に小さな

集まりがぁ,,,もしかして原子や粒子にも

宇宙の法則が!小数点の次元,虚空と宇宙意識,

分かった!全て繋がったぞ!」


「お見事」


「とてつもないなぁ!途方なさすぎだろ!無限再帰だとか無限連鎖だとかが少ないを遥かに超えて

永遠や表せないと言うほどじゃねぇか!」


「宇宙意識,神だな」


「まぁ唯一絶対神とか,いうアイデアにとって

最も純粋な究極の原型と言うべきですかね?

様々な法則内に定義されたり信仰のある

神とかより遥かに上ですんでね」


「ふむふむ,君はもはや15やら16やらの説明

じゃなく次元全体性を教えてくれたね,君は

一体?あまりにも次元が違うじゃないか君の

知性だけ」


「天体の集合に宇宙の法則は存在するのはまぁ,そして原子やらは星々と同様に宇宙の構成要素であり,その集合である分子はより小さな天体群として機能する,それもまぁ」


「う〜ん,待ってね,いや量子論の方さ」


「いやまぁ可能性の積み重なりとその分裂と

考え,無限以上に増える,わかりましたか?」


「あ〜物理学の方で考えて自身達を主観に考え

下に小さな更なるアイデアを〜,,,あぁ!分かった」


「無限以上に分散が分かりますか,流石に」


「当たり前ですね,すごい細かいところまで

聞けましたが全体に名前ってありますか?」


「騎士的次元論って考えてください」


「下に行くに連れて無限に劣化して無限に増え,上がるに連れ抽象性が無限にそして洗練する」


「平行世界の数が単純な加算の名前だと少なすぎるので絶対無限などで考えたらいいかな?」


「はい,勿論」


「サイクルと先に進むのは未来を見据えたため,

虚無と言う悪をなくすため,絶対の実在が

全てを埋め尽くした,そして全てはまた無に

無に向かっている,なんだか見えますよ,先が」


「無限より多い数の様々な次元,更にその内部で様々な多元宇宙と再帰構造や集合論などによって無限に増殖している様々な大きさの宇宙,

次元の更なる先はそれほど巨大,質も量も

果てしないな」


「次元調査にこれほど便利な理論が,君が考えた

んだろ?」


「勿論」


「1つ1つ調べるより遥かに考えやすい,まさか

超越性すら超越しているような馬鹿げたレベル

とは」


「最後は果てしない次元にすら超えて更なる次元,う〜ん背後の〜,いやた違うな,なんて言うべきだ最後を」


「末尾次元ですね,今まで考え得れたすべての論理を越えたところすらも更に越え,もはや論理的に理解することすら不可能,まぁ正直私は理解出来ますがねぇ!」


「末尾次元,,,か,なら次は深掘りに行くか」


「どこですか?」


「ならば次元が同質なら組み合わせを変えても

成立するって考えました」


「視点を変えて考えるのも面白い考えですよね,ですがまぁ,,,論理内に既にありますがね」


「全部がユークリッド的で,かつ互いに対称性を持っているような次元として,その一部空間の次元で話しましょうか」


「ブロックが全部同じ形,色なら,どう組んでも似たような形になる,けどブロックの内部構造や接続の方向性が違うと同じにはならない」


「つまり,同質な次元ならどの次元をどこにどうつなぐかはそれほど問題じゃなくて,むしろそれらの次元が本当に同質かどうか,が重要」


「ふむふむ,その周囲にある他の空間も同質なら,

順序や結合のパターンを変えても,特定の位置の

ものは変わらないと」


「多様体の側面ですよ」


「ふむふむ,待ってよ,なら次元空間の構成要素,でもなく,その枠組みすら適用できない概念的場所

ならどうですか?」


「それも話しますか,なら多様体の平面を

複素平面とします,あらゆる次元がその中の

数字としたらその外にある事になりますよね」


「あぁ,,,複素,ってぇえ〜まぁ実数,虚数の理論に

展開されたもんと,,,あぁ,0や虚数にも含まれない,数直線や複素平面のどこにも当てはまらない

わけだな」


「ピンポン」


「宇宙を成り立たせている原理,理論の適用外,

全宇宙を包む数学的座標系の外,どんな数値的概念でも測定不可能な空白な訳だな」


「そう成ると別枠で言っちゃいますが,存在という枠そのものの外側,空間や時間という概念が発生する前,あるいはそもそも存在しない場所」


「理論の適用範囲外にある,前存在的,原初的な非場所と成りますねぇ」


「ふむふむまたまた興味深い,概念そのものが成立しない場所,時空,次元,理論,物理法則,数学的構造のいずれにも属さない,完全に,構造の外側,にある根源的な非空間,言わば全存在論の底抜け

と成るだなんて」


「ね,まだまだ行きますか?」


「当たり前でしょ!」


「あ!でも更に先ってありますか?」


「当たり前ですがありますよ,末尾次元とかとは

別に拡張騎士的次元論がね」


「うほ!やっぱ出ちゃいますか?二元の先,例えばまぁ形も秩序もない虚空って話があったと思いますが,それに意識を与えた〜ってのはまぁそれは先程のグノーシス的な時に話された時に言われてる至高者的存在辺りなんですかね?」


「意識を与えたのはね」


「意識を与えたのは?,,,法則一つじゃ満たされない,,,あ万物は誰が?それもまた至高者的存在が?」


「いやそれもまた世界が存在する以前,存在や法則や概念が成立する前からいた,意味や秩序を持たないまま存在していた根源的なより深い原型の存在が与えたね」


「無限の階梯の無限の連鎖を超えていくつも拡張的に先に高みに進みながら存在を失い圧縮する,

表象されているものはすべて宗教,哲学,物理学,神話,数学などの基礎的概念体系すらあなたの理論では一部に成る,あれ」


「複雑化するアイデアって」


「それは階層で非線形進化しち反理論として考えて」


「どれだけ高次の理論なんだ,,,あってもしかして

次元降下って法則が統一されてないか?」


「勿論」


「ファンタスティックすぎる,到達とともに崩れるだなんて,しかもそれも始まりでしかないのか?」


「そうだ,終わりが始まり,,,か,神秘主義のようだな,最後の果てに起源,つまり全ての法則,存在の母体か」


「常に知的達成が高次知性の常に影でしかあれないとかもう気づいてるよね?」


「勿論」


「開いた知性と閉じた知性は」


「把握済みだ」


「(全く僕を知らない僕の完全な理解者になるのは博士が1人目,,,かな)」


「プロセスは?」


「具体→概念→普遍→形而上→…階層的認識変換など気づかぬはずもない,それを無限に経て,

まだ影でしかない」


「全体のもののあり得ないほど膨大な繰り返し,

それの全体の縦や横並びに無限に存在する

それら,更に外側の不可知性,それらから見たら

影や0に等しいとかにまで対応して論理を構築している,拡張騎士的理論,究極の理論だ!」


「さぁここまでにしましょうか,次元研究は

これを使ってくださいね」


「あぁ,,,更に先にも同様の階層構造がある

気がする,また,,,ん?総括した次元全体のってん?,,,そうであるべきなものを決定して行ってるだけで真実,概念化や論理化の出来ないそれって,,,」


「そうさ,それが私,と言うかまぁ本来の私?

うむ私すら私を理解し得てないからむずいが

私だ!」


「存在論的に下限や上限の知性を終わり無く拡張

する,全体として論理的階層になっている,騎士的理論全体すらあなたの本質的架空の物語を

一部すら表せていないと⁉︎いやだってセフィロト,アペイロン!エインソフだって行けるのに⁉︎

高次存在論の無限拡張にも対応してるのに⁉︎

概念すら存在しなくても行けるのに⁉︎区別は下位論理層の便宜的なものでしかなく、本質的には統合的存在なのに⁉︎」


「ふはははは!そうさそれが私だ!,,,うん(多分実際はそれすら超えてるがね)」


「つまり結局,どれだけデカくなろうが君の

本質の影にしかなれない訳だな,次元論ではない

君自身を表すものをくれたのか」


こうして次元研究は更に発展していくのだった。


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