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ぐんかん同好会  作者: komekko
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艦艇を操る少女たちの海戦成り上がり学園物語。

第〇話 あらすじ!(?)


パッパパッパパッパパッパ♪

……はっ!

海軍式の起床ラッパで私、鈴谷海琴すずたにみことは目を覚ました。

気持ちのいい朝と思っているのも束の間。時計を見た瞬間、まだ頭に残っていた眠気が一気に冷めた。

東京都大島町泉津在住の高校一年生、鈴谷海琴は家からちゃりんこ30分。島の反対側の私立大島女子学園に8時25分までに着かないといけない。


だがしかし


現在時刻〇八一五。間に合う気がしない。どうやら目覚ましの設定を間違えたみたいだ。

あるかないか分からない頭をフルに回転させ、どうしたら学校に間に合うかを考えた。答えは簡単だった。



「キーンコーンカーンコーン」

始業のチャイムとともに先生が教室に入ってくる。この先生はいつも時間通りに行動する。まるでロボットのようだ。5分前行動の精神はないのかとつくづく思う。もっとも私は20分前行動でないといけないのだが。

「おはよーさん。えー、本日から部活が解禁となります。みんなサボるなよ。そんじゃ、出席を取るぞー」

この時間は性格だがその他は適当そうな教師は私たちの担任である谷口永依だ。生徒からはえーちゃんと呼ばれている。なんとも適当そうなあだ名だ。顔はというと、地味に凛々しい顔だ。(決して美人と言っているわけではない)

「えー、赤坂。」「はい!」

点呼がはじまる。

呼ばれる名前が「あ」から「い」に。「う」から「え」に。「さ」に。そして

「鈴谷。」

「はい!はーーーい!はいはいはい!」

少し機械じみた声がまってましたと言わんばかりに教室に響き、アリーナ席と呼ばれる教卓真ん前の机に置いてある画面の中で手が上がる。そう、わたしは起床後10分で朝食をすませ、制服の上を羽織り、家のパソコンを立ち上げ、クラスメイトに電話して自分の机にパソコンを置かせ、そのパソコン同士でリモート通話を開くという離れ業をやってのけたのだ。私で無けりゃできっこないね。

「はーいさようなら」

先生はそう言ってLANケーブルを抜いた。

通話アプリが通話終了の音をならす。



「いくっきゃないかー!」

そう言って立ち上がり、背伸びをし、ズボンを履き、行ってきまーす、と家から出る。

今日もいい天気♪

そう思いながら自転車を漕ぎだす。

昼食用に途中武田商店で惣菜パンを買った。

潮風が気持ちいい。島を自転車で走っているとそう感じる。

今度は山道を走る。海岸沿いとは裏腹に木々の独特ながらもいいにおいがする。まあ上り坂はきついが。

その後私は学校に35分の遅刻で登校した。


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