82.執務室での作業が一旦休憩
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執務室では見本を作った後はそれぞれ作業に取り掛かった。
あっという間に時間が過ぎていき、3時間程度時間が経っていた。まだまだ仕分けにかかりそうで執務室は重たい空気が流れていたが、突如「おなかすいた!!!!!」と不機嫌な声でプンスカ怒りながらことこがやってきた。後ろではアワアワとした騎士A.Bと、ニコニコ顔の副団長、疲れ切ったサルヴァが見えた。
さすがにことこもお腹が空いてしまったようで、不機嫌を全面に醸し出していた···「もうすぐご飯が出ると思うよ?」
「ほんと?いつ?」
「今確認しに行ってもらってるよ?」
「おちょい!!もうねむい。」
「もうちょっと待ってね。ことこちゃんのために美味しいご飯を作ってるよ!!!」
「ねーまだ、 まだ? まだなにょ?」と言ってドンドンと地団駄を踏み出した。
そんな様子を見た国王陛下は「誰かキッチンの様子を見てこい!」と叫ぶと、騎士Aが素早くキッチンに向かったが····衝撃で固まった。
色んなところに粉やら肉片が撒き散っており、そんな部屋の中で真剣に料理を作っている2人になんて声をかけていいのか分からなかった。
それにエルフは料理上手と聞いていたのにこの状況は?と驚いてしまった。
「あ、ぁのご飯は出来ましたでしょうか?」と恐る恐る聞いてみると「見てわからないのか?今揚げている最中だ!」
「わかりました。騎士団長は?」
「あぁうるせぇ!!真剣に捏ねてんだろ?見て分からないのか?」
思わず2人の鋭い睨みに震えてしまったが···
「す、すみません。ことこ様のお腹が限界で出来たものから下さい。」
「「??イマナンジ??」」とエルフと騎士団長は声を揃えて質問した。
「えーっとですね、あれから3時間以上も経っています。」と答えた。
「「は??」」ウソだろ·····と各々呟き、急ぎ出来たものから料理の提供を行った。
やっと食事に有りつけたことこは、満面の笑みでたらふく食べるとすぐに寝てしまったのだった。
しかしことこの食事が提供されてから、他の者には食事が中々提供されなかった。不思議に思った副団長が皆の代表としてキッチンに向かったところあまりの惨状に驚き、「うわァァァァ」と叫び声を上げると、それに気づいた宰相がキッチンに駆けつけた。しかしあまりに酷い惨状に、キッチンを作った宰相が言葉を暫く失い···その後エルフと騎士団長にぶち切れるのだった。
「これは、、、どういうことだ??おまえらふざけてんのか?」
「ああ料理をしていたら汚れてしまって、な?騎士団長?」
「そうです!宰相様!料理をしていたら汚れてしまいました。」
「こんな風に汚れるわけないだろう!!!ここはみずほ様の聖域だぞ!!みずほ様用に作ったキッチンなんだぞ···それを、、、お前らが掃除しろ!!!!!壊れたものは直せよ!!!くそやろう」と普段の口調から考えられない口調で厳しく激怒したのだった。
みずほは酷い惨状を見ることは無かったが、執務室まで聞こえる宰相の怒鳴り声に空気を察して、結局みずほがマイホームで料理を作って食べるのだった。
「何をやらかしたの?あの2人は?」
「すごかったですよ。キッチンが粉まみれで···あれは宰相に怒られますよ!あのキッチンを作るのに相当お金をかけてますし、こだわりがつまっているみたいですからね。」
「そうなんだ。それは私もプレッシャーになるね。」
と騎士Aと珍しく2人で料理をしながら会話を楽しむのだった。
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