36.騎士A.B視点
短めです!
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騎士A.B視点
俺達はたまたま勝ち抜き戦に参加した。
本当にたまたまその場に居合わせ、たまたま暇だった。
本来は訓練場で魔法の練習をする予定だった。何故かその日は訓練場の一部が破損したおり、修理の影響で暇を持て余していた。
副団長の辞退などもあり、無事仲良しコンビの俺が護衛となった。
初めはなぜ勝ち抜き戦が行われるほどヒートアップしたのか分からなかった。
神獣の森に行きたいか?って聞かれたら速攻でNOと答える。以前上司が国王陛下と神獣の森に向かった時の話を聞いていた。
あまりに強い魔物たちのせいで、竜の大事な尻尾が失くなったって・・・
それを聞いた時は、思わず恐怖で失禁した。竜なのに尻尾がない·····何の生き物ですか?ってなるだろう。
俺達にとって尻尾は大事だ!!!
でもそんな噂は嘘だと次第に消えていった。
たが竜になって戦う竜化訓練が10年に1度開かれる。
いざという時の為に訓練をするが、
その訓練時に尻尾がない先輩方が数名いたのだ・・・
以前の噂は嘘ではなかった···尻尾がない。若手は大いに慌てた。その中の1人が俺達だ。
尻尾がない先輩に話を聞くと、バランスを取るのが難しいだけで問題ないらしい・・・
イヤイヤ問題ありまくりだろうと思った。
そんな話を聞いていたので、あまり行きたくなかった。
俺等は事前に片方が尻尾を失えば、もう片方も失おうと決意していたくらいだった。
ただ出発2時間前に色々な噂を聞いた。
・異世界の女神がいる
・美味しいものの宝庫
・結婚できる
・神がいる
色んな情報で溢れていた。
初めはその噂を信じていなかった。そんなことないだろうと・・・
しかし神獣の森に着いてから陛下や従事者の会話、もじもじしている騎士団長を見て期待を持つようになっていた。
そして、期待は裏切らなかった。
可愛らしいお家に、可愛らしい方々。
そして美味しい食事・・・何て最高なんだろうと。
陛下や、騎士団長はみずほ様を狙っているみたいだ。たしかに可愛い、料理上手、魔力も膨大だ。
あのような女性に惹かれない男は居ないだろう。
ただ俺達はことこ様の方が好きだ。
あのモグモグと食べる小動物のようなお姿や自由奔放に歩き回り手を振る姿・・・バキューンと心臓に何かが刺さった。
これはこれはなんだ・・・初めての感覚で分からない。
恋?そんな訳はない。まだ子供だ。
成長を見守りたい?きっとそうだ。親目線で成長を見たいと思ったんだ。
騎士団を辞めてここに住もう。うん。2人で目線を合わせて心の中は一致した。
ことこ様成長見守り隊に就職だ!!!
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