第二話:号外?
本日午前7時48分頃、東京都千代田区のコンビニにおいて閃光物体と共に現れる生命体複数が発見された。現在も着々とその数を増やしている。
政府はこの影について、否定しているが地域住民などの要請、また生命体が武装している、などから警察が全面対応でもって出動するなど、国の方針は中々定まらないようだ。
また米国内ではこの現象及び生命体を解明しようと早くも研究チームが設立され、日本政府へ情報の開示を求めている。
我々国民もこの生物に注意を払うべきであり、出会ったならば、まず逃げる事が大切だ。
生命体の特徴について、本社が調べたところでは、身体的には我々人間と酷似している事が挙げられる。ただ甲冑や様々な武器の様なものを装備しているとの情報が寄せられる。
文明の進行度合いにおいては最初の出現時に瞬間移動で屋内に入り込む等、我々人間を凌駕する技術を持ち合わせている事は明白だ。
聡明な読者諸君は正確な判断でもって迅速に行動して欲しい。
読み終えると、周りには号外!と叫ぶ人以外に誰もいなかった。
―――東京都千代田区某コンビニ
コンビニ店外は店内と比べると喧騒そのものだった。店内では警察隊がひしめきあう。
暑苦しい程の密集度の筈だがクーラーとそして彼ら自身の冷や汗によってか彼らが暑いと感じることはなかった。
舌打ちをする。
出勤直後、皆が集まっていたので、何事かと行ってみると、上層部からの出動命令が下っていた。
内容は未確認生物により国民を守るべく最低人数を残し、出動されたし。纏めるとこんな感じだ。
この出動した、という功績でもって国民に訴えかけるのだろう。事件を終息させることが出来れば、警察が国民の支持を得ることが出来るし、失敗したならしたで警察が完全に国民を守るためにはもっと支援が必要だなどと言うための口実を作ることが出来る。
目の前に外装が異質なまでに凝っている二人を目の前にして警察数十人が戦々恐々としていた。
外装が異質な二人は恐れる所か我々警察側の緊張と恐れを察知してか居心地が悪そうにしているだけだ。
スピーカーを使って無駄な抵抗は止めろ、という声が聞こえてくる。
自分の客観性は否定してしまう。彼ら二人が動けないのでも抵抗出来ないのでもなく我々が動くことも抵抗もできないのだ。
そんな弱気を叱咤しながら防弾用の盾を持ち直す。
顎に汗が流れ落ちた。
やっと普通の小説でいうエピローグが終わった気がします。さて、相変わらず設定も落ちもなんも考えてませーん。行き当たりばったりで何処で行きづまるのか。むしろそういう企画です、って言った方が合ってるような…(嘘です。作者は企画云々でなしに一生懸命書いている筈です)二週間後までには三話上げるつもりなのでどうぞ宜しく。(2009年5月12日投稿)