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第一三話 ロードスティン王国にて


 ――ロードスティン王国王城、執務室にて。


 この国の頂点に君臨する王――マスクウェル・フォン・ロードスティンは報告書に何度も目を通し、小さな溜息をつく。

 報告書を机の上に放り出し、革張りの豪華な椅子に深く身を預ける。ふぅと息を吐き、白髪交じりの金髪をかき上げた。


 ――まさか、このような事態になるとは……。


 普段威厳に満ちた王としての風格を醸し出しているマスクウェルだが、この時ばかりは、年相応の疲れた老人のような表情を浮かべていた。


 大国であるロードスティン王国を長年率いて来たマスクウェル程の者でさえ、齎された報告には頭を悩ませてしまう。

 報告書には此度の一連の事件についての詳細な情報が書かれている。ブラッドフォールン家が魔族と通じていたことが公になってしまったのだ。

 公――つまり、裏では知る者は知っていた。ブラッドフォールン家の先祖に魔族がいたことを。


 無論、ロードスティン王国の王であるマスクウェルも当然知っていた。王位継承の際に先代国王からブラッドフォールン家の秘事として直接伝えられていたのである。


 先祖に魔族が居ると言えど、関りがあったのは遥か昔のこと。当時からブラッドフォールン家は王国にとって重要な役職を担う欠かせない存在であった。


 そして更にステータス上では人族(ヒューム)と表記されており、王位継承したばかりのマクスウェルは問題なしと判断していた。それにマクスウェルにとってブラッドフォールン家の当主ゴーエンは幼少期を共に過ごした親友でもあり、心を鬼にすることは出来なかった。だが……。


「まさかゴーエンの娘……シシリアに魔族の血が色濃く出るとは、な」


 この事実はマスクウェルにとっても寝耳に水。ゴーエンが魔導具を用いてシシリアのステータスを偽装しているなど、想像してもいなかったのだ。もし、ゴーエンから相談されていれば、このような最悪な事態にはならなかったはずだ。


 そして一番マクスウェルの頭を悩ませているのは、第一王子であるラディウス・フォン・ロードスティンが独断で国軍を動員したことである。

 未だ王太子の儀も済ませていないというのに、王であるマクスウェルを差し置いてラディウスが国軍を動かしたことは、非常に問題であった。


 ――コン、コン、コン。


 執務室の扉がノックされ、マクスウェルは居住まいを正してから「入れ」と許可を出す。


「失礼致します、父上」


 入室してきたのは、柔和な微笑みを浮かべる金髪の青年――ラディウスであった。


「ラディウスよ、呼び出された理由は判っているな?」


 実の息子だとしても、此度の件は王として処罰しなければならない程の問題行動だ。最悪の場合、処刑をしなければいけないほどの。


「えぇ、勿論覚悟の上です」


 ラディウスは慌てる事無く、しっかりとそう答えた。

 マクスウェルは鋭い眼光を更に一層強め、ラディウスを見据える。


「ほう。ならば聞かせて貰おう。何故、私に断りもなく、国軍を動かしたのかを」


 マクスウェルの全身から発せられる濃密な威圧感に、王国の要職を預かる貴族であっても震え上がる事だろう。だが、ラディウスは臆することなく、しっかりと答える。


「既に父上にも報告書が届いているかと思いますが……此度の件は、早急に対処しなければならない程の重大事案であったと私は判断し、誠に勝手ながら独断で国軍を投入致しました」

「王国軍の最高司令権は、国王である私が持っている。私の判断無くして国軍を動かしてはならんのだぞ。判っておるのか?」

「えぇ、勿論存じておりますよ、父上」

「ならば――」

「しかし、父上。このロードスティン王国は過去、幾度も魔族によって甚大なる被害を受けた歴史があります。国民にとって、魔族は恐怖の対象でしかない。そんな魔族が王国貴族――それも公爵家に居る。この事実は既に民の耳に入っておりました。私が動く前からです」


 王であるマクスウェルの言葉を遮り、きっぱりと言い放つラディウス。


「……なに?」


 前々から民の耳に入っていた。その事実を初めて聞かされ、マクスウェルの眉がピクリと動く。


「『公爵家が魔族と通じている』――そんな噂が流れていたそうです。過去魔族によって被害を被った民にとっては不安でしかないでしょう。噂が事実と知った時、私は事態の収拾を図ろうと決心し、独断ではありますが即座に行動を起こすべきだと考えたわけです。民を守る王族の使命として」


 王族の使命として、不安がる民を想っての行動だとラディウスは強く語る。


「さらに言えば、この事実は我が王国にとっても致命的になり兼ねない問題でした。『魔族の血を引く貴族が王国内に現在も居る』――この事実を他国に知られてしまえば、確実に追及され、我が国の権威は失墜してしまうことでしょう。魔族を匿っている国として」


 ラディウスの言い分は良く判る。周到に隠してきた秘事ではあったものの、表に出てしまえば、他国からの追及は免れない。王国にとっても致命傷になりかねない……それはマクスウェルにもよく判っていた。


「……だから今回の独断行動は問題ないと?」


 その真意を確かめようと、マクスウェルは静かに問うた。


「いえ、そうは申しておりません。父上――陛下を差し置き、独断での国軍動員……いかような処罰でも受ける所存です。王位継承権の剥奪でも、私の首でもなんなりと。ですが、私は王族の使命として国軍を投入したことに関しては、全く後悔しておりません」


 ラディウスは首を差し出すとまで言ってのけた。その覚悟にマクスウェルは驚く。


「ラディウス……お前、自分が何を言っているのか、判っているのか?」

「えぇ、勿論です」


 ラディウスとマクスウェルの視線がぶつかる。暫しの間、静寂が訪れ……マクスウェルが先に口を開く。


「ふむ……全く動じぬとはな。相判った。その覚悟に免じて、今回の独断行動に関しては不問とする」

「よろしいので?」

「命を差し出す覚悟を持って、事に当たったのであろう? ならば、私はそれを咎める事は出来んな」


 フッとマクスウェルは微笑み、国王としてではなく、一人の父親としての顔を覗かせる。


「父上、寛大なお言葉、誠に有難う御座います」


 ラディウスは綺麗な所作で頭を下げた。


「しかし、何もお咎めなしでは、下の者に示しがつきません。しばらくは謹慎しておこうかと思います。……が、その前に」


 ラディウスは頭を上げると、マクスウェルを真っ直ぐ見詰め、提案する。


「魔族に関わりの深かった者は処断致しましたが……今回の原因であったシシリア・ヴァン・ブラットフォールンの所在は未だ不明です。捜索隊を結成すべきだと具申致します」

「……何?」

「かの者を捕らえ、処断する事によって、他国に明確なメッセージを発せられるかと。我が王国が魔族と内通していない事を対外的に強く示すべきだと私は考えます」


 真っ直ぐ見詰めてくるラディウスの瞳には、王族としての使命感が満ち溢れているようにマクスウェルには感じられた。


「元婚約者でも容赦はしないと?」

「えぇ、彼女は確かに私の元婚約者であります。しかし、かの者は魔族。複雑な感情は有りますが……王国の安寧の為には、かの者を処断しなければなりませぬ」


 ラディウスは少しばかり辛そうな表情を一瞬浮かべたが、直ぐに毅然とした態度に戻った。すべては王国の為、民の為と、自身の心を押し殺すかのように。


 その覚悟にマクスウェルは内心で息子の成長を喜ぶ。


 ――ゴーエンの事は残念だったが……ラディウスの成長は嬉しいものだな。


 マクスウェルはラディウスの提案を吟味するかのように腕を組み黙考。そして、ラディウスをしっかりと見据えると、口を開いた。


「うむ、よかろう。此度の件、最後までお前に任せる事にする。王国の安寧の為、精進せよ」

「はっ、お任せください」


 ラディウスは胸に手を当て、深々とマクスウェルに頭を下げたのだった。……ニッと吊り上がる口許を隠すかのように。


 マクスウェルが退室を命じ、もう一度深く頭を下げたラディウスは、神妙な面持ちのまま、自室へと向かった。

 ラディウスは入室すると、扉を後ろ手に閉め、背を預ける。暫し俯き沈黙するラディウスだったが、次第に肩を揺らし――。


「……ふ……ふふ、ふわっはは、はははははっ!」


 声に出して高らかに嗤った。それは国民から慕われている王子様としての柔和な笑みではなく、酷く濁った笑みであった。


「父上も耄碌したな。あの程度で騙されるなど、もはや玉座に座る資格なし」


 誰もいない私室だからこそ漏れ出た本音。国民から慕われ、実直で温和な王子様としての仮面を外したラディウスの本性が垣間見えた瞬間だった。


「おや? ひどく愉しそうではありませんか、殿下」


 ラディウスしか居ないはずの私室に響くもう一つの声。瞬間、ラディウスは懐に忍び込ませていたナイフを取り出し、謎の声の方へと鋭く振るった。


 ――キンッ! と、甲高い音が響く。


 神速で振るわれたナイフをいとも簡単に止められ、ラディウスは舌打ちをする。


「……チッ、誰かと思えば、貴様……ルノーか?」

「えぇ、そうですよ、殿下。驚かせてしまいましたか?」


 鋭く睨み付け、誰何するラディウスの目の前には、柔和な笑みを浮かべる老執事の姿が。


「神出鬼没で正体不明……貴様程、得体の知れない者など他にはいないだろうな」


 フンと不機嫌そうにしつつも、ラディウスはナイフを収めた。


「お褒めに預かり恐悦至極で御座います」


 ラディウスにルノーと呼ばれた見た目老執事な男は、柔和な笑みを絶やさず、慇懃に腰を折って見せる。

 その余裕綽々な態度に、ますます機嫌が悪くなるラディウス。ドサッとソファーに腰を下ろし、ルノーを睨み付ける。


「おやおや、殿下は何やらご機嫌が悪いご様子。わたくしめがお紅茶でもお淹れ致しましょう」


 サイドテーブルに置かれたポットを使い、ルノーは執事の真似事をするかのように、ラディウスに紅茶を淹れる。


「フンッ、まるで本物の執事のようだな。小間使いの浮浪者に、屈強な戦士、老執事……一体どれが本物のお前なんだ?」

「フフ、どれも本物ですよ」


 淹れられた紅茶は、王宮勤めの侍女でも出来ないほどの、上品な味わいであった。


「フン、俺には教えられないという事か。まぁいい……で、何の用だ?」

「いえね、殿下が陛下に呼び出されたと小耳に挟みまして。私はもう心配で、心配で」


 何故、ついさっきの出来事をルノーが知っているのか。ラディウスは気になったが、どうせ問い質してもはぐらかされるだけだろうと思い、視線で先を促す。


「ハァ~、つれないですねぇ、殿下は。まぁいいでしょう。それで、陛下とのお話はどうでしたか?」


 肩を竦め、大袈裟に溜息を吐くルノー。ピクリと眉が動くが、ラディウスは苛立ちを堪えて答える。


「何も問題は無い。父上はどうやら気付いていないようだな。俺がリークしたことは」

「ほう、なるほどなるほど。それは重畳。計画は順調のようで何より」


 ラディウスの言葉に、ルノーは満足そうに微笑む。


 長年、ブラッドフォールン家の秘事として巧妙に隠され続けてきた事実が、何故今頃になって表面化したのかというと、それはラディウスがリークしたからであった。


 ラディウスは他人を絶対に信用しない。全ての者は、自分よりも劣る存在として、常に見下してきた。勿論、それは実の父――ロードスティン王国国王であってもだ。

 ラディウス自身の能力が非常に高く、有能であるからこそ、他人を信用できず、ゲームの駒のようにしか考えられなくなった。


 そんなラディウスが、定められた婚約者のことを調べないはずが無かった。

 独自の情報網を駆使し、シシリアについて徹底的に調べ上げ……ブラッドフォールン家の秘事に辿り着いてしまう。

 当時は酷く激高したラディウスだったが、この事実を利用しない手は無いと考え直した。


 ロードスティン王国は領土も広大であり、イグニス大山脈以南では有数の大国と知られている。中でも屈強な兵士を多数抱える国軍は強力であり、軍事力を背景に確固たる地位を築いていた。


 だが、ラディウスは現状に全く満足出来ていなかった。自身が受け継ぐ王座はより巨大なものではなくてはならないと、燻る野心を胸裏に抱えていたのである。


 そんな時に飛び込んできたブラッドフォールン家の秘事。これを利用しない手はない。


「では、今後はどのように動かれますかな?」

「父上から今回の事件に関する指揮権を得る事が出来た。まずは捜索隊を結成せねばな」

「ほう。今以上に動きやすくなりますな」


 ルノーはスッと目を細める。


 本来の計画では、マクスウェルを焚きつけ、ラディウス本人は裏から手を回す予定だったのだが……今回捜索隊の指揮権を得る事が出来、自ら動くことが可能となった。


「そうだな。これで堂々と動ける。ルノー、貴様の方はどうだ? まさか何も出来て無いとは――」

「何も問題はありませんな。無事に種蒔きは終えておりますよ」

「……チッ、有能な奴め」

「お褒めに預かり恐悦至極に存します」


 イライラとした様子のラディウスに対し、飄々とにこやかに微笑むルノー。


「よろしければ、私の方でシシリア嬢に関する情報も集めておきましょうか?」

「いや、それはいい。俺の方でも情報は集めているし、既に手は打ってある」

「おや、そうでしたか。それはそれは。殿下も隅に置けませんなぁ」

「……何が言いたい?」

「いえいえ、特には。ただ殿下の愛情の深さに感激しているだけですよ」

「愛情……愛情、ねぇ……」

「えぇ、愛情ですな。シシリア嬢を御自身の手で殺したいと思う気持ちは」


 心底嬉しそうに語るルノーに、嫌気が差すラディウス。

 これ以上、シシリアに関する話を続ければ、ルノーにいいようにされてしまうと感じたラディウスは、さっさと話しを変える。


「あの娘の事などどうでもよい。それよりも、聞かせろ。カトレア王国の動向を」

「そうですな。現在のカトレア王国の動向は――」


 ルノーの報告に、ラディウスは瞑目しジッと耳を傾けた。

 ルノーの報告を聞き終えると、ラディウスは満足そうに嗤う。


「ふむ。中々面白いことになっているな」

「えぇ、上手く踊ってくれそうですな」


 醜悪な笑みを浮かべるラディウスとルノー。――と、唐突にノックの音が聞えた。

 躊躇いなく入室の許可を出すラディウス。そこには普段皆に見せている温和で優しい王子様の姿しかなかった。




        ◇   ◇   ◇




「ふんふんふ~ん」

「上機嫌ですね、シャン様」


 思わず鼻歌を口ずさむ俺にそう言ってきたのは、すっかりメイド服が板についたシシリアであった。


 シシリアが目覚めてから一週間が経った。すっかり体調も回復し、約束通りシシリアはこのダンジョンでメイドを務めている。


「すごく綺麗ですね。宝石でしょうか?」


 紅茶を給仕するシシリアは、俺が手で弄ぶ白の球体が気になったようだ。


「あ~これはな、フェイクコア――ダンジョンコアの複製なんだよ。やっと目標にしていた二つ目のコアが手に入ったんだ」


 ずっと目標にしていた一万DPに到達し、ダンジョンコアを複製したのである。ここまで来るのに結構日数が掛かってしまったなぁと、若干遠い眼をしてしまう。


 シシリアを助ける為に大量のDPを消費。更には、シシリアをこのダンジョンに匿うようになって、ダンジョン内の設備も取り揃えなくてはならなくなってしまったのだ。


 一番は、食事関係である。悪魔族(デーモン)である俺や、生粋のダンジョンモンスターであるシュヴァートは食事不要であるのだが、シシリアは違う。食事をする必要のあるシシリアの為に、台所に食糧庫を設置するハメに。

 勿論、食料もDPで取り寄せなければならなくなった。まぁシュヴァートが狩猟してくれているおかげで最低限で済んでいるけどね。


 それ以外にも水回り関連の設備を導入。お風呂とか、トイレとかね。どこの世界でも女性には気を遣うものなのだ。


「ふわぁ~これがダンジョンコアなんですねぇ~……って、ダンジョンコアですか!?」


 ガタッと前のめりに迫るシシリア。おいおい、折角の紅茶が零れるじゃねぇか。


「お、おう、正確にはダンジョンコアじゃなくフェイクコアだ。まぁ違いは厄介な疑似人格があるかないかだけど」

《厄介とは何ですか、厄介とは! ぷんぷんっ!》


 ……ほら、めちゃくちゃ厄介でしょ?


「触ってみるか?」


 ほいっと軽く手渡してやると、シシリアはあわあわとしながら両手で慎重に受け取る。


「は、初めて見ましたっ! ダンジョンコアってすごく綺麗なんですね。つるてかしてますぅ」


 ……つるてかって。

 そう言えば、シシリアは初めてダンジョンコアを見るんだよな。シシリアがこのダンジョンで生活するにあたって、既存のダンジョンコアは俺の居室から移動させたんだっけ。


「でも、大丈夫なのですか? 厳重に保管しておかなくて」

「ん? あぁ、これはフェイクコア――まぁ予備だからな。一応このダンジョンとリンクはさせているけど」

「予備?」


 コテンと小首を傾げるシシリア。美少女がこの仕草をすると、絵になるなぁ。


「そう、予備。ダンジョンコアがたった一つだけっていうのは、めちゃくちゃ危険だろ? 一つしかなかったら、その一つを破壊されてしまえば、もうダンジョンの権能を使う事が出来なくなる。それだけは絶対に避けなければいけないんだ」

「なるほど。だから予備なのですね」

「あぁ。だからダンジョンコアの複製を急いでいたわけ。今後も複製は続ける予定。リスクは分散しないとな。まぁ、今までのように節制してDPを貯める必要はないけど」


 理解が及んだのか、シシリアはうんうんと頷く。

 いろんな角度からダンジョンコアを眺め、満足したのか、シシリアが丁重にダンジョンコアを渡してくる。


 ダンジョンコアを手に、頬杖をつきながら考える。


 さて。これでようやく本格的に動き出せる。まずはダンジョンの強化からかな? 階層も増やし、配下も増員したいところ。それにゆくゆくは……。


「ふふ、シャン様、楽しそうですね」


 ハッとして振り向けば、シシリアがまるで聖母のような優しみに溢れた目で俺を見ていた。

 それが何とも気恥ずかしく、ぽりぽりと頬を掻く。と、その時――。


 ――ピーッ、ピーッ、ピーッ!


 突然、緊急アラートが鳴り響いた。




*ここまでご覧下さって、誠にありがとうございます。

*次回更新日は、2019/9/6 16:00の予定。

*ブクマ登録、評価、感想等々よろしくお願いします。

*誤字脱字、設定上の不備、言い回しの間違い等発見されましたらご指摘下さい。


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