9話:智恵さんの新しい仕事内容が明らかに
白髪の日本人は、日本支社長とわかった。そして白髪の紳士が、あなたは三菱銀行の本店で現在、銀行オンラインシステムのマネージャーをしてる人ですよねと言い金融商品の販売キャンペーンで2回も東京支店賞を、お取りになっていますねと詳しいことまで調べ上げていた。
「旦那さんは・・・と完全に調べあげているのに驚かされた」。智惠さんが、私は、御社に入社したら,どんな仕事をするんですかと聞くのとコーディネーターですと答えた。つまりソフトウエア、ハードウェア、営業管理部、本部の調整役で仕事が上手く効率よく運ぶ様に意思疎通をはかる役割ですと言った。収入はいかほどですかと聞くと、すばり1500万円で役職は部長です。
「移動には会社の車を運転手付きで使って構いませんと言い新幹線グリーン車、飛行機はビジネスクラスでOKですと言い出張手当は1日1万円で、その外に外勤手当が5千円出ますと言った。」
「又、必要ならソフトウェア、ハードウェア技術者に仕事を与える権限も与えますと言った。」
それを聞いていた海津努は思わず、すごいとうなった。
智惠さんが、現在、何人位の人を引き抜いたのですかと聞くと、それは、あなたにとって関係ないことですので、お答えできませんと言った。そして、これは契約書ですがサインして下さいと言ったので、ちょっと、お待ち下さいと言った。英文で書いたコメントを全て読んでからにしますので数分お待ち下さいと、言い、その書類に、じっくりと目を通した。
もう一つ質問させてと智惠さんが言い契約に違反したら即刻くびは、わかりました。しかし
「訴訟や損害賠償を求める事があると書いてある所を指さし、ここを詳しく説明してと言った。」
すると白髪の紳士が、さすがですねと言い、英語も十分に、ご理解いただいているのですねと言い、益々心強いと言った。
「会社の仕事の遂行を意図的に妨害したり機密情報を流すと訴訟や損害賠償を求めると伝えた。」
海外の企業では当たり前の事ですと言った。じゃー意図的でなくて情報が漏れた場合はと、たずねるとケースバイケースですが、大きな被害がなければ、特に何の処置もないが、大きな損害となると判断されると意図的でなくても即刻クビですと教えてくれた。
それを聞いて智惠さんが、それは、やむを得ないでしょうねと納得して契約所を書いて差し出した。その後、その会社に採用となった。そして外人さん2人と白髪の紳士に海藤夫妻が、それぞれ握手して、そのビルを後にした。帰る道すがら海藤努が俺の収入よりも遥かに高くなったねと笑いながら言った。この仕事が成功すれば良いねと智惠さんの肩をたたいた。
1982年4月3日から東京大手町の銀行オンラインの会社に入社して最初の日、会議室に呼ばれて総勢38名で、そのうち女性が5名が整列して東京支店長に呼ばれて壇上に上がった。海藤智惠さん一橋大学商学部を出られて三菱銀行で12年間勤めて1年にわたり銀行オンラインの勉強をされた専門家で主に各部署の連携で我が社の総合力向上力向上を期待していますと紹介された。
なお役職は総務部付きの部長として勤務していただきますと、みんなに紹介していただいた。その後、支店長室に呼ばれ白髪の紳士が、早乙女龍一と申しまして、以前、東京大学の電子工学科でネットワークの勉強していたと自己紹介をした。これから、お話しすることは、重度の機密情報が含まれていますので絶対に他言しないで下さいと念を押してから話し始めた。
まず現在、東大、東工大、慶応大学の3つの大学間のコンピュータネットワークを計画していますと話してくれた。1、2年後の完成をめざしていますと言った。この高速インターネット・ネットワークが完成しないと、次の銀行オンラインシステムに進めませんので早急に作るように日本政府、大蔵省から言われていますと話した。
次に銀行等、金融機関でも三井銀行、三菱銀行、住友銀行、富士銀行が、個々に銀行オンラインシステムの開発をしています。オンラインシステムで一番進んでいると思われるのが三井銀行で関連するソフトウェアも他の企業に販売して大儲けしているようだと教えてくれた。