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2話:貯金と株で金を作る

就職して1年が経つ頃、1968年4月の仲間で食事会を企画した。

 その席で海藤努は

「保険セールスで敏腕セールスのチームに入り厳しいが、何とか頑張り表彰を受けたいと言った。」


 斎藤渉もトヨタの

「営業所の有能なセールスの仕事の仕方を観察し商売の極意を盗んでやると鼻息が荒かった。」

「池上智惠は、大きな図書館で勉強が出来て幸せだと言った。」

「日本は、これから経済が成長していくはずだから株投資が面白いと分析した。」

内藤哲人も池上智惠の意見に同感だと言った。



「今、兜町で、株のプロを相手に頼まれ事をして歩き回っているが株の世界はスリルある。」

「経済って生き物だと言うことを肌では感じて楽しいと話した。」

「内藤が、独力で実績と儲けを上げれば、それで良いのだから自分に合っていると語った。」


 その後、海藤努は1969年4月にソニー株を960円で5千株を480万円で売り、税引き後利益が333万円となり投資残金が433万円となった。海藤努は1970年12月にソニー株を358円で1万株を358万円で買い資産残金が75万円となった。


 そして4年が過ぎた1972年の春、池上智惠が一橋大学を卒業して日本で一番大きい、三菱銀行に入行する事が内定したと、言うと、おめでとうと祝賀会を4人で開いた。秋田の貧しい農家の出身なのに一橋大学を卒業し、三菱銀行に就職を決めたことに仲間4人が本当にうれしいと、みんなで喜んでくれ祝福した。


 その席で池上智惠が、日本は、その後、必ず,好景気がやってくるはずだから、日本株で儲けるべきだと力説。それを聞いていた、内藤哲人が、その通りだと語った。もし、仕事が嫌になったら、みんなで、株で儲けたいなと、かなり、酒が入っていたせいもあって過激な発言をした。


「株を始める時は、AB証券で口座を作って売買してねとちゃっかり宣伝した。」これを聞いて、みな、驚いた。

 そして、もしできたら4人で組んで投資集団として大儲けしようよと言った。そのためにも、無駄遣いしないで、金を貯めとけよと、みんなにハッパをかけたのには、あきれて大笑いとなった。


 海藤努は1973年10月にソニー株を1600円で1万株を1600万円で売り税引き後利益が973万円となり投資残金が1048万円となった。そこで海藤は内藤に金を貸すと言い、100万円投資して、100万円と言わず、もっと大金を稼いで利子をつけて返してくれと笑いながら言った。


 実は証券会社の社員は、株を自分で売買出来ないと法律に書いてあるんだと教えた。株屋の仕事はきついけど給料は、多分、お前よりも手当が多い分、上だと思うよと言った。その後、池上智惠は、高給取りになって、とんとん拍子で出世して係長になった。


 一番最初に年収5百万円を越えて1千万円を貯金したようだ。海藤努も生命保険会社で2度、営業成績で表彰を受けて多額の報奨金をもらい貯金が1千万円を越えた。斎藤渉もトヨタの販売所で新車販売コンクールで表彰を受けたり富裕層の顧客を抱えて最近、貯金が1千万円になったと話した。


 内藤哲人は、いくら持ってるとは、言わなかったが、君たちの中では一番の貯金を持っているぞと豪語した。直感を頼りに自分の両親名義で株を何回も売買し大きな利益を出している様だ。その後、海藤努は1974年10月にソニー株を490円で2万株を980万円で買い資産残金が68万円となった。


 1975年11月にソニー株を1400円で2万株を2800万円で売り税引き後利益が1436万円となり残金が1504万円となった。

「結果を知り内藤は海藤に、お前すごいなと言いソニー株を専門に今後も売買しろと告げた。」


 斎藤渉は、外勤セールスをしているので公衆電話から直ぐにAB証券の内藤に売買の指示が出来、株投資もやりやすかった。とりあえず海藤は内藤に借りた金80万円を104万円にして返すと言った。


 その後、内藤の口座に送金し残金が1400万円となった。これには、海藤、斎藤、池上も信じられないと驚いていた。そして定時制高校を出てから10年が経ち1976年頃、4人そろって500万円以上の預金を作った。

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