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異世界で君に恋をする〜勇者と魔王とそして堕天使の契約魔法〜  作者: 大空 望
2章 アースガルド帝国編
12/22

2ー3 コロシアム


私はラナ。今日はハヤトが剣術大会に出る日です。大会は予選と本戦があるみたいですがアランの計らいでハヤトは本戦出場からみたいです。大会は、基本的に相手を殺したら失格なので、剣士は全員、木刀を使用して大会に挑みます。


さて私は、本戦の一回戦が始まるまで、会場の周りにある出店にエフィと一緒に来ていました。私はお店の人に注文した。


「おじさん!ムクムク鳥の焼き鳥を十本とブドウのお酒頂戴!」


「あいよ!しばらく待って下さいね。」


私は、こういう大会などを応援する時はいつもムクムク鳥の焼き鳥とお酒を頼み、試合を見ながら食べたりするのが堪らなく好きです。私がウキウキして待っているとエフィが言いました。


「ラナさん。昼間から、お酒は控えた方がいいですよ。」


「ええ〜、いいじゃん、エフィ。」


「だめです。私達は、勇者様のパーティの一員なんですから、こういうところから、しっかりしないといけないと思います。」


私は、エフィにそう言われたので渋々、お酒を止めて、果物のジュースに変えました。


さて、そうこうしている内に一回戦が始まるみたいです。私は、出場者達の動きをざっと見てエフィに言いました。


「みんな大体、レベル20ぐらいから30ぐらいね。今のハヤトなら、大丈夫そうね。」


「そんな事、わかるんですか?」


「動きを見てたら大体だけどエフィも分かってくるようになるわよ。ハヤトにとって難関になりそうな人はアランぐらいかしら。」


そう私は言った後、エフィと二人で一回戦からハヤトの試合を観戦していました。予想通りハヤトは順調に勝ち抜いていきました。


このコロシアムのような建物は5万人は収容可能となっており、この建物では魔術大会や他にも色んな競技も開催されているので私は何度か訪れていました。私達が座っている反対側にある観戦席の上の方を見てみると壇上で豪華そうな椅子に座っているアームスハイド王が見られました。


そうこうしている内にハヤトとアランの戦いが始まりました。アランのレベルは私の見立てでは、ハヤトと同じか少し上ぐらいで、実際にハヤトも少し押されているような感じです。


アランは、このアースガルド帝国では、かなりレベルも高い方です。でも彼をこのアースガルド帝国で有名にしている理由は、もう一つあって、それは、魔法剣 アイスクリスタルソードの存在でしょう。刀身には氷の魔法が込められていて彼は剣士でありながら、その魔法剣のお陰で氷系の魔法を使うことが出来ます。今は木刀なので、それを使われる心配はありませんが・・。


そうこうしている内に、ハヤトが若干押されてるのを観戦している人達が見て、言いました。


「あぁ、これはアランさんの勝ちかもな。」



でも、それを聞いた私は、心の中で言いました。今までのアランとの戦いを見る限りは、そうかもしれないけど、まだハヤトはここまでの試合で、あれを使っていない。


すると直後にハヤトは、木刀を腰にしまい居合の構えをとりました。それを見てチャンスとばかりに攻めようとするアラン。次の瞬間、ハヤトは言いました。


〈居合斬り 二段抜刀術 竜尾一閃!〉


ピカッっと一瞬光ったと思ったらアランの木刀が弾かれたと同時にアラン本人も吹き飛ばされました。そうです。ハヤトは技スキルを発動させたのです。それを見た観客達はどよめきます。まぁ、無理もないと思います。だって技スキルなんて、この世界で誰も見たことがないのですから。


私は昔、遠い異国の書物で読んだことありますが二段抜刀術とは通常、剣と鞘を使い繰り出す技のはずです。それをハヤトは木刀一本でやってのけたということは、ハヤトのオリジナルなのかもしれない。私がそう思っていると、王様が立ち上がり言いました。


「この勝負、ハヤトの勝ちだ。さすが勇者ハヤトだ。君の優勝だ。おめでとう。」


会場からは拍手喝采が起こりました。しばらく、ハヤトは周りの人達からあれは一体何だったんだという質問を受けて会場から出てこれませんでした。


そんな出来事が有りながらも明後日は、ハヤトは四魔将との戦いです。ハヤトは強くなったはずなのに、私の中で何故か、不安な気持ちが消えませんでした。












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