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序章

俺が、きっと私が嘘をついていると思われるかもしれませんが間違いありません。この体が震える感じ、あのリアルな翼、リアルな角、ネットでも見たこともあります。えっと、つまり何が言いたいのかと言うと・・今、私の目の前に堕天使が立っています。


俺は水木 智也。今年、三十八歳の男でオンラインゲームを趣味にしている。結婚はしてるのかと思われる方もいるかも知れないが安心してくれ俺は独身だ!そんな俺の生い立ちを少し話すと二十代の頃に両親を事故で無くして一人で住んでいる。なので誰も叱る人間がいなくなったからかオンラインゲームを暇があればするようになった。もちろん仕事もしている。


特にお気に入りのオンラインゲームがWorld Creation「世界創造」というゲームが好きで、種族間の合成ができる点が俺のお気に入りである。この合成というのは、様々な種族同士が可能で人間と魔族もしくはスライムとドラゴンなどの様々な種族で合成が可能な点だ。ちなみに俺のキャラは人間とドラゴンの合成した種族、竜人である。レベルもMAXでいつでも異世界転生を迎えてもいいように鍛え上げてある。ほかにも、ギフトと呼ばれる自分のキャラ特有の能力を授かるシステムがある。このギフトを授かるタイミングや条件は様々だ。ある人はギルド戦で、強力なギフトを授かり、そのギルドを逆転勝利に導いたこともあるほどだ。そのWorld Creationだが残念ことに今日がサービス終了日である。原因は数年前から続くトッププレイヤーの失踪だった。俺の幼馴染の女の子も数年前から行方不明になっている。結婚を近い合う様な中ではないが俺は彼女のことをずっと心配していた。彼女もWorld Creationが好きで世界のトッププレイヤーに名を連ねていた。俺はどうなのかと言うと、もちもんWorld Creationのやり過ぎで世界のトッププレイヤーに名を連ねている。そんな俺がある日、仕事帰りに出くわした出来事を今から語る。


その堕天使は、悍ましい声で俺に語りかけてきた。


「こいつが例の人間か。おい、人間。俺と契約しろ。」


「こっ、断ったらどうなりますか?」


「殺す!」


「ですよね〜。分かったから殺さないで。」


「お前が了解したとみなす。」


この言葉を言った後、堕天使は俺に近づき手を広げる。すると堕天の目の前に巨大な魔法陣が現れて俺の額に合わせその魔法陣は縮小しながら吸い込まれていった。俺は、今の光景を見て何か魔法でも使われたのかと考えていた。


その後、堕天使は何かを待っているように俺の前に立ちつくす。その間も体が震え上がり身動き一つ出来なかった。人間は圧倒的に格上の存在を目にするとここまで動けなくなるものなのかと俺は思っていた。直後に頭の中が割れる様な痛みが走る。俺は地面に倒れて、のたうち回っていたがそんな事で治まるようなものではなかった。しばらくすると俺は意識が遠くなり、そのまま気絶した。



気絶した俺は、しばらくするとノイズが入ったような音がして目を覚ます。そしてテレビの砂嵐のような光景が周囲に映し出される。ここはどこなのか、方向感覚も麻痺して何が何やら分からない。一つ分かるのはこの場所は明らかに異常な空間であることだ。すると俺の額が熱い。例の額の魔法陣が発動でもしているのかと思い額を触うとした直後、それは起こった。額がバチっ!バチっ!っと音を立てて、しかも頭に凄い激痛が走る!俺は目を上に向けると紫色の何かが見えた。そして、それは少しずつ姿を現す。手のようだ。しかも明らかに人のものではない。何か悪魔的な感じの手だ。その手は何か俺の額から出てこようする動きをしている様だ。しばらくするとこれ以上は出てこれないと思ったのか、その手は俺の額の中に戻って行った。そして俺は激しい頭痛でフラフラになり倒れた。そして、そのまま意識を失った。

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