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小説を読んでもらう どうやって?

私は本を読むのが好きだ。本はいいよ~っ、何といってもコストパフォーマンスがいい。漫画だと1巻1時間掛からないで読んでしまうけど本はそうはいかない。下手したら1週間くらいかかる時もあったわ。・・まぁ、あれは間に友だちの結婚式とかあったから時間が取れなかったんだけど・・。くっ、次はあなたの番ねだと!勝ったつもりか○○○っ!・・いやあなたの勝ちです、お幸せに。


しかし、私は幸せには成れないかも知れない。だって、男より楽しい事を見つけちゃったんですもの!


それは自ら小説を書くことです。今までは作家さんが書かれた物語の世界を渡り歩いていましたが、たま~に気に食わないエンディングなんかに遭遇しました。いやいや、それは駄目だろう主人公よ。お前は鬼畜かっ!とか、あんた、そこで身を引くの?何で?どうして?とかいう突っ込みを本相手にやってました。でも、なら自分で書くかという発想はありませんでした。この投稿サイトを知るまでは・・。


うっほーっ!なんだここはっ!小説ってこんなに誰でも書けるものなの?もしかして法律違反なんじゃないの?こんなパラダイスが存在していいのかっ!


うんっ、ちょっと盛ってあります。さすがにここまで興奮していません。でもハマりました。読んで、読んで、読み耽りました。そしてお決まりの思考発露です。


ああっ、私も書いてみたいっ!あのエンディングを私の思うがままに描きたい。


思い立ったら吉日です。私は私の作品を書き始めました。でも投稿はしません。この時は書くこと自体が楽しかったもんですから。私は私の為だけに物語を書きました。そして念願のエンディングです。


ふふふっ、そうよ、やっぱり物語のエンディングはこうじゃなくちゃね。よしっ、もう一度最初から読み直そう。


はい、お恥ずかしいばかりです。思いっきり誤字脱字まくりでした。しかも読み返す毎に新たな間違いが発見されます。すごいな私、もしかしてわざとか?


でも物語の内容自体は満足ゆくものでした。だって、自分が読みたいと思っていたストーリーなんですもん。当然です。


でそうなると誰かに読んで貰いたくなるのは人間のサガでしょう。・・そうですよね?私、間違っていませんよね?


そして私はアカウントを取り、投稿サイトに作品をアップしました。


くくくっ、暇を持て余した愚民どもよ!私の作品を読んで喜びのあまり発狂するが良いっ!


今から思えば随分な思い上がりです。でもあの時はこんな感じでした。作品の質に関しても自信がありました。これほど泣けて笑える作品はついぞ読んだ事がないと自負していました。


でも、現実は厳しい・・、全然読んで貰えません。感想ゼロ、ブックマゼロ、評価ゼロの日々が続きました。ゼロ、ゼロ、ゼロ・・。何で?どうして?何故?


私は投稿サイトの読者を呪います。

あんたら何を読んでいるんだっ!まずは私の作品を読めっ!呪うぞ、ゴルらぁ!


はい、ネタを明かしますと当時の私はPV、UVの存在を知りませんでした。感想、評価、ブックマ数が読んでくれた人の数だと思い込んでいました。


でも、私が呪いの魔方陣を書いていた時、創作の神さまがそっと教えてくれたのです。


-汝、アクセス解析ページを見よ。されば救われん。-


はい、嘘です。ちゃんと自分で調べて見つけました。そしたらあなた、ちゃんと数字が出ているじゃないですかっ!


おおっ、UVが333人!PVに至っては600かっ!


はい、因みにこの数字って12話目を投稿した時期のやつです。しかも総合値。一日のアクセス数ではありません。決して333人の方に読まれた訳ではありません。今は分かっていますが多分、実際に読んでくれた人は20人くらい・・。


でも当時、私は他の人気作家さんたちの数字を知りませんでしたから凹みませんでした。いえ、逆にこの数字で狂気乱舞です。333に~んっ!すっご~いっ!私の高校時代の全校生徒数と同じだぁ~っ!


はい、知らないって、時には幸せなことなんですね・・。でも今は違います。私はもう知ってしまいました、この数字は実数ではないことを。


でもめげません、この投稿サイトは現在一日に千件近い投稿があります。つまり千件の中から私の作品を指名してくださった方がいらっしゃるのです。これってある意味わらの中から針を拾って頂いたようなものです。とても嬉しいことです。


時間帯によって読んで貰えるチャンスが変わるという事も学びました。予約投稿は便利だけど数の海に埋没しやすいという事も知りました。タイトルが読者さんへの一番初めのご挨拶だという事も分かりました。ツイッターや作家さん間の交流などのアクティブな活動が読んで貰える機会を増やす手立てだと言うことも学びました。


でも、今の私にはどれも敷居が高いです。読んでは貰いたいけどそれはあくまで読まれる方の判断に委ねたいのです。だって、物語って好き嫌いがありますから。仮に作家さん間の交流で読んでねと言われても私はホラーが苦手です。絶対、読みません。タイトルだって結構思い入れがあります。このタイトルに変えたら絶対アクセス増えるよと言われても、迷うでしょうが多分変えないでしょう。


だから私は読んで貰いたい欲求をぎゅっと押さえ込んで今日も待ちます。私のタイトル、私のあらすじで読んでみようかなと思ってくれた読者の方の訪問を。


相変わらず私の作品はゼロ、ゼロ、ゼロのスリーゼロ状態ですが、PVとUVは少しづつ増えています。投稿した日は必ずPVが付きます。私の読者さんは寡黙な方が多すぎます。


くっ、恥ずかしがり屋さんたちめ!感想?書いてくださってもよろしくてよ。


うわ~っ、言っちゃった。でもひとりくらい書いてくれてもいいんじゃないだろうか?あっ、でも私も書いた事ないな。これは失礼。



作者より

実話ではありません。本当です。信じてください。

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