私が見た夢3
さて、私は一昨日、それはもう楽しい、嬉しい夢を見ました。あんまり嬉しくてこうしてみなさんに自慢すべくエッセイとして投稿しています。
その時、夢の中で私は投稿作品の最新話を投稿しようとしていました。webに接続しサイトの自分のページに飛びます。するといつもと違う感じがします。そう、画面に私の作品に感想が来ているよとお知らせがあったのです!ひゃ~っ、感想なんて貰うの久しぶりだぁ、というか3件目だよ。3年やっていて・・。まぁ、その内2年は音信不通だったから実質1年ちょっとだけど。
私は友達に小説を投稿している事を隠している。だから友達からの感想はない。つまり、これは自発的に私の作品を読んでくれた人からの感想である。もうパソコンの前で小躍りしちゃいました。
さて、アホな事をしていないで感想を読まねば。早く読まないと取り消されちゃうかもしれないからね。ポチっとボタンを押すとパソコンは感想用の画面に飛んでくれる。そこに書かれていたことは・・。いや~、何というかお褒めの言葉を頂いちゃいました。うんっ、褒められているんだよね?これって。
まずは2年ぶりの復帰、おめでとうと書かれていました。おおっ、もしかして私の作品のご贔屓さんだったのか!そんな読者がこの世にいたのか!まさに真実は小説より奇なりを地でいっています。
そしてこの方は、私が復帰後投稿した話がぐっと深みが増したとも言ってくれました。しかもみんなにも読んで貰いたいので近々レビューなんっうものまで書いて頂けるそうです。
ひゃ~っ、私の作品にレビューなど恐れ多いことです。恥を晒す事になったらどうしよう・・。いや、何を言ってるんだ私は。自分の作品を卑下するような事を言っちゃいかんぞっと。感想を送ってくれた方に失礼じゃないか。ここは鷹揚に構えて『レビュー?書いてくださってもよろしくてよ。』くらい言っておこう。いえ、嘘です。ありがとうございます。
でもこの方、どうやって私が復帰した事に気が付いたんだろう?私の作品は恥ずかしながらブクマはゼロですよ?と思ったらブクマ付いているじゃないですか!しかも4桁っ!
なんじゃこりゃ~っ!何、なに、なにっ!昨日見た時は付いてなかったよ?いや、昨日はすぐ投稿ページに飛んだから見ていなかったな。
きゃ~、一体いつからこんなだったんだぁ~!アホか?私はアホなのか!宝くじを買っておきながら当選番号発表日を忘れて机の引き出しにしまったままにしておいたってのかっ!
だが私を驚愕させることはまだ続く。きゃ~っ、ひょ、評価まで付いているぅ~。しかも200人もぉ。だ、駄目だ。これは夢だ。もしくはCIAの秘密工作だ。いや、某国のサイバーテロの標的にされたのかもしれない。
だけどパソコンの画面には確かに評価人数:200人と書いてある。私は少し冷静になって作品のアクセス解析ページを開いた。そこには投稿を再開してから何故かうなぎ上りに閲覧数が伸びているグラフが表示されている。初めこそ10人そこそこだったけど一週間もしないうちに千人を突破し、昨日なんて1万人だっ!何だっ!何が起こっている?もしかして私は死んじゃったのか?ここは転生先の異世界かっ!転生先でも小説書いている私って異世界転生モノとしてどうなの?もしかしてモブキャラなのかしら・・。
そして唖然として画面を見ている私の耳にぴろり~んという電子音が響く。これは運営からお知らせが届いたというチャイムだ。私は自分のページのトップ画面に戻る。そしてそこには『書籍化の打診が届いています。』の文字がっ!
書籍化っ!私の作品を?一体どこの出版社が?大丈夫なのか、その会社?あんまり本が売れなさ過ぎてヤケくそになったのか?書籍化だよ?本を作るんだよ?お金掛かるんだからね?売れなかったら損するんだよ?売れたって大した儲けじゃないんだよ?そもそもどうやって私の作品を知ったんだあっ!
夢ですら起こりえない事に私はテンパった。だが指は私の指示を待たずにマウスのボタンをクリックしている。そこには大手出版会社の名前と外国の超有名映画制作会社の名前がっ!
外国の超イケメン俳優を主役にして映像化したいって言って来ているぅ。しかもヒロインは私を指名しているのっ!
こっ、これは夢だ。現実じゃない。こんな事が私に起こるはずがないっ!
はい、結論から言いますと本当に夢でした。目覚まし時計の音が私を桃源郷から現実へ引き戻します。そしてベッドの上で私は定番の台詞を口にする。
「夢か・・。」
夢とはなんと儚く残酷なんでしょう。
でもここのトップランカーさんたちは運でクジを引き当てた訳じゃない。万人の人に納得して貰える作品を世に出したからそこにいるんです。だから私もがんばります。目標はみんなと違うかもしれないけど、あの丘の向こうを目指して歩き始めるの。
それではみなさん、おやすみなさい。よい夢が見れますように。
でも次はかっこいい男の子に告白される夢がいいなぁ。写真を枕の下に置いておけばみれるかしら?
作者より
夢っていいですよね。でも実際に見る夢ってなんで自分に都合の良い事になっていないんでしょう?私、夢の中でも仕事していることがよくあります。しかも大抵うまくいっていない案件ばかり。私の記憶領域を司る脳細胞はMなんでしょうか?
いえ、これだけは断言できます。アホなんです。私、今まで一度だけ夢の中で女の子に告白されたことがあります。でも、アホな私の脳細胞はそんなことは有り得ないと、この情報をバク扱いにしやがりました。具体的に言うと断ったんですよ!馬鹿か!お前は!うんっ、確かに有り得ないことだけど自分の夢の中だろう!なんでそんな時まで冷静に状況判断するんだよ!
はい、その日は思いっきり落ち込みました。夢の中ですら自分に優位になる状況を再現できない己の力量の無さを恨みましたね。
これってあれです。私みたいなやつが集団のトップに立ったら暴走しますね。きれい事しか言いませんよ。それがどんなに難しい事だろうとそれが正義だと押し通すはずです。だって自分の夢ですらハッピーエンドを演出できないやつですよ?想像力無さ過ぎです。
ああっ、私の生きている内に空想上のVR技術が実現してほしいものですなぁ。そしてコブラみたいに昔の記憶を取り戻したい。うんっ、前世の私も大したやつじゃないのは知っていますけどね・・。
-『私が見た夢』編 完-




