友達とトモダチ どこかにいる君へ
こんにちは、僕です。今日はどこかにいるはずの僕の友達たる君へ手紙を書きます。
まずは君は僕のことを知らないだろうから、最初に僕の事を書くね。僕はこの町に生まれてこの町に住んでいます。はっきり言ってこの町は田舎です。そのせいか人もいなくて僕のクラスは生徒が25人しかいません。その中で男子は3つのグループに分かれていて僕は小学校からの腐れ縁で1つのグループに入っています。まぁ、グループといっても別に喧嘩する訳でもなくてただ遊ぶ時が自然と分かれているだけなんだけど。
でも僕は何だかこれは違うんじゃないかと思っています。僕は○○君や○○君とも遊びたいと思うんだけどグループの他の子たちが嫌がります。たまに彼らと盛り上がって話をしたりすると後で文句を言ってきます。
たまに隠れて嫌がらせをされる時もあります。何でだろうね、同じ仲間なのに。僕は彼らを仲間だと思っているけど彼らは違うのかな?彼らにとって僕はただの人数あわせなんだろうか?
僕は彼らを心の中では『仲間』と呼びます。表向きは『友達』と言うけど心の中では何故か言えない。僕にとって『友達』って言葉はそれくらい大切なものなんです。
僕は怖い。こんな僕の心内を彼らに知られるのがとても怖いです。もしも知られたら彼らは僕を仲間から外すでしょう。もしかしたら苛められるかもしれない。彼らにはそうゆう傾向がある。実際にひとり対象にされた。僕は嫌だったけど断れば次の対象が僕になりそうでみんなと一緒になって彼を攻撃した。辛かったけど仕方なかったんだ。唯一の救いは彼が別のグループに入れたことだ。その事によってグループは彼を攻撃することが出来なくなった。
僕は弱いのかも知れない。こんな事に何の意味があるのだと仲間たちに言う事ができない。言えば彼らは僕を標的にする。理不尽と思いつつも僕は沈黙するしかなかった。
だからどこかにいる君に聞きたい。僕は君の友達になれるのだろうか?君はこんな僕を心から友達と呼んでくれるだろうか?上辺だけ友達と言いつつ心の中では仲間としか言わない僕を君は蔑むのではないだろうか。
そんな事にならないよう僕は成長したい。だけど行動を起こせば今の状況が壊れるのは目に見えている。僕は答えのない迷宮に迷い込んだのだろうか?こんな情けない僕を君は笑うだろうか?
ああっ、早く君に会いたいっ!君に会えさえすればこんな事に悩まなくてもいいのにっ!
それでは、どこかにいるはずの僕の友達たる君へ。いつか手紙ではなく面と向かって話せる日が来ることを願って筆を置きます。
作者より
答えはないですね。だって全ては成長する上での試練ですから。まぁ、やっちゃった方が忘れちゃうってとこが癪に障りますが、こんなことはどこでも起きているでしょう。今に始まった事ではありません。大昔から形は違えどあったはずです。
本当の友達。・・言葉としては綺麗ですがそこには対等という条件が必要だと思います。君の友達はヒーローじゃありません。かといって傷を舐めあい慰めあう『仲間』でもないはずです。相手に望むのならば望むだけの自分がいなければならないと思います。これって結構きついですよ。でも、妥協しないでね。確かにひとりの『親友』はかっこいいけど、ひとりの『友達』だって十分にかっこいいよ。
さて、君はいつかひとりの『友達』になれるかな?
-『友達とトモダチ』編 完-




