作者の方を夢想する 主婦
私は主婦暦○年の初々しい若妻。私の献身的な気配りで家庭内は円満だ。でもこの頃子供たちも反抗期に入っちゃって相手をしてくれない。本当にあの歳頃の男の子ってだめねぇ。何が気に入らないのかしら。いつもツンツンしちゃって誰彼構わず当り散らすんですもの。
そんな家庭内に問題が、いやこれは問題と言うほどの事じゃないわ。どの家庭でも経験する一過性のものだもの・・。そんな私のリフレッシュ方法は小説を書くこと。この世界では私は十代の乙女に戻れるの!糞生意気な子供たちの事を忘れ、甘酸っぱい青春時代へ羽ばたけるの!
だから私の書く小説は甘々である。ヒロインは絶対可愛いし、相手役は絶対イケメンだ。これ以外の設定で書く気はない!一応、流れに起伏をつける為に悪役も出すけどイケメンに勝てる訳がない。いや、そもそも勝っちゃ駄目でしょう。
でも私は天邪鬼だから焦らしちゃうの、イケメンが色々な方法で言い寄るアプローチを楽しむの。でも勘違いしないでね、私が愛しているのはあなただけよ。ただ私は業の深い女だから常にあなたの愛を感じていたいの!
さぁ、今日はどんな台詞で私を楽しませてくれるのかしら。あらっ、別の女に声を掛けて私の気を引くつもり?まっ、しょうがないわね。そんな子供みたいな駆け引きじゃ私は落とせないわよ。
私はこの世界の女王。ほら、あの女はトラックに引かれてどっかに行っちゃったわ。しょげているの?ふふふっ、いいわ、私が慰めてあげる。でも今回は特別よ、次はもっと凝った演出をしてね。
彼は私の胸に顔を埋めて泣く。そんな彼の髪を撫でながら私は囁く。
「大丈夫よ、あれは一時の気の迷い。あなたには私がいるわ。さぁ、全てを忘れさせてあげる。こっちにいらっしゃい。」
私は彼を寝室に招きいれる。そして若い情熱を体一杯に受け止めるのだ。そして野獣と化した彼は私をなぶり続ける。その荒々しい行為に私も我を忘れて応えるのだ。今この瞬間、世界には私たちしか存在しない。これぞ愛!私が求めて止まない桃源郷なの!
そんな私の幸せな時間を突然現実に引き戻す声が玄関で響き渡る。
「かあちゃんっ、腹減ったぁ!何か食うもんない?」
作者より
いや、すいません・・、怒らないで下さい。決してあなたの生活を覗き見た訳ではありません。仮に一部合致する箇所があったとしてもたまたまです。偶然です。
これとは別に日常系を書かれている方も想像したんですけど日々の生活に満足されているようなので止めました。かと言って生活に追われて疲れている方は書くのも辛いですし、ぶっちゃけ読みたくないです。
という事で現実にはあり得ないであろう奥様を創り上げました。この家庭の年間収入は絶対2千万を超えています。車は絶対独国の高級車です。邸宅は多分成城にど~んと構えています。成城ですからね、成増じゃありません。
お昼は毎日近くのレストランでご近所さんたちとランチです。1食5千円です。エステだって1万円コースじゃありません。最上級ランクのはずです。
そんな恵まれた環境の奥様ですが、何故か心の中を隙間風が吹いています。そう、人間とはどんなに良い生活を送っていても慣れてしまうとそれが当たり前になってしまい感謝の気持ちが薄れるんですね。
そこで小説です。小説は自分の内面を映し出す鏡となります。簡単に1ランク上の生活を擬似体験できます。火遊びするより全然健全です。ホストに入れ込むよりずっとマシです。
だから皆さんも小説を書きましょう。小説の中ではあなたは貴婦人です。絶世の美女です。ファーストレディです!世界があなたに傅きます。
そんなあなたの夢を分けて下さい。ご投稿をお待ちしております。




