序章:とある草原にて
初投稿となります。
書体、文脈、設定と拙い部分多々あると思いますがゆっくりと自身のペースを持って進めさせていただきます。
宜しくお願い致します。
――辺り一面、何処までも続く緑の道を一人歩き続けていた。
胸にはある思いを抱いて。
……どれくらい歩いただろうか?
空には、月が浮かび始めており次第に辺りを暗く染めていく。
……そろそろ、今日は休んだ方がいいかもしれない。
これ以上は自身の身の危険になるかもしれない。
そう考えた私は、荷物をその場に降ろしテントを張り始める。
粗方準備が終わる頃には、辺りはすっかり黒に染まっていた。
周囲もそうだが、段々と手元、足元も確認しづらくなってくる。
「……流石に暗すぎるよねぇ」
つい考え事を口に出しながら腰に吊るしてあるカンテラを手繰り寄せ地面に置く。
そして次の言葉を紡ぐ。
『――灯よ、此処にともれ』
小さく澄んだ声がカンテラに吸い込まれたように飛んでいき明滅を伴って灯をつけた。
「これでいいかな?」
それから荷物の中にある魔法瓶を取り出し、中に入っている紅茶を注ぐ。
「……ふぅ」
一口、口に含むと広がっていく仄かな甘味を感じ息が漏れる。
火のついたカンテラを見ていつも思う事だけども……
魔法とはつくづく便利なものだと実感する。
現代科学も便利だとは実感していたけども……
こちらの方が、何万倍もの多様性があると私は思う。
【この世界の人たちは、そんな風に思うことは無いのかもしれないけれど。】
――まぁ、前世の記憶持った人なんてまずいないよね。
そんな余計な考え事をしながら夜空を見上げる。
そこには曇りのない、輝く星たちが顔をのぞかせていた。
「まぁ、深く考えてもしょうがないよね」
次第にグルグルと回り始める思考をストップさせ、テントの中に入り寝袋に入る。
……だけども、地面の状況は悪くロクなマットもない寝袋の上では草や石などの感触があり
どうやら安眠にありつけることは無さそうだった。
「……はぁ、温かいベッドで眠りたいなぁ、美味しいものが食べたいなぁ……」
つい、漏れてしまう愚痴はせっかくストップさせた思考を加速させていく。
……あぁ悪い流れだ。
それから時間がどれくらいたったのか……
ようやくやってきた睡魔に身を任せて微睡みに落ちていく。
「いつになったら街につくのかなぁ……」
意識を手放す間近、呟いたのはそんな願望。
――そして
「あぁ……みんなは元気かなぁ」
欠伸と共に、目から少しの涙を流し戻れないと知っているあの日々を懐かしく思いながら私は目を閉じた。
次回投稿3日後となります~すいません急用で不在の為文章の直しなどできてないのです...
H29/9/24日現




