1/1
プロローグ
そこはただ広いだけの空間だ。
上も下も分からずただ広く白い空間。
その空間で声がした。
「つまらないなぁ・・・」
そう呟いたのは金と黒色の瞳のオッドアイ、髪の色は金色に赤や青などの色のメッシュが入った美女だった。
「最近の子達はどうせ自分が望む能力を貰えないからって能力希望もしなくなったし・・・もう少し欲張ってもいいのになぁ~」
女は「はぁ」と溜息をつく。
すると
「あ!そうだ!」
女はふと思いついた。
「そうだよー、この世界に能力を希望する子がいなくても他の世界なら望む能力を欲しがる子がいるはずだよねぇ?よーし!」
と女は指を前に出す。
するとグニャと空間が歪み黒い穴が開く。
「とりあえず能力が欲しいって子を見つけて、その子が本当に望む能力を得たらこっちの世界に連れてこーようと♪」
そうして女は黒い穴に入って行った。