魔術師・1
ローブ姿のが胸辺りにある顔をゆっくりと首を伸ばして下から上にとマルクの姿を見て、元の位置に顔を戻すと「素晴らしいぃーい。それがあの女の作った内側から操るゴーレム、クルリットボディかっ」と両腕を横に広げて大声で笑った。
本部長が「ティーナ危険だっ!! 中に入りなさいっ!!」と言うと、ローブ姿のがこっちを見て「動くなっ!! 動けば、お前たち地球人を殺すぞっ」と指を向けて言ってきた。
それを聞いたバンデジオンが「彼らに手を出すなっ!! 魔術師っ。僕がここでお前を砕くっ!!」と右手で殴ろうとすると、魔術師が「・・・・・・何故だ? この島からはクルリット粒子を感じない、だが島の外は別だっ。私を倒したければ、こいつを倒してみろっ!!」と宙に浮くと手を海の方に向けて紫色の光の玉を飛ばすと波紋が広がった。
するとグゥグゥグゥグゥー、ファッー!!っと海の中から金属の様な体の巨大な亀の形をしたのが現れた。
「どうだ? ハンマータートルと言う、この巨大なゴーレムはっ!? どうにも出来ないだろっ!! フッハッ、ハハハハッ・・・・・・」と両腕を上げて笑った。
「母さんが作った、クルリットボディに砕けない物は無いっ!!」とハンマータートルの正面に向かって飛び上がって行くと顔が十字型をしていた。
すると首をゆっくりと右側に曲げて、バンデジオンに向かって素早く振り戻すと顔の左側の出てる部分で体を殴って砂浜に打ち付けた。
ポトムが「やばいぞっ・・・・・、どうする?」と額に汗が流れた。
そして魔術師が「次は、お前たちだ。ハンマータートル、潰してしまえっ!!」と言うと、ハンマータートルは首を後ろへゆっくり曲げると顔面をおもいっきり小屋に向かって振り下ろした。
「うわぁっ!!」と本部長とポトムが叫んだ。
「うっ・・・・・・。ぐぅーうっ」とバンデジオンは顔面を小屋の屋根の手前で押さえた。
「・・・・・・マルクッ。ティーナッ!! 本部長っ!! 早く小屋から離れようぜっ!!」と言うと3人は島の中央に向かって走り出した。
すると魔術師が「逃がすかっ!!」と言うと体の周囲に小さな紫色の波紋が無数に光り、あの魚の形をしたゴーレムが現れた。
「ランスフィッシュッ、行けっ!!」とポトム達に右手を向けると一気に飛んで行った。
その行動に気づいたバンデジオンは「ふんっ、ぐわぁーっ!!」とハンマータートルを力一杯押し返し、左手を横に広げると肘下からの部分が筒状に変化して「バイブレーションッ、ショットッ!!」と青色の光を飛ばすと全てのランスフィッシュは砕け散るとパウダー状になってポトム達に降りかかった。
「くっそっおーっ!! ハンマータートルッ、3人まとめて打ち殺せっ!!」と命令すると、ハンマータートルは体の向きをゆっくりと変えると顔がエネルギーを集めるかの様に紫色に強く光だした。
「なっ、何かやばくないっ?」とティーナは、お父さんの顔を見た。
本部長は(どっ、どうする・・・・・・)と動けなかった。
3人の前に突然、バンデジオンが現れて「後ろに集まって下さいっ!!」と言うと集まった3人を背中から広がった帯が翼の形になって包み込む様に守った。
そして両腕を合わせてバイブレーションショットを打つ構えをした。
その腕は今まで以上に強く光だしてエネルギーを溜めていくと、ハンマータートルの顔から紫色の強烈な光が放たれた。
そして当たる直前にバンデジオンも「消えろっ!! バイブレーションショットッ!!」と打つと光と光がぶつかった。
「所詮、同じクルリット粒子の押し合いでしかないっ。エネルギーが切れた方の負けだっ」と魔術師は笑った。
するとハンマータートルの光を裂いてく様にバイブレーションショットが押していった。
「なっ、何故だっ!? んっ、 そういえばランスフィッシュを砕いていた。バッ、バイブレーション!? クルリット粒子を振動させているのかっ!! あっ、あの女ぁーっ・・・・・・」と魔術師は両手のこぶしを震わせた。
「んっ、ぐわぁーっ!! 砕け、散れーっ!!」とバンデジオンの打った光は、ハンマータートルの顔に当たり少しずつ砕けていくと「うおーっ!!」と腕から青色の波紋が広がると更に強い光が放出されて全身が粉々になって海の方へ風に流された。
そしてエネルギーの限界になったバンデジオンは青色に光った粒子となって消えるとマルクは「はぁ、はぁ・・・・・・」と息を切らして両膝を砂浜に着いた。
本部長が周囲を見て「倒したのか? あの大きなのを・・・・・・」と驚いていた。
「お父さんっ!! マルクがっ!?」
「おいっ!? マルクッ、大丈夫かっ!?」とポトムは右膝を着いてマルクの顔を見て訊いた。
「だっ、大丈夫。ちょっと疲れた、だけだから」と言うと3人は少し安心した。
すると魔術師が下に降りると、バンデジオンの様に紫色の光の粒子となって消えると中から人らしき姿が現れた。
マルクは、その姿を見て「ウォルティアさん・・・・・・」と小さな声で言った。