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クルリット  作者: Hide Akira
2/6

動く

ブザーが鳴って黄色のパトライトが点灯すると、パソコンから「えーっと、聞こえる?」と女性の声が聞こえた。


するとドガッ、ズドンッ、バタンッと何かに激しくぶつかる様な音がした。


「えっ!? ・・・・・・何? どうしたのっ!?」と女性が大きな声で訊いてきた。


「わぁーっと。 はっ、はぁーいぃ、いってぇ・・・・・・」とベッドから落ちて、膝や頭を押さえながら黒色のタンクトップに緑色のハーフパンツ姿で褐色の肌に細身で筋肉質の少年はパソコンの方へ歩いて椅子に座った。

そして寝癖が付いた黒髪に両端を刈り上げた頭でパソコンの画面を黒色の瞳で見た。


「大丈夫? 何かあったの?」と画面に映っている金髪で長髪のストレートに白衣を着た白色の肌をした女性は心配そうな顔をして、じーっと緑色の瞳で見てきた。


「だっ、大丈夫です。アルシア、さん・・・・・・」とモニターを見ながらボーッとなると、大きなアクビをした。


「あっ!? そっか、夜だったわね。ポトム、ごめんね」と頭を下げた。


「いっ、いえ・・・・・・」


「んっ!? あれ? 明るいわねぇ・・・」


「えーっ!!」と後ろを見るとカーテンが少し開いていた。


「体調悪いの?」と訊かれると、「ちょっと、寝坊しました。ごめんなさい」と目を閉じて謝った。


「なぁーんだ。そんな事、私もあるから大丈夫よ。だけどこうやって話すようになって、2年になるけどちょーっと多いかもね」と笑らった。


「笑わないで下さいよ。そっか、もう2年なんだ。俺たちもビックリしましたよ。突然ここに連れてこられて、あの授業で聞いた事があるアルシアさんの手伝いとか、息子の話し相手になってほしいなんて言われるんだから」


「そうよね。そっちじゃ、私は死んでる事になってるんだから。あっ、そういえば、ティーナは?」と訊かれるとベッドを見て、いないので小屋の扉を開けて周囲を見ると砂浜に人影が見えた。


「・・・・・・」


「アッ、アルシアさん。ティーナ、外にいるから呼んできますっ!!」と走って行くと、黄色のTシャツを着て座っている白色の肌のティーナに「アルシアさんだぞ」と声を掛けるとこっちを見て青色の瞳で睨んできた。


「なっ、何を怒ってるんだよっ!!」


「いつまで寝てるのっ!! もう昼よっ!!」


「ごめんな」と言うと、パンッ、パンッと白色のショートパンツの砂を落として立ち上がると166cmの俺より少し高くパーマが少しかかった茶髪の長い髪を後ろで腕のゴムを使って束ねた。


するとティーナが「今日の夕食は寝坊したんだから、ポトムが作ってねっ!! 分かったっ!?」と言うと、「はっ、はい・・・・・・」としょうがなく返事をした。


「やったぁ!! ポトムの料理美味しいから楽しみ。それじゃ、よろしくねっ」と笑顔で小屋に向かって走って行った。


「おっ、おいっ!! ちょっ、ちょっと待てよっ!! 置いてくなって!!」と走って追いかけて行った。


小屋に戻るとティーナはパソコンの前に行き画面に映ってるアルシアの顔を見て、「お久しぶりです。アルシアさん」と椅子に座った。

そしてポトムも戻ると、「はぁーっ」とベッドの上へ座って両腕を上に伸ばした。


「お久しぶり。3日も連絡しなくて、ごめんね」


「私は昨日ここに戻ったばかりだから、大丈夫です。それで、どうしました?」


「いきなりだけど、もうすぐ息子がそっちに着くから」と深刻な顔で行った。


するとティーナはベッドの方を見て、いつの間にか寝てるポトムに腹を立てるとゆっくりと近づいて右足をおもいっきり踏んだ。


「いっ、痛っ!? 急に何するんだ」と睨むとティーナは力強く取り外したディスプレイを見せた。


「なっ、どうしたんだよ?」


「ポトム、息子の事、よろしくねっ」とアルシアは笑顔で言った。


「息子? マルクの事?」と理解ができなかった。


するとティーナが「アルシアさんの息子、マルクがもうすぐ到着するって」と嬉しそうに伝えた。


「えぇーっ!? いきなり着くって、それっ、本部知ってるんですかっ!?」


「本部の方からは連絡来ないと話せないし、2人には私の方からじゃないと連絡できないから・・・・・・知らないわよ。急でごめんね」と困った顔で言った。


するとティーナはポトムの横に座って「どこに着く予定ですか?」と訊くと、「そこの島の到着する様に設定してあるから、何もトラブルが無ければそこに着くわよ」と答えた。


「えぇーっ!! 本部には俺たちからも連絡できないし、どうしたら良いのかな・・・・・・」とポトムは頭を抱えた。


するとブザーが鳴り、パトライトの赤色が点灯した。

直ぐにポトムは立ち上がってパソコンの机にある電話のスピーカーボタンを押した。


「ティーナか?」と本部長の声だった。


「ポトムです。あっ、 あの・・・・・・」


「よく聞いてくれ。センサーに反応があって、そこの島へと何かが近づいている。いつ何が起きても、おかしくないらしい。とにかく2人は小屋から出ずに待機しているんだ。すぐに迎えに行くっ!!」


「あっ、それで本部長っ・・・・・・。切れた」


アルシアが「どうしたのっ!? センサーが何とかって聞こえたけど?」と訊いた。


「センサーに反応があったらしいですっ!!」とティーナが不安な顔で答えた。


「なんですって!? 遂に動き出したの・・・・・・。きゃぁーっ!! えぇーっ!? わっ!! なっ・・・・・・」


「アルシアさんっ!! どうしたのっ!? アルシアさんっ!?」と通信が切れ映像が消えると、ティーナは「アルシアさんに何かあったみたい・・・・・・」と小さな声でポトムに伝えた。


それを聞いたポトムは本部長の言っていた事とで不安にってきて、(あいつらって誰だよ? 何が動き出すんだ? 何が起きるんだよ? アルシアさんまでどうしちゃったんだよ?)と震えながら床に座った。

そこにティーナが近づいて、「本部長来るし、マルクも来るから、きっと大丈夫」と床に座ってポトムに寄り添った。


すると数分後、シュゴーンッ!!と外から何かが落ちた音が聞こえ、小屋に軽い振動があった。

2人は顔を見合せて立ち上がって外へ出てみると、太陽に照らされて上部が銀色に光り、他の部分は黒くなっている細長いペンの様な自分たちの倍位の長さの物が湯気を出して砂浜に刺さっていた。

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