表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1話

ジリリリリ!!


部屋に目覚まし時計の音が鳴り響く。


「....もうこんな時間か....」


彼はうるさかった目覚ましの音をボタンを押して消す。

部屋には旅行に出かけるのか中身がパンパンになっているキャリーバックやリュックなどが置いてあった。

眠気が襲ってきながらも頑張ってパンをレンジで温めにいく。

朝食らしいパンを食べ終わったらすぐに着替え始めた。

その後冷蔵庫に何もないのを確認して家にある電化製品のコンセントを抜いていく。ここまでの時間約50分。

そして準備が終わったころに窓を覗くとマンションの玄関に1人の少女が壁に寄りかかりながら暑そうしていて手で扇ぎながらしながら彼を待っていた。


「これは荷物持ち決定かな....」


そう言いながら彼は走って玄関に降りていく。









ミーンミーン


季節は夏。

気温は温暖化によって普通に30゜Cを越える日になっていた。

蝉がたくさん鳴いている並木道を二人の高校生が歩いていた。


「暑い....暑すぎんだろ.... アスナもそう思うだろ?」


彼は二階堂 切嗣

隣にいる少女とは全く違い髪の色は黒である。

武術も習っており並みの人間にはまず負けることはない。


「もうずっと冬でいいのよ。こんな暑さだと日焼けしてしまうわ」


彼女は天王洲  アスナ

金髪で学園内でファンクラブが出来る程の容姿抜群、東京都での陸上競技を新記録達成と言う運動神経抜群、学校に入学してからテストでは満点以外あり得ないと言う頭脳抜群、エリートがよく持っている3つがそろったお嬢様である。

両親が死んでいるが親が貴族だったため莫大な遺産が残されている。

そして昔から二階堂 切嗣の彼女であり、幼馴染みである。


「冬になったらどうせ夏がいいとか言い出すんだろ?」


「そんなこと言わないわよ!!」


「いいや、言うね。何か賭けてもいい」


「じゃあ負けたらダイヤモンドを買ってくれない?」


「お前なら買えるだろ。全財産の10分の1でどれだけ大きい物が買えるんだ....?」


「いいじゃない。好きな人に送られた物ならどんな物でも嬉しいものよ?」


「それは分かるがほとんどの物が手に入るし命令系にしないか?」


「それも楽しそうね」


そう言いながら彼女は微笑む。

それは通りすがりの人なら誰でも振り返ってしまうくらいに可愛いかった。


「それよりも新幹線に乗る時間が間に合うようにもう少し早く歩くぞ。ただでさえ俺の荷物だけで量が凄いってのにアスナの分もずっと持ってたら熱中症になっちまう」


彼らは夏休みを利用して全国をまわる旅を計画していた。そして今日が夏休み初日であり、遠い田舎を目指す途中であった。


「それは大変。じゃあ急ぎましょうか」


「少しは持ってくれないか....?」


「嫌よ。私を待たせた罰。それに荷物は持ちたくないの」


「わがままなお嬢様だな」


「そうよ。お嬢様だからわがままでしょうがないじゃない」


「それもそっか」


そしてお互い一瞬見つめ合うと


「「ぷっはっはっは」」


彼らは笑いながら先を急いでいった。






これから始まるのは夏休みの約一ヶ月間、全国をまわる二人の高校生の話

最初は文字数とても少ないけれども平均は3000文字目指します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ