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第4の鑑定

作者: 活呑

鑑定。


膨大な知識を学び、記憶し、それを元に『鑑定』するのはスキル、であり、どこかにある神の視点のデータベースから情報をとりだす『鑑定』が、アビリティ(能力)というやつである。


もうひとつ、神にお伺いをたてる『鑑定』は、祈りの賜物。人によっては占いと混同する。

同じ呼称でも、複数パターンがあるのだ。


そして僕は第4の鑑定、未来の状態を判別する特殊な目を授かっている。


例えば、今朝の目玉焼きが焦げていたり、学校に行ったら宿題を忘れたり、勇気を出した告白も無惨に振られたり、そんなことも見えてしまう。


最初は、そうだった。単にネガティブな自分の見せる幻影かもしれない。だけど次第に、未来は形を変えてきた。


ある普通のおじさんは、万引犯に見えた。あるサラリーマンは痴漢。またある人は横領犯。

人がどんどん、何かしらの罪を犯していることになっている。もともと未来を見ていたのだから、それは将来の彼らなのかもしれない。だとしたら、本当にそうなのか、社会的にそう呼ばれるようになるのか、それすらも分からない。


これは一種の呪いではないか?


真実とは関係なく、大衆がそう信じたいレッテル。これを貼られたら最後、その人はそのようにしか生きられなくなるのだ。


単なる可能性に、未来を奪われてしまう。


僕は、目を閉じることにした。



未来を見ないことだけが、未来を奪わない方法だった。




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