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飾られた牢

作者: なべ

息苦しいのに僕が苦しんでることを誰も信じなかった。

何不自由ない家庭に産まれたはずなのに僕は息苦しかった。

最初は息苦しさなんて感じなかった。

でも年齢が上がっていくにつれて息苦しさを感じた。

おばあちゃんの代からエリートで僕の両親は起業して成功した。

僕の姉は勉強もなにもかもできる。

それに比べて僕は勉強も運動もできない。

ただただ親の前では笑顔を作ってひび割れた仮面で過ごしていた。

他人に相談しても「努力してないだけ」そんなネガティブな言葉をかけられるだけ。

自分なりに努力はした。ピアノだってやってるし小説だって書いてる。

でも僕は家族と比べられ罵られた。

正直家に帰るより学校にいた方が心地よかった。

みんなが対等で接してくれる。家柄なんて関係なく接してくれる。

小さい頃の純粋無垢なままで育ってたら僕は僕じゃなくなってたかもしれない。

小さい頃は何もかも綺麗な宝石のように思えた。

一つ一つの思い出がキラキラしていて本当に不自由はなかった。

でも今はそう思えるのが少なくなっていった。

なにもかも親のエゴ。唯一自由なのは小説を書く時間だけ。

今でも不自由はないのかもしれない。でもまるで牢獄のような自由の無さだった。

家に帰れば今日は何をしたか問い詰められ悪いことをしたら親という立場を分からせるように怒鳴られる。

家の中でリラックスできるのはほぼなくてストレスが溜まっていく。

やりたいことをやりたいようにできるのは事実。でもその分制限されてるのも事実。

お買い物をして少しでもストレスを発散しても親に怒られる。

ストレスを抱え込みすぎても怒られる。

発散のやり方が良くないけどそれ以外を制限されてる僕には最高の発散だった。

綺麗事ではないけど自分の中では綺麗だった。

何度も親に反発しようと思った。でも優しく育てられた自分にはできなかった。

ただ家族は大好きだった。本当に大好きだった。

いくら周りから罵られようと制限されても大好きだった。

歪んでるかもだけど家族からの愛情はとても感じた。

親のせいじゃない。自分のせい。自分が努力しないだけ。

最初に言われた冷たい言葉のままになっていった。

僕はある意味家族に依存していた。

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