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変わること、変わらないこと

作者: めみあ

エッセイです。



 おはようございます。


 洒落が通じないとか、生真面目と言われがちなめみあです。

 ウィットに富んだジョークを言えたり、もっと気楽になれたらいいと常々思っているのですが、なかなか難しいもので。


 人は簡単に変われないと、変わらないことの言い訳にしていましたが、人って変わるのだなあと感じることが何度かあり。


 最近もあることに衝撃を受け、まだ立ち直れないのですが、人は変わると実感する出来事がいくつかあったので、よかったら聞いてください。




 不登校予備軍。春に上の子がそれだとエッセイで投稿しましたが(今は非表示です)、原因の一つが仲の良い友人が不登校気味になったことでした。


 その友人に、日中は何をしているのかと聞くと、「寝たりゲームしたりかな」と答えたそうです。



 私はそれを聞き、ズガーーン! とショックを受けました。

 

 わたし、みんなが勉強している時間は、遊んではいけないと思っていました。だから、病気で休んでいても起きられるときは宿題や読書や自習をさせていたんです。

 

 もちろん携帯、YouTube、ゲームは禁止。

 下校時間になれば解禁。



 それが普通じゃないの、と思っていました。

 だから、うちが普通であちらがイレギュラーに違いないと考え、知り合いに学校を休ませた時はどうしているか聞いてみると、ゆっくり休ませるし元気ならゲーム、携帯はOKとの答え。



 え?


 

 わたし、子が不登校になったらどうしようか考えて、自宅での時間割を作成済みでした。これ、またしても明後日の方向に努力していたパターン。



 子のためとか言ったけど、

 これじゃあ不登校にもなれやしない。

 

 

 流石に私もそんな安らぎのない家にするつもりはありません。

 なのでもうちょっと居心地の良い欠席ライフを送れるよう、自分が変わろうと思いました。


 ちなみに上の子は自分の居場所を探すためか、今まで興味のなかったことにも目を向けるようになり、何かを変えようと日々頑張っています。


 

 不登校関連の話はここまでにして、次は夫の大きな変化について語らせてもらいます。


 夫の性格を簡単に説明すると、現実主義者で効率厨。

 そういうタイプなので推し活をする人や何かにハマる人を小馬鹿にしていたんです。無駄というひと言で。

 と言っても、夫の趣味はスポーツ観戦なので、人並みに応援くらいはします。ただ特に肩入れするチームや選手はなく、単純にスポーツを楽しんでいるという感じ。

 

 それがですね、大谷選手の出現であっさり覆ったのです。


 超低血圧で朝が弱いのに、中継のためなら何時でも起きるし、暇さえあれば大谷選手関連の動画を観る。もちろんグッズも買う。とにかく行動が全て大谷選手基準になっている。


 こう書くと大したことないように思えますが、私にはカルチャーショックでした。人って突然変わることもあるんです。愛犬の情報だって無駄じゃない。


 なにより、変わった本人が誇らし気なのがすごい。好きなんだから推し活は当たり前だろみたいな顔をしている。


 まあ、私が全く野球に興味がないことを知っているので、私に推し活し始めたら末期でしょうね。



 

 こういうことが重なり、人は変わると実感したあとに、私にとって衝撃的な出来事がありました。前の二つと違い重い話になりますが、最後にそれをお話しさせてもらいます。



 

 理由は書きませんが、私はずっと父を憎んでいました。私が子を産むまではほぼ没交渉。たまに顔を合わせても会話はなく、それが当たり前でした。

 それが変わったのは父が認知症と診断され、介護の話が出るようになってから。もし頼まれたら突き放してやろうと思っていました。


 けれど、父の老いを目の当たりにした日、小さくなって、ぼんやりして、話を半分も理解できていない父に、憎しみをぶつけると想像しただけで虚しくなりました。もう遅かったんだなあって。


 憎む気持ちは変わらないとか、変わろうとしても変われないとか、あれこれ悩みましたが、変わらざるを得ないことがあると、この日に知りました。


 それからしばらくは葛藤しました。

 もし私がもっと前に父に憎しみをぶつけていたとしたら、何か変わったのではないかとか、結局変わらなかったかもしれないとか。


 そして気が付いたのが、人が変わるのには大きなエネルギーが必要で、父が私のために変わるとは思えなかったということ。だからこれで良かったことにします。

 

 私は人のために変わることができる人間になろうと思う。それが私なりに出した結論です。



 真面目に語りましたが、こうして立ち止まって考えるようになったことも、私が変わったことの一つで、それは子育てしながら学んだことでもあり、いつのまにか変わることもあるのだなあと、自分で自分を褒めて終わりにしたいと思います。

 

  

 

 


 


 


読んでいただきありがとうございました。


いつもは感想欄をあけていますが、まだ気持ちに余裕がないので、今回は感想欄を閉じさせていただきました。


【9/3追記】

あれからどうなったを少し。


 2学期が始まりました。

 上の子ですが、夏の間に頑張った子との差を目の当たりにしたらしく、落ち込み中。

 でもやる気にもなっているので、そのパワーで乗り切ってほしいですね。


 下の子は自分のペースで頑張ってます。

 

 夫の大谷選手熱は継続中。

 普段飲むペットボトルのお茶を、CMをしてるお茶に変えるほど。昔はあれは苦手と言っていたのに……

 愛は偉大です。

 

 父のことは、ここに書いたことで少し落ち着きました。まあ、連続で作品を投稿していた時期はちょっと血が上っていた気もしますが。

 実家で話し合い、介護を1人だけに押しつけないよう、協力するということで落ち着きました。要介護2なので、外部からも助けてもらいながらやっていく感じです。


 


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