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第78話 プル・ミー・アンダー

「アルトラ、プル・ミー・アンダー。俺の能力は、重力を自在に操ることができる」


「ぐ――っ!」


 発動した魔人・グラウコンの力に、南柾樹(みなみ まさき)は大地へと押しつぶされる。


「どうした、南柾樹? 減らず口を叩いた割にたいしたことはないではないか?」


「ぐ、この程度……!」


 彼は思った。


 親友であるウツロをもてあそばれた屈辱、それによって傷つけられた仲間たち。


 いや、それ以上に、何もできなかった自分自身に腹が立ってしかたがない。


 ここで引いたら俺じゃねえ。


 アクタ、見てろ。


 おまえとの約束は絶対に忘れてなんかいやしねえ。


 俺は必ずウツロを、かけがえのないみんなを守る――!


「ぬ?」


 わずかではあるが、術をかける手に負荷がかかってくる。


 南柾樹はアルトラの力に逆らい、少しずつ地面から起き上がってきた。


「ほう、なかなか見どころがあるではないか。口だけではなくて助かったぞ? 俺としてもそうでなければ、面白くもなんともない――!」


「ぐぅ――!」


 さらにパワーが加わる。


 肉体が弾け飛びそうな激痛が走る。


 しかしそれがなんだというのだ?


 こんなもの、ウツロたちが受けた痛みに比べれば――!


「なめる、なあああああっ――!」


 咆哮、それはまるで、世界そのものが消し飛んでしまうような。


 うしろのほうで目を覚ました氷潟夕真(ひがた ゆうま)は思った。


 「帝王」が、「覚醒」する……!


「ビッグ・サイクロプス――!」


 南柾樹のアルトラ「サイクロプス」、その第二形態が発現した。

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