41. 光の使徒ユーリン(11) 関羽の意外な資質
「……すぐに」
言葉少なにエレーヌは応えてうなずき、食材棚を巡りはじめた。
音もなく粛々と、けれども可能な限り敏速に材料をかき集める。
エレーヌは無表情ではあったが、無感情からは程遠い―――その迫力に圧倒され、エルマンは視線を床を向けるしかなかった。
瀕死のミケルの願いを聞き、エルマンは即座に厨房に駆け込んだ。
幸いにして、エレーヌはそこにいた。
日課である水くみを終えて、疲労した腕をいたわるようにさすりながらイスに腰をおろしている。
エレーヌはこの頃増えた慌しい訪問者に驚いた顔を見せたものの、エルマンから事情をきくと、一瞬、目頭に熱をためて口元を手で覆ったが、即座に気力を奮い立たせて、材料の在庫を確認し始めたのである。
『レモンとメレンゲのパイ』
遥けき過去の神代 において、異界からの稀人である聖女ヨーコが伝えたとされるスイーツである。
エレーヌが履修している陽子Noteの1つであり、幾度か解放軍内でこれを振る舞っているが、常に万雷の絶賛を得ている。
檸檬の果肉の凝固を具材として、果汁の風味をつけたメレンゲを冠としたパイ焼きのスイーツであるが、その完成までにかかる手間が多く、エレーヌも頻繁には作成していなかった。
エレーヌは食材棚から種々の袋や容器を取り出して、調理用の机の上に並べた。
「よかった、材料はあります、作れます。わたし、作ります」
エレーヌは栗色の豊かな髪を首の後ろで束ねなおしながら、気丈に頷いた。
慈悲と自信で哀切を強引に覆い隠した、寂し気な光を宿した眼差しである。
エルマンはひとまず安堵した。
「ありがたい! 何か、おれにできることは……」
「これは陽子Noteなので……エルマンさん、わたしの手元、視えますか?」
「……いや、見えちゃいるはずなんだが、わからねぇ。見えているのに、見たはずのことを思い出せねぇ」
「残念ですが、聖女様に制約されているようです。手順も材料の分量も———つまりレシピを認識できないように、聖女様の魔法がかけられているのです」
「そういうことか。不甲斐ない。……いつでも呼んでくれ。何でもする」
エルマンは、組織の中枢として、多くの部下を差配する立場である。
それゆえ、能力のない者にできることを探して役割を与えるのは指示者の側の負担が大であるを、知っていた。
エレーヌに気をつかわせるくらいならば自分は何も手を出さぬほうがマシである、とエルマンはすばやく判断し、厨房から立ち去った。
残されたエレーヌは、忙しい。
「急がないと」
エレーヌは、ミケルの容態が極めて悪いことをエルマンの様子から察していた。
ミケルに残された時間は多くない———その最後の願いを聞き届けらえるかは、エレーヌの双肩にかかっている。
エレーヌは震える膝を奮い立たせて、惜しむことなく腕を振るう。
焼き窯に炭を足し、卵を割り、小麦粉を伸ばしてパイ生地を練る。
レモンを洗って、果汁と果肉をとり、果皮を刻んで小皿に取り分ける。
パイ生地が焼きあがるまでの間に、具材をこしらえる。
甜菜糖と小麦粉、片栗粉をあわせて鍋で加熱し、水を加えながら伸ばして整える。
卵黄とレモン果肉を混ぜ入れて、固まらないように手早く匙を回し、冷ましながらレモン果皮で香りをつける。
熱気が厨房に充満し、エレーヌの額に汗がともる。
エレーヌは息があがり、かすかな眩暈を覚えた。
(……いけない)
疲労が、エレーヌのか細い身体に重く伸し掛かってきた。
ついて先刻まで日課の水汲みのために足腰を酷使していたためである。
膝にたまった染みるような不快感が、エレーヌの立ち姿を危ういものにした。
とっさにエレーヌは両手を調理机について、身体を支える。
そのついた両腕も、まるで糸で縛られたように動きが鈍く、苦しい。
手首に走った痛みのことは、エレーヌは無視するしかなかった。
「次は……メレンゲ……っ! がんばらないと……」
大き目の容器に割り入れた卵白を、細く柔らかい金属を組み合わせた泡だて器で手早くかき混ぜる。
透明の卵白に、空気の混じった濁り広がる。
徐々に白色が増して、少しずつ重くなった。
(……ここからが、大変、なのよね……っ!)
メレンゲは、卵白を攪拌して固めたものである。
柔らかく滑らかな食感で、焼くと膨張する性質があるため、菓子の材料として汎用性が高く、多くの陽子Noteの品で必要とされている。
エレーヌは幾度もこのメレンゲを作ってきたが、この日は、事情が違った。
疲労の困憊が、器の中の卵白の重みを尋常でないものにした。
エレーヌは左手で卵白の器を抱え、右手の泡だて器を肩肘を駆使して強引に動かした。
無理な稼働にエレーヌの腕が悲鳴をあげた。
肘に痛みが走り、握力を失した。
「あっ……!」
作りかけのメレンゲを蓄えた器が、宙に舞う。
エレーヌは必死に腕を伸ばして抱えようとしたが、膝のこらえが効かず、机に向けてよろめいた。
頭部を打ち付けそうな姿勢になったが、それに構わずエレーヌは宙返りしている器に向けて手を伸ばし、懸命にそれをつかみ取ろうとした。
しかし、器はエレーヌの手の届かぬ距離にあり、エレーヌの上半身は墜落しつつあった。
堪らずエレーヌは、眼をつむった。
(……ダメっ!)
「……失礼!」
エレーヌが覚悟した痛みと衝撃は、別のものに置き換えられた。
暖かく包容力のある腕が、エレーヌの上半身を脇の下から支え、机に衝突するエレーヌの頭部をすんでのところで護った。
その腕は軽々とエレーヌの上半身を支えて持ち上げて、エレーヌの姿勢を整えた。
(え……?)
エレーヌが眼を開けると、作りかけのメレンゲを蓄えた器は、その中身をわずかも溢すことなく、机の上に鎮座していた。
ただし、その器の端を握る荒々しく逞しい指は、エレーヌのものでは決してなかった。
エレーヌの目線は、その指をみて、岩石のような肉付きの腕を這って、やがてその腕の主の顔にたどり着いた。
「ウンチョウさん!?」
そこには、関羽が立っていた。
左腕で崩れ落ちるエレーヌを支えつつ、右手で宙を舞う器をつかみ、食材の保全にも務めたのである。
関羽は、エレーヌが自身の足で身体を支えていることを確認すると、素早くエレーヌから手を放し、後ろに退いて頭をさげた。
エレーヌは、突然の関羽の登場に驚き、まじまじと関羽の姿を眺めた。
関羽は、エレーヌよりもひと回り若く、屈強で精悍な青年そのものといった風貌である。
若々しく、瑞々しく、けれどもどこか年齢を超越した憂愁の年季を漂わせた不思議な美丈夫といった印象を、エレーヌは関羽から感じ取っていた。
その関羽が、自分に向けて、真摯に頭をさげていることに、エレーヌは戸惑った。
関羽は、まるで露見した悪事の細部を自白させられる童のような恐る恐るといった面持ちで、エレーヌに詫びた。
「甚だの失礼を承知の上ですが、御身の万一を憂えて駆け寄り申した。お叱りは、いかようにも」
エレーヌの見た限り、どうやら関羽は本気でエレーヌから叱られることを覚悟している様子だった。
鋼のような筋骨を山脈のように全身にまとわせた、益荒男を体現したような体躯の関羽が、すっかりエレーヌに委縮しきっていた。
その奇妙な構図にエレーヌは滑稽味を覚え、微かに口元をほころばせた。
「いえ、ありがとうございます。とっても助かりました。落っことして台無しにしちゃうところでした」
「食材よりも、御身をご自愛いただきたいのですが」
「そうね。次があったら、そうするわ」
「くれぐれも次がないことを願っております」
エレーヌは関羽の言葉に軽やかな笑みをこぼしたものの、疲労の色はぬぐえなかった。
目元に力はなく、浅く肩で息を吐きながら、両手で交互に自分の二の腕を揉みしだいている。
メレンゲの器を入った見下ろして、それが微動だにしないことをいつまでも眺めていた。
器を手に取り、再び泡だて器を忙しくする気力を呼び起こそうと、呼吸を整えている。
そんなエレーヌの疲弊した様子をみて、関羽は内心に焦る気持ちが湧きあがった。
エレーヌの邪魔にならぬうちに厨房から退居すべし、という警鐘が脳内に聞こえていたが、今しがたあわや負傷しかけたエレーヌから目を離すのも適切でないように思われる。
かといって気息も絶え絶えなエレーヌを遠巻きに眺めるだけというのも不甲斐なく、何か助力になりたいと感じているものの、どのように声をかければよいのか———あるいはどのように声をかけることが自分には許されているのか、それがわからない。
結局関羽は、心中に迷いに決着をつけることなく、何気なしにそのまま状況を確認するような言葉を口にした。
「……これまでの様子から察するに、この器の内で卵を攪拌して泡立てるのですかな?」
「ええ、そのとおりよ……でも、腕が上がらなくなっちゃった。ダメね。こんなときにへこたれてちゃいけないのに……って、ウンチョウ……さん……?」
エレーヌが、関羽の言葉に違和感を覚えた。
関羽の方に向き直り、決して見逃さないという意欲をこめた目つきで関羽を見る。
「……わたしの手元、視えていたんですか?」
「も、もちろん。まだこの身体に視力の衰えはありませぬ。戸外からでも、つぶさに眺め得ましたぞ。若さの特権ですな」
エレーヌに見つめられてドギマギを隠せない関羽であったが、己の目を指して、とりあえず質問には回答を返すことに成功した。
エレーヌは、ずい、と関羽にさらに迫った。
「そうではなくて、ウンチョウさん……もしかして……? いえ、でも……そうとしか……いえ、聞いてください! この後は『レモンのしぼり汁を小さじ2杯分入れて、力強く混ぜながら甜菜糖を少しずつ加えます』……いまのわたしの言葉、聞き取れ……ました?」
「……? いかにも。れもんのしぼり汁というのは、お手元の椀のものですかな。……無学故にテンサイトウなるものを知らぬのですが、そちらの小袋のものでしょうか」
「え、ええ。そう……よ。……すごいわ、ウンチョウさん」
信じられない、という驚愕を余すところなく顔に表して、エレーヌが呆然と関羽をみた。
エレーヌの言の要領をつかめない関羽は、怪訝な顔をした。
「儂は、何もしておりませぬが」
「すごいことなの! すごいのよ、ウンチョウさん!」
興奮を隠さず、エレーヌは飛び上がるように小躍りし、関羽の手をつかんだ。
エレーヌに手を握られて、関羽はたじろぐように腰を引いたが、男のメンツにかけて後退はしなかった。
希望に顔を輝かせて、エレーヌが関羽に問うた。
「ところでウンチョウさん、つかぬこと伺いますが、体力に自信はどのくらいおありで?」
「天下無双と自負いたします」
その点については、関羽には確固たる自信があった。
猛禽類のように膨らんだ胸筋をいからせるように張って、応えた。
その堂々たる立ち姿は、滔々と流れる長江の水量のごとく決して尽きることのない無限の体力を連想させるものであった。
エレーヌは叫ぶように、懇願した。
「上等です。スイーツづくりには、うってつけだわ。ウンチョウさん、手を貸して! わたしの指示に従ってください!」
「無論、光栄の極みです」
状況が飲み込めないという状況であったが、それでも関羽としては否応もない。
熱くこみあげる気炎が雄たけびとなって脳天から噴出しそうになるのを、腹で抑えて辛うじて堪えているような有様である。
「いまから『メレンゲ』を作ります。わたしに代わって、卵白をかき混ぜてください。こぼさぬように、細かく、それでいて力強く、空気を切るように、けれども膨らますように、手早く、弛まず、それでもやさしくかき混ぜる……できる?」
「……こういうことですかな」
関羽は意気軒高に卵白の器を手に持ち、眼にもとまらぬ速さで泡だて器を動かした。
その動きは迅速であるが乱暴ではなく、いたずらに器を打ち付けることもない。
まるで最上質の塩の粉を器の中で振っているかのような、耳に心地よい擦過音がリズムよく響いた。
みるみるうちに卵白が空気を取り込み、濁りが増し、その身を固めていく。
エレーヌは関羽のその手つきに目を見張り、うなずき、喜び、満足して興奮した。
「完璧です! そのままよ、そのまま。腕が泣いても足が折れても首がもげても、わたしが止めるまで、ひたすらそのまま続けてください」
「相わかった。この関雲長、命に代えても、ゆめ攪拌の手を緩めること無しと誓約いたす」
「味を調えるために、わたしが少しずつレモン汁と甜菜糖を足していきます。ウンチョウさんは、ずっとそのまま、そのまま……よし、完璧です」
エレーヌが手際よく小さじで救ったレモン汁と甜菜糖をメレンゲに入れた。
投じた材料は、一瞬のうちに攪拌されて姿を失ったが、その数秒後に卵白の色合いをわずかに変えて顔をのぞかせることで、それがムラなくメレンゲに組み込まれていることを明らかにした。
徐々に卵白が固まり、クリーム状の形態になった。
関羽はそれを指先の力のかかり具合の変化で感じとり、内心の高揚が抑えられなかった。
(……なんと、おもしろい。鶏卵がこのように姿を変じようとは。泡立てて空気を含ませることで、形を成そうというのか。いかなる術理か想像もつかぬ)
メレンゲが完成に近づき、エレーヌは満足そうにうなずいた。
「力加減が変わってきますが、そのまま続けてかき混ぜてください、こぼさぬように慎重に。わたしは具材を焼きあがったパイ生地にあわせます。メレンゲはそのあとで、出番です」
「心得た」
関羽の心は、弾んでいた。
(楽しい)
もちろん関羽としては、エレーヌに対して抱いていたほのかな慕情がさほど無下にはされていないことを実感できたという喜びもある。
だがそれ以上に、一心に、ひたすらに食材を相手に腕を動かしているのが、楽しかった。
己の手で、食材の様子が変わっていくのを眺めるのが、楽しかった。
何かを壊すのではなく、ものを作るために身体をつかうことが、ただ楽しかった。
関羽は、今、素朴な充実感を噛みしめていたのである。
エレーヌは焼き窯からパイ生地を取り出した。
底の深い皿のような形状に焼き上げられた生地の内側に、果肉の凝固を具材として敷き詰める。
「ウンチョウさん、こっちにきてください。メレンゲをこのなかに移して、冠にします。ウンチョウさん、やってください」
エレーヌはおおきめの匙を手に取って、関羽に授けるように捧げ持った。
関羽はたじろいだ。
「……儂がやって、よろしいのですか?」
「当然です。できあがったメレンゲを取り出すのって、楽しいですよ。それは功労者の特権です。ウンチョウさん、やってください」
「しからば、仰せつかりましょうぞ」
関羽は勇気を出して、エレーヌから匙を受け取った。
慎重に器を傾けつつ、匙をつかってメレンゲの白い艶やかな流れを誘導し、エレーヌが整えたパイ生地のなかに注ぎ入れる。
匙でメレンゲをすくうと、おもしろい弾力があった。
メレンゲのまろやかな粘り気が、匙をとおして関羽の指先に伝わる。
抵抗されているのか、しなだれかかられているのか、判然としない感触である。
そのくせ、器の端からこぼれると、とろり、と素直な勢いでパイ生地に飛び込んだ。
(なんと! ……おもしろい、卵がこのような感触に……儂がこれを作ったのか)
その様子をみた関羽の内の秘めたる童心がざわめき立ったが、エレーヌが次の手順の説明を開始した。
「完璧です。あとは焼き上げるのみです。メレンゲにうっすら焦げができる程度に火をいれます。これはとっても難しいので、今日はわたしがやりますね。たぶん9分10秒……今日は空気が乾いているので、8分30秒でもいいかもしれませんね」
「そこまで細かく焼き時間を測るのですかな」
「当然です。でも、これはわたしの勝手なこだわりなだけよ。同じ材料でお料理を作るのなら、少しでもおいしく食べてもらいたいもの。きっと食べる人はそこまで気にないんでしょうけど、わたしがそうしたいから、そうするの。いわばわたしの片思いね……なんてね」
エレーヌは、はにかみ笑いをこぼしながら、けれども誇り高く胸をはって、言った。
それは、妥協のない創造に身をささげる職人のみが放つ、美しい傲慢に満ちた自信のあふれた態度であった。
関羽は、そんなエレーヌをまぶしく思った。
そしてたとえわずかでも、そんなエレーヌに貢献ができたことがうれしかった。
「まことに貴重なお教えでした。今日はよき『思い出』が得られました。感謝いたします」
「……あら、『思い出』? うふふ、そうね……今日のところはそうしましょう、先は長いものね」
エレーヌは意味深な含み笑いをみせたが、関羽には何が含まれているのか、理解できなかった。
(わからぬ。エレーヌ殿は何を仰りたいのか。何かを伝えようとして、あえて言わずにとどめておられるご様子だが。……儂にはわからん。ユーリンならばたちどころに看取し得るのであろうな。まことに儂は愚かな人間だ。まだまだ学ぶことが多い)
関羽は、この場にいない『仮初の主』にして私淑する人心の師の姿を想い、己の愚鈍さを再確認した。
そんな関羽の心の内を知る由もなく、エレーヌは関羽を労わる言葉をかけた。
「今日はありがとうございます。とっても助かりました。……これはお礼というわけでもないのですが、いっしょに飲みませんか」
エレーヌは棚から瓶を取り出し、2つの杯に注ぎ入れて机に並べた。
そのうちの1つを手に取り、残る1つを関羽に勧める。
関羽は興味深げにその杯を覗き見た。
わずかに柑橘の香りの漂う半透明の液体で満たされていた。
「飲んでください。きっと気に入ると思います」
「では、遠慮なく頂戴いたす」
関羽は杯を手に取り、口をつけ、表情に迷うような表情をして、唸った。
「……むぅ、これはなんとも『不可思議な美味』ですな。いかんとも判じがたい、血肉に染み入るような、優しげな味わいで……」
ひとしきり悩んだ挙句、関羽は、はたと気がついた。
「ひとつお尋ねいたしますが、よもやこれも『陽子Note』ですかな?」
関羽の言葉を聞いて、エレーヌは噴き出した。
机に顔を伏せてむせこみ、笑いをこらえて背中を震わせている。
事情のわからない関羽は、狼狽した。
「エレーヌ殿? いかがなされた!?」
「だ、だって、『スポドリ』を飲んだウンチョウさんの反応……」
エレーヌは、笑いに乱れる唇で、ようやく絞り出すように言葉を紡いだ。
「……ユーリンさんとまったく一緒なんですもの」
関羽は、素っ頓狂な顔をするしかなかった。




