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0001:プロローグ

 ※2022.03.01投稿 1/2回目


 王立学院へ入学して約二ヶ月。学院主催の建国を祝うパーティーにて一人の男子生徒が静かに壇上へと現れると、それは突然始まった。


 「ソフィーア・ハイゼンベルクっ! これまでは見逃してきたが彼女への蛮行は許しがたいものである、よって俺は貴様との婚約破棄をこの場を以って宣言するっ!」


 会場の隅々にまでよく通る声だった。学び舎にこんなにもお金をつぎ込まなくてもと言いたくなるほどに贅を尽くした会場は、一瞬静まり返ったのち困惑と動揺の声が広がり、その場にいた者たちは三者三様の姿を見せている。

 壇上に立つ男子生徒に名を呼ばれたその人は背筋をきっちりと伸ばし真っ直ぐ見据える、その顔はうかがい知れない。だって私はその背の後ろに立っていたのだから。


 ――何故、こんなことになっているのだろう?


 おめでたい日であったはずだ。理解が追い付かない頭でいろいろと考えてみても仕方のないことだし、そもそも私は当事者でもなければ関係者でもない。

 ないのだけれど、この状況に少々思う所がある。


『なんつーセレブリティークソガキムーブ』


 アニメ漫画にゲームとインターネット徘徊が趣味のクラスメイトの男子が、良家の子女が通う女子校を舞台にした文庫本を流し読みして口走った言葉が、ふと思い浮かんだ。

 舞台となった作品の物語や登場人物の立場、そして現在進行形で繰り広げられている現状や置かれた立場と比べても、同じ状況だとは言い難い……が。


 静かに状況を見守る野次馬の中の一人としてもう一度、名を呼ばれた女子生徒の背を見れば、その細く長い腕の先にある手が小さく震えているのが見えてしまった。


 記憶の底から蘇った随分と遠く懐かしい彼の言葉がしっくりくるなと、私はその場で意を決し一歩踏み出した。


 タイトル長いのですが、考えるのが苦手なのでこのままで。割とゆっくりと話が進みます。ので一話冒頭に辿り着くまでしばらく掛かる予定+そこまでが序章なのかも。

 キャラに名前を付けるのが苦手なので名付けは最低限、必要になれば追って名前を付ける形を取ります。作中にある魔術等の設定はだいぶ適当です。


 最後だけ決めているノープラン戦法でこの作品は構成されております。気楽に読んでください!


 更新日から一日置いて、まとめて読んで頂いた方が話の区切りがよい気がします。五千字から一万字で話の筋を区切る癖が抜けないので(汗 二千字で起承転結を入れ込むのが苦手なようです。


 タイトルは『最強』よりも『最大値』等の方が適切ですが、わざと最強にしております。ご了承をば。あ、学園生活もわざとです。


 

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