入学
なかなか長い文は書けないですぅ
異形の怪物が現れてから5年。人類はヤツらに対抗する体制を整えつつあった。
その中のひとつが、この四天学園である。
四天学園の名前の由来となったのは《超越者》の中でも特にチカラの強い4人《四天》である。
彼らは1人で《超越者》1000人分のチカラを持つと言われ、世界でもトップレベルの強さを誇る。
そんな学園の中では、入学式が行われていた。席順は入学試験の結果によって決まっている。その1番前───首席合格者は、1人の少女だった。
「───新入生代表あいさつ」
「はい」
先程の少女が席を立ち、堂々と壇上に上がっていく。ほぅ、と思わず漏らされた声は誰のものか。100人に聞けば100人が美少女と言う、そんな完成された容姿を持った少女。
「───、終わります」
しばらく時の止まったような沈黙が続く。次の瞬間、割れんばかりの拍手が巻き起こる。
そんな様子を少年──リオンは1番後ろの席から見ていた。
1番後ろ
これは入学した生徒の中で最も成績が悪かった者が座る場所。そこにリオンは頬杖をつきながら座っている。
「納得いかねぇ」
周囲の歓声により声が聞こえないのをいいことに、ここぞとばかりに悪態をつく。
「だいたい、あの試験形式はおかしいだろ。誰だ?あんなの考えたヤツ。あいつか?あのジジイなのか?今度会ったr───」
「それでは、クラス分けの発表に移ります。」
この学園では、クラス分けは基本成績順に決まり、AからEクラスまである。入試最下位のリオンは当然Eクラス───
「───、リオン、今呼ばれた人はAクラスだ」
「え?」