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0099:ダンジョンコア破壊


「お前ら、まだ動けるか? 俺達がアイツの相手をするからその間に逃げるんだ!」


『す、すまねぇ・・・』

『た、頼んだ・・・』


そう言うと馬鹿達は逃げて行った。

腕が立ちそうなら共闘するという手もあったがそんな感じじゃなかったしな。


岩石竜はこちらをじっと見ている。

寝起きだからか少し動きが鈍いように見える。


「今がチャンスか? サーシャ、シェリー! 先制攻撃を頼むぞ!」


もちろん、俺は支援スキルを発動させていた。


『もちろんだよ、旦那様!』

『了解したわ、レックス!』


サーシャとシェリーの魔弓と火魔法が岩石竜に直撃したが岩石竜は微動だにしない。

まるで効いていないようだ。


『ご主人様、あの鱗が魔弓や魔法を弾いているかと』


岩石竜は巨大な鱗に覆われていた。

しかし、よく見ると鱗と鱗の間には僅かであるが隙間がある。


「なぁ、あの鱗と鱗の間に武器を突き刺すことって出来ると思う?」


『可能だと思いますよ、ご主人様』

『妾はちょっと難しいのじゃ』

『私もちょっと難しいかな・・・』


ジーナはどちらかといえばパワーファイターだし、ナギサは槍を薙刀のように使用しているから突きは若干苦手なんだろう。


「なら、俺とアイラが岩石竜を攻撃するから他の皆はサポートしてくれ」


ジーナの挑発があれば俺とアイラが岩石竜に近付くのは可能だろう。


俺の考えた作戦を皆を伝えた。


「よし、行くぞ!」


『『了解です!』』


俺とアイラは左右に分かれて岩石竜から距離を取った。

そしてジーナが挑発を行った。


『ボオォォォォー!』


岩石竜がジーナの挑発に反応したようだ。

そこをすかさずサーシャとシェリーが魔弓と火魔法を放った。


もちろん、岩石竜に効かないことは先ほどの攻撃で分かっている。

あくまでも岩石竜に対して牽制するためだ。


ナギサは岩石竜の尻尾が届かない位置から攻撃をしているがこちらも牽制だ。


そして俺とアイラが岩石竜の背後に回り込んで岩石竜に向かって行った。

当然、隠密支援を発動している。


「よし、今だ!」


俺とアイラは一気に岩石竜の背中に飛び乗ることに成功した。


『ゴオォォォォ!』


背中に俺とアイラを乗せている岩石竜は巨体を揺らしている。

俺とアイラを振り落とそうとしているのだろうが振り落とされるわけにはいかない。


「このぉ、静かにしやがれ!」


俺とアイラが同時に鱗の鱗の間に武器を突き刺すと、思った通り武器を突き刺すことが出来た。


『グガァァァァー!!』


武器を突き刺された岩石竜はさらに暴れ始めた。


俺とアイラは振り落とされないように武器をしっかりと掴んでいるため、岩石竜が暴れるほど突き刺した武器が岩石竜の身体にめり込んでいく。


「こ、このぉ、動くなって!」


俺は村正に魔力を注ぎ込んだ。

魔力を注ぎ込まれた村正は更に切れ味が増して刀の刃が岩石竜の身体に食い込んでいった。


しかし、それでも岩石竜は止まらなかった。

むしろ暴れまくった。


「このままだと埒が明かないな」


するとアイラから提案があった。


『ご主人様、試してみたいことがあります』


「なんだ? 言ってみろ」


『とりあえず、ご主人様は村正を離して私に掴まって下さい』


「・・・え? なんで?」


『何でもいいから早く!』


アイラは理由を言わず、早くアイラに掴まれと言っている。

アイラのことを信用しているので村正から手を離しアイラに掴まった。


『ご主人様・・・壊れたらゴメンね』


え? 何を言っているの?

ゴメンと言ったアイラが雷の剣を村正に叩きつけた。


「え~~、何するんだよ!」


アイラが雷の剣を村正に叩きつける度に村正から煙が立ち上ってくる。

どうやら雷の剣から発生する雷が村正を通して岩石竜の体内を焼き焦がしているようだ。


岩石竜は動き止まり悲鳴のような鳴き声をあげていた。


雷の剣を村正に叩きつけること十数回して、やっと岩石竜の動きが完全に止まった。


とりあえず、岩石竜から村正を抜いた。

隅々まで確認してみたが村正には傷一つ付いていなかった。


「良かった~、村正が無事だった~」


『・・・ご主人様、とっさの事といえ、本当にごめんなさい!』


アイラが俺に頭を下げてきた。

まぁ、岩石竜を倒すためだしな。


「いや、許さん! 今日はアイラをずっと抱き続けるぞ!」


『・・・え、そ、それはちょっと・・・』


アイラがオタオタしながら何かに言いたそうであったが聞き耳は無い。

アイラはサーシャ達に助けを求めようとしているがサーシャ達は顔を背けた。


女同士に友情は無いようだ。


そんなことよりも倒したはずの岩石竜が魔石を変化しない。

ということは岩石竜は厳密にはモンスターでは無いということか。


『竜種はモンスターでは無いということを、昔聞いたことがあったけど本当のことだったようね』


そう言ってきたのはシェリーだった。


「これってギルドで買い取ってくれるのかな?」


とりあえず岩石竜をそのままマジックバッグにしまった。


『旦那様、あれを見て! あれってダンジョンコアじゃない?』


サーシャが指差しした方向は岩石竜が寝ていた場所の奥だ。

光輝く玉が浮いていた。


以前見たダンジョンコアと同じだった。


「確かにダンジョンコアのようだな。本当にあったのか」


可能性の一つとしてダンジョンコアがあるとは思っていたが本当にあった。


『これがダンジョンコアなのね・・・初めて見たわ』

『私も初めてです。それにしても綺麗ですね』


シェリーとナギサは初めてダンジョンコアを見たようでじっと見ていた。


「それじゃあ、サクッとやるか」


俺が村正でダンジョンコアを縦に真っ二つにしたところ、浮いていたダンジョンコアは地面に落ちた。

光輝いていた玉は鈍い銀色の塊となった。


「ダンジョンコアも破壊したことだし戻るとするか」


『そうですね。それがいいと思いますよ、ご主人様』


真っ二つになったダンジョンコアをマジックバッグにしまったところで帰ることにした。


そしてダンジョンコアを破壊した際に全員がレベルアップをしていた。

ひょっとしたらダンジョンコアを破壊するとレベルアップするのもかも知れない。


ただし新しいスキルを覚えたのは残念ながら俺だけだった。


アイラ達からは『趣味が悪いですよ』と言われたが、新しく覚えたのは【呪縛支援】だった。


◇◆◇◆


鉱山から出てギルドに向かった。

ギルドに到着し、受付カウンターを向かった。


「すみません、買い取りをお願いします」


『レックスさん、お疲れ様です。今日も大量のレッサーミノタウロスやトロールですか?』


「いや、今日は違うよ。ロックタランチュラ、ロックキャタピラ、ロックモス等がそれなりにたくさんあるかな」


ロック系モンスターの魔石やドロップアイテムをマジックバッグから次々と取り出した。


この時点で受付嬢の顔を少しひきつっていた。


(今からの量を査定するのかぁ・・・残業確定じゃないの、もう・・・)


「そして、これ。ダンジョンコア」


『は? え、えっと、これってダンジョンコアですか?』


「今、ダンジョンコアって言いましたよね?」


『ちょっ、ちょっと待って下さい! 本当にダンジョンコアなのか査定しないと・・・』


(・・・これって徹夜が確定・・・かな・・・)


更にひきつった顔をしている受付嬢を見て岩石竜を出すのは止めた。

岩石竜は持っておいても良いかな。


『あ、あの、レックスさん? この査定って急ぎます?』


「え、そんなに急がないくても大丈夫ですよ」


金はそれなりに持っているから少しくらいなら査定が遅くなって問題は無い。


『わ、分かりました。それでは2日後に報酬を受け取りに来て下さいね』


(良かったわー、徹夜はしなくても大丈夫ね)


「あ、そうだ。ギルド公認の箱屋ってどこにありますか?」


『え、あぁ、箱屋はですね・・・です』


箱屋の場所も聞いたので明日は箱屋に行くとするか。

まぁ銅色の宝箱だからそこまでの期待は出来ないが。


「それじゃあ、2日後に来ますね」


『はい、よろしくお願いしますね』


買い取りのお願いも終わり、やることが終わったのでギルドをあとにした。


「それじゃあ、キャンプ場に戻るか?」


『そうですね、ご主人様』


「アイラにお仕置きをしないといけないしな」


『ご、ご主人様、か、身体の調子が万全じゃないんですから・・・』


「いや、もう回復したよ。それを証明するから」


『そんなの証明しなくていいから・・・』


キャンプ場に戻り、ハウステントを設置した。

夕食、風呂とやることを全てやった。

これで心置き無くアイラを抱くことが出来る。


もちろん、全員抱いたのだがアイラは何度も抱いた。


・・・そして、最後にアイラに怒られた。



ーーーーーーーーーー


名前:レックス

種族:ヒューマン

年齢:17

レベル:13

ランク:C

ジョブ:支援術士

ジョブスキル:

【攻撃支援Ⅱ】【防御支援Ⅱ】【回復支援Ⅱ】

【回避支援Ⅱ】【強化支援Ⅱ】【魔力支援Ⅱ】

【魔法支援Ⅱ】【隠密支援Ⅱ】【隷属支援Ⅱ】

【経験支援Ⅱ】【呪縛支援Ⅱ】

加護:

【経験値2倍】【無詠唱】

【ジョブスキル全体化】【無限魔力】

【回復魔法】【刀剣術】【マッピング】


名前:アイラ (主人:レックス)

種族:狐人族

年齢:20

レベル:12

ランク:C

ジョブ:軽戦士

ジョブスキル:

【双剣Ⅱ】【速度強化Ⅱ】【腕力強化Ⅱ】

【剣撃強化Ⅱ】【連撃強化Ⅱ】

加護:

【状態異常攻撃】【生活魔法(火)】


名前:サーシャ (主人:レックス)

種族:エルフ

年齢:18

レベル:11

ランク:C

ジョブ:魔弓士

ジョブスキル:

【魔弓Ⅱ】【命中率補正Ⅱ】【誘導矢Ⅱ】

【弓強化Ⅱ】

加護:

【付与魔法】【風魔法】【異常回復】


名前:ジーナ (所有者:レックス)

種族:ヒューマン (人工生命体)

年齢:19

レベル:13

ランク:C

ジョブ:重騎士

ジョブスキル:

【盾術Ⅱ】【大剣術Ⅱ】【挑発Ⅱ】

【シールドアタックⅡ】【速度補正Ⅱ】

加護:

【解析】【罠探知】【生活魔法(光)】


名前:シェリー

種族:ヒューマン

年齢:19

レベル:12

ランク:C

ジョブ:魔法使い

ジョブスキル:

【火魔法Ⅱ】【詠唱短縮Ⅱ】【範囲魔法Ⅱ】

【魔力制御Ⅱ】【水魔法Ⅱ】【精神強化Ⅱ】

加護:

【杖術】


名前:ナギサ

種族:ヒューマン

年齢:18

レベル:10

ランク:D

ジョブ:薙刀使い

ジョブスキル:

【薙刀術】【腕力強化】【刀撃強化】

【体術】

加護:

【回復魔法】

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