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0066:採取依頼完了


ギルドで依頼を受けて湿原に向かっている。

強化支援を使えば半日程度で湿原に到着出来るはずだ。

うまくいけば夜には戻ってこれるはずだ。


そう思っていたが、こういう時ほど何故かゴブリンがよく現れた。


「全く困った奴等だな、ゴブリンって奴等は」


『まぁ仕方が無いわよ、レックス。所詮はゴブリンだしね』


シェリーが火魔法でゴブリンを一掃していく。

倒した後の魔石とドロップアイテムを回収するのも時間が掛かるな。


結局、湿原に到着したのは昼過ぎになってしまった。


「広いな、見渡す限りの湿原だな」


湿原は所々で草が群生していた。

もちろん湿原の中には入るつもりはない。

目的のリザナ草は湿原の周りに自生しているはずなので湿原の周囲を探してみた。


『ご主人様、ひょっとしてあれがリザナ草じゃないですか?』


アイラが指差しした草を見たがよく分からない。

するとジーナが解析スキルで確認してくれた。


『マスター、それがリザナ草で間違いないのじゃ』


リザナ草はすぐに発見出来た。

リザナ草自体は簡単に見つかったのだが、問題が発生した。


『ご主人様、何かがこちらにやって来ます!』


アイラがそう言うと周囲からは


『シャッシャァァァ』

『シャギャァァァァ』


という声が聞こえてきた。

湿原の中から現れたのはリザードマンだった。

身長は2mくらいの大きさ。

全身が緑色をして、ゲームでも見たことがある二足歩行をする槍を持った巨大なトカゲだ。


現れたリザードマンは全部で5匹だ。

急いで支援を発動して戦闘態勢を整えた。


「ジーナ、先頭を頼むぞ!」


『了解なのじゃ!』


ジーナの左右に俺とアイラが立ち、リザードマン達を待ち構えた。

サーシャの魔弓とシェリーの火魔法による先制攻撃で戦闘が開始された。


リザードマンクラスのモンスターになると魔弓や魔法で全滅とはならないようだ。

それでもそれなりのダメージは与えられる。


ジーナは挑発スキルを発動させてリザードマンの攻撃を自分に向けた。

先制攻撃を受けてダメージを負ったリザードマンの槍による攻撃は大盾で難なく受け止めた。


そしてジーナに集中しているリザードマン達の横から俺とアイラが斬り倒していく。

そして最後の1匹も倒した。


「ふぅ、リザードマンは意外としぶといな」


『鱗が防御力を上げているんでしょうね、ご主人様』


倒したリザードマンの魔石とドロップアイテムを回収した。

ドロップアイテムは鱗皮だった。


引き続きリザナ草の採取をしていると再びリザードマンの襲撃を受けた。

今度は4匹が相手だが戦い方に変更は無い。


リザードマンを倒した後、再びリザナ草の採取をしていると再びリザードマンに襲われた。


リザナ草を100本採取しないといけないのだが、20本ほど採取するとリザードマンが襲い掛かってくる。


「リザナ草を採取することでリザードマンを呼び寄せているってことは無いかな?」


『う~ん、何かそんな感じだよね、旦那様』

『私もそう思うかな、レックス』


さすがに3回も同じことが繰り返されるとそう思うよな。


「原因は分からないけど、もしそうだとすると後の20本分はどうするかな」


同じようにリザードマンを討伐しながら採取を続けるか、リザードマンが現れる原因を探し当てるか。


『ご主人様、このままリザードマンを倒していきましょうか』

『マスター、そのほうが早いのじゃ』


アイラとジーナはどちらかと言えば戦闘好きだからな。

まぁ今回の件でいえば原因がすぐに分かるとは思えないからアイラとジーナの意見を採用するか。


「分かった。このままリザードマンを討伐しながらリザナ草の採取を続けようか」


という事でリザードマンを討伐しながらリザナ草を採取することになった。

まぁリザードマンを倒すことで経験値も獲得出来ると考えれば悪い選択では無いだろう。


リザードマンの襲撃が4回目だ。

リザードマンの群れの中に1匹、身体が一回り大きい個体がいた。


各種族にはそれぞれ上位種がいることをすっかりと忘れていた。


『マスター、あれはリザードマンリーダーなのじゃ』


リザードマンリーダーを合わせてリザードマン達が6匹現れた。


ジーナの解析スキルでモンスターの種類が判明した。

しかし種類が判明してもモンスターの強さがどれくらいかは分からない。


これはこれで歯痒いな・・・

今度、モンスター図鑑を探すことにしよう。

冒険者の必需品だよな。


とりあえず、今は戦闘態勢を整えることが優先だ。

支援を発動させてリザードマン達の動きに注意を払った。


『シャァァァ!!』


リザードマンリーダーが俺達を威嚇しているのか、部下のリザードマン達に指示しているのか分からないが何かを叫んでいた。


「サーシャ、シェリー! 先制攻撃を頼むぞ!」


リザードマン達が何をしてくるのか分からないが戦闘において先手を取るのは必須だ。


『了解! まかせて、旦那様!』

『いつでも大丈夫よ、レックス!』


サーシャもシェリーも準備万端のようだ。

2人とも最近は頼もしくなった。


『『行くよー!!』』


サーシャが魔弓を、シェリーがファイアボールを同時に放った。


『え、うそ?』


シェリーが驚いている。

いや、シェリーだけでなく俺達も驚いた。

リザードマンリーダーが水の玉を放ちファイアボールを相殺したのだ。


その相殺の余波なのかサーシャの魔弓も威力が殺がれてリザードマン達に大したダメージを与えられていない。


「魔法を使えたのか! サーシャ、シェリー! 何度相殺されていいから連発するんだ! 魔力は俺が支援する!」


『分かったー! 旦那様ー!』

『了解よ、レックス!』


サーシャとシェリーは次の攻撃の準備をしている。

それを察したのかリザードマンリーダーがリザードマン達に何か指示している。


指示を受けたリザードマン達がサーシャ、シェリーに向かおうしているが俺とアイラとジーナで阻んだ。


『ここから先には行かせない!』

『妾達の後ろには行かせないのじゃ!』


まずはリザードマンリーダーを倒すのが先だ。


「最初にシェリーが魔法を放って、少し間をおいてサーシャの魔弓だ!」


『分かったよ、旦那様!』

『了解よ、レックス!』


俺の指示通りにまず最初にシェリーがファイアボールを放った。

リザードマンリーダーもファイアボールを相殺するために水の玉を放った。

先程と同様にファイアボールは相殺された。


そして少し遅れてサーシャが魔弓を放った。

魔弓を相殺するもの無く、魔弓によって作られた7本の矢が全てリザードマンリーダーに突き刺さった。


『シャギャァァァァ!!』


俺はリザードマンの槍をあしらいながらサーシャとシェリーに魔力支援を行っている。


「サーシャ、シェリー、休まずに攻撃を続けるんだ!」


『分かってるよ、旦那様!』

『もちろん、そのつもりよ。レックス!』


続けてシェリーがファイアボールを放った。

リザードマンリーダーはダメージを負ったからか、魔力が枯渇したからか分からないがファイアボールを相殺出来ずにまともに喰らった。


『シャッシャァァァ・・・』


今度はかなりのダメージを負ったようだ。

そこに続けてサーシャの魔弓が襲い掛かった。

またしても7本の矢が全て突き刺さった。


『シャッ、シャァァァ・・・』


リザードマンリーダーは膝が崩れてそのまま前のめりになって倒れた。

リザードマンリーダーが倒れたことによって他のリザードマン達が動揺し始めた。


動きが止まったリザードマン達の隙を見逃さずに次々とリザードマン達の首を斬り落としていった。


ようやくリザードマン達を倒した。

リザードマン達は魔石とドロップアイテムを残して消えた。


『ご主人様、リザードマンリーダーがこれを落としたようです』


アイラが持ってきたのは杖だった。

ジーナの解析の結果は、水流の杖という名前だった。


シェリーが使ってみたところ水魔法の威力が上がっていた。


『これ、私がもらうね』


ということでシェリーの持ち物となった。

あとは俺達全員のレベルが上がっていた。


『旦那様、加護に新しいスキルが増えてる』


『種族固有スキルね。噂では聞いたことがあるわ』


シェリーが教えてくれた。

あと忘れていたがサーシャはエルフだったな。


リザナ草の採取も無事に完了した。



ーーーーーーーーーー


名前:レックス

種族:ヒューマン

年齢:17

レベル:10

ランク:C

ジョブ:支援術士

ジョブスキル:

【攻撃支援】【防御支援】【回復支援】

【回避支援】【強化支援】【魔力支援】

【魔法支援】【隠密支援】

加護:

【経験値2倍】【無詠唱】

【ジョブスキル全体化】【無限魔力】

【回復魔法】【刀剣術】【マッピング】


名前:アイラ (主人:レックス)

種族:狐人族

年齢:20

レベル:9

ランク:C

ジョブ:軽戦士

ジョブスキル:

【双剣】【速度強化】【腕力強化】

【剣撃強化】

加護:

【状態異常攻撃】【生活魔法(火)】


名前:サーシャ (主人:レックス)

種族:エルフ

年齢:18

レベル:8

ランク:C

ジョブ:魔弓士

ジョブスキル:

【魔弓】【命中率補正】【誘導矢】

加護:

【付与魔法】【風魔法】【異常回復】


名前:ジーナ (所有者:レックス)

種族:ヒューマン (人工生命体)

年齢:19

レベル:10

ランク:C

ジョブ:重騎士

ジョブスキル:

【盾術】【大剣術】【挑発】

【シールドアタック】

加護:

【解析】【罠探知】【生活魔法(光)】


名前:シェリー

種族:ヒューマン

年齢:19

レベル:9

ランク:C

ジョブ:魔法使い

ジョブスキル:

【火魔法】【詠唱短縮】【範囲魔法】

【魔力制御】【水魔法】

加護:

【杖術】

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