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0046:通常依頼達成


翌朝、早速オーガが出没すると言われてる森に向かった。

ちなみに森へは馬車で行くと遠回りとなる場所にあるため歩きで向かった。


途中で小さい森が複数あり、馬車が通れる道は大きく迂回しているらしい。

なので歩きで小さい森を突っ切り最短コースで進んでいる。


途中の小さい森でモンスターと戦闘になるかと思っていたが戦闘は無かった。

アイラがうまく回避してくれたようだった。


商業都市を出て2時間くらいでオーガが出没するらしい森に到着した。


『ご主人様、森の奥から大型モンスター特有の気配がしますね』


さすがはアイラだ。

気配である程度はモンスターのサイズが把握出来るらしい。


『こっちです。この奥の方から気配がします』


アイラの案内で森の中を進んでいくと遠くからでも分かる巨体がいた。


『マスター、オーガで間違い無いのじゃ』


ジーナの解析でモンスターの名前が判明した。

目的のオーガを発見したがかなりデカイ。

身長は3mくらいはありそうだ。


「よし、いつものように攻撃するか。攻撃支援、防御支援、回避支援、強化支援、発動! 行くぞ!」


まずはサーシャとシェリーが先制攻撃を仕掛け、ジーナを先頭に俺とアイラも突撃した。


魔弓と魔法がオーガに直撃した。


『グオォォォ!!』


突然の攻撃にオーガは雄叫びを上げて持っていた棍棒を振り回した。


ジーナが大盾でオーガの棍棒を受け止めた瞬間、鈍い金属音がした。

ジーナがしっかりとオーガの棍棒を受け止めていた。


その隙を突いて俺とアイラはオーガの左右に回り込んだ。

そしてオーガの脇腹や足を次々と斬りつけていった。


『グガァァァ』


オーガはさらに棍棒を豪快に振り回している。

俺やアイラを近付けさせないようにしている感じだ。


そんなオーガに対してサーシャとシェリーが援護射撃をしてきた。

魔弓とファイアボールがオーガの顔面を捕らえた。


遠距離攻撃はモンスターのサイズには無関係だった。

顔面を攻撃されたオーガは怒り心頭になったのかサーシャとシェリーを狙おうとし始めた。


「馬鹿かこいつは!」


足下が完全に無防備になった。

俺とアイラはオーガの脛を力一杯斬りつけた。


『ガッ、グガァァァ』


さすがのオーガも前屈みになって転んでしまった。

ここで一気に畳み込んだ。

最後は村正に魔力を込めた渾身の一撃でオーガの首を斬り落とした。


「さすがはランクCモンスターだったな。楽には倒せないな」


念のために回復支援を発動した。

倒したオーガを確認すると魔石とオーガの角をドロップしていた。


「お、幸先がいいね。必要なのは全部3本だったよな」


『そうだね。あと2本だから余裕だよね、旦那様』


◇◆◇◆


2本目のオーガの角まではすぐにドロップしたが、その後が非常に苦労した。

何匹もオーガが倒したのだがまったくオーガの角をドロップしないのだ・・・


「もう何匹倒したかな?」


『次で10匹目ですね、ご主人様』


2匹連続でドロップしたので余裕と思っていたが2匹以降はまったくドロップしなかった。

オーガの皮は沢山ドロップするんだが・・・


「今日は次で終わりにしようか」


『いや、旦那様。次が駄目でもその次がありますよ』

『そうなのじゃ、マスター』

『こうなったら意地よね』


何故か皆のやる気スイッチがオンになっているな。


『ご主人様、向こうにオーガがいます』


『『おっしゃ~! やるぞ~!』』


まるで何かに取りつかれたようにオーガに突進していった。

オーガは決して弱いモンスターでは無いが単体でしか現れないので倒すのは難しく無い。

オーガ1匹につき10分くらいで倒せる。


そして10匹目のオーガを倒した。


『『よっしゃ~、今度こそどうだ~!』』


倒したオーガが魔石とドロップアイテムに変わった。


『『・・・や、やったぁ~!! オーガの角だよ!!』』


やっと3本目のオーガの角をゲットした。

いつの間にかレベルも上がっていた。

オーガを10匹も倒したかいがあった。


「それじゃ帰ってギルドに報告するか」


2時間かけて商業都市に戻るとすっかりと夕方になっていた。

夕方になると入口の門にはあまり行列が出来ておらずスムーズに入れた。


ギルドに到着して受付カウンターに向かった。


「すみません、依頼を達成したので確認をお願いします」


そう言ってカウンターにオーガの魔石とドロップアイテムを置いた。

ついでなのでオーガの皮も査定をお願いした。


『分かりました。まとめて査定しますね。それにしても今日1日でオーガを10匹も討伐したんですか? 凄いですね・・・それじゃあ、ギルドカードもお預かりしますね』


受付嬢は俺達のギルドカードと魔石とドロップアイテムを持ってカウンターの奥に行った。


査定が終わるまで少し時間が掛かるな。

それまで時間を潰すしかない。

カウンター横にある酒場はもう人が一杯だ。


『レックスさん、ギルドの外にも屋台があるわよ』


何処で時間を潰そうかと考えていたら受付嬢がギルドの外にも屋台があることを教えてくれたのでギルドの外に出てみた。


確かに屋台が並んでいた。

たくさん並んでいる屋台の中から静かに食事が出来そうな屋台を選んだ。


「おっちゃん、美味しい食事と飲み物を5人分頼むよ」


『おう、酒は要らないのか?』


「あぁ、酒は要らないよ」


屋台のおっちゃんと会話をしながら屋台で夕食となった。


『俺も昔は冒険者をしていたんだがな。引退後に屋台を始めたんだよ』


おっちゃん曰く、元ランクD冒険者だったらしいが50歳になった時に冒険者を引退したらしい。


『五体満足のまま冒険者を引退出来たのが俺の自慢だな』


長年冒険者をしていると大怪我をして冒険者を引退する者がそれなりにいる。

それでもある程度のランクになると一般人よりも稼げるため冒険者を目指す者が多い。


『俺の仲間達は途中で引退を余儀無くされたんだがな・・・まぁ死んだ奴はいないがな』


おっちゃんが少し笑いながら話をしていた。

死んだ仲間がいないというのはそれだけでも凄いことだよな。


しばらくするとギルドの職員が外に出て来た。


『レックスさーん、いますかー? 査定が完了しましたよー!』


「あ、もう査定が終わったのか」


急いで残りを平らげると、おっちゃんに代金を支払った。

おっちゃんに「またくるよ」と告げてギルドに戻った。


『レックスさん、査定が完了しましたよ。あとアイラさん達はランクアップですよ』


受付嬢がニコニコしていた。


「え、本当ですか?」


『はい、レックスさん以外は皆さん、ランクアップしましたよ』


まぁランクBになるためにはランクアップ試験を受けないと駄目と聞いているからな。


そして受付嬢がカウンターを報酬を置いた。


『依頼のオーガの角3本とオーガの魔石、オーガの皮、全部の買取価格ですが、金貨3枚、大銀貨4枚となりますが問題無いですか?』


金貨1枚がオーガの角3本分だから残りが魔石と他のドロップアイテム分だよな。

意外とオーガは儲かるのかも知れないな。


まだランクDパーティーだがランクCが見えてきた。


「特に問題無いですよ」


報酬を受け取り、マジックバッグにしまった。

暫くの間、この商業都市で依頼を受けるのも良いかも知れない。


とりあえず、明日はのんびりと休暇にすることに決めた。


「明日は休暇にしようと思うんだけど」


『『おぉぉ、久しぶりのお休みですね!』』


そんなに久しぶりってことも無いはずなんだが・・・

でも、こんなに喜ばれるということは働き過ぎなのかも知れない。

気を付けないとな。


キャンプ場に戻ってハウステントを設置した後は、皆で風呂に入りイチャイチャした。


やっぱりアイラ達は最高だった。



ーーーーーーーーーー


名前:レックス

種族:ヒューマン

年齢:17

レベル:8

ランク:C

ジョブ:支援術士

ジョブスキル:

【攻撃支援】【防御支援】【回復支援】

【回避支援】【強化支援】【魔力支援】

加護:

【経験値2倍】【無詠唱】

【ジョブスキル全体化】【無限魔力】

【回復魔法】


名前:アイラ (主人:レックス)

種族:狐人族

年齢:20

レベル:7

ランク:C

ジョブ:軽戦士

ジョブスキル:

【双剣】【速度強化】【腕力強化】

加護:


名前:サーシャ (主人:レックス)

種族:エルフ

年齢:18

レベル:6

ランク:D

ジョブ:魔弓士

ジョブスキル:

【魔弓】【命中率補正】【誘導矢】

加護:


名前:ジーナ (所有者:レックス)

種族:ヒューマン (人工生命体)

年齢:19

レベル:8

ランク:D

ジョブ:重騎士

ジョブスキル:

【盾術】【大剣術】【挑発】

【シールドアタック】

加護:

【解析】


名前:シェリー

種族:ヒューマン

年齢:19

レベル:7

ランク:D

ジョブ:魔法使い

ジョブスキル:

【火魔法】【詠唱短縮】【範囲魔法】

【魔力制御】

加護:

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