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0018:サーシャ正式加入


正式にサーシャをメンバーに加えた。

改めてサーシャのスキルを確認した。


【魔弓】

使用者のレベルx1本の魔力の矢を作成可能。


【命中率補正】

使用者のレベルx2%で命中率が上がる。


なので魔力が続く限り矢が尽きることは無い。

問題は魔力の限界が数値化出来ないので限界が分からないことか。

順調にレベルが上がればそれなりの戦力にはなりそうだった。


『ね、言った通りだったでしょ? 旦那様。結構使える子なのよ、私は』


サーシャはドヤ顔している。

あくまでも成長したら使えるってことだろうけど。


あとはサーシャの武器と服を買わないといけないよな。

なのでドヤ顔中のサーシャを無視して武器屋に向かうことにした。


『ちょっ、ちょっと待ってよ。無視しないでよ・・・』


◇◆◇◆


武器屋に到着し、早速武器を物色している。


『おぉ、色んな武器がありますねぇ。旦那様』


確かに色んな武器があるけど、お前が使うのは弓だから他を見ても仕方が無いぞ。

剣などを見ているサーシャを無視して弓矢が飾られている場所を探した。

すると禿げマッチョ店長がやって来た。


『お、坊主達じゃねぇか。今日はどうしたんだ?』


『ひぃぃ、だ、旦那様。こんなところに盗賊が・・・』


「サーシャ、失礼だぞ。確かに盗賊の頭に見えるかも知れないが、一応ここの店長だぞ」


『・・・ご主人様、あなたも十分失礼ですよ』


禿げマッチョ店長は特に怒ることもなく、ただ呆れていた。


『・・・お前達は一体何しに来たんだ?』


「あ、そうだ。新しいメンバーが増えたんで武器を買いに来たんです。それで弓を見たいんですけど」


『弓か、それならこっちだ。』


店長自ら、弓を陳列してある場所まで案内してくれた。

しかし何故か弓のコーナーは狭かった。


「弓は種類が少ないですね? ひょっとしたら不人気なんですか?」


『まぁそうだな。弓は矢が無いと意味が無いが矢を大量に持ち運ぶには嵩張るしな』


確かにそうだよな。

皆がマジックバッグを持っているわけじゃないしな。

矢も無料では無いしな。


とりあえずサーシャ用の弓はショートボウにした。

あとは魔力を尽きた場合を考慮して矢を200本ほど購入することにした。


早速、裏庭で試し射ちをさせてもらった。


普通の矢を試してもらった後に【魔弓】を使ってみてもらった。

弓を引いている時点では普通に1本の矢であったが、弓から放たれた瞬間に1本の矢が2本となった。

そして的に当たった矢は数秒ほどで消えた。


『ほぉ、俺も【魔弓】は初めて見たが中々凄いな』


この言葉にサーシャは調子に乗って次々と【魔弓】を使った。

そして10回目で魔力が尽きた。

いわゆる魔力枯渇の状態になったのだ・・・


◇◆◇◆


俺がサーシャを背負って服屋に向かっている。

ベッタリと俺の背中に張り付いているはずなんだがあまり感触が無い。

ちょっと残念だな・・・


『うぅぅぅ、気持ち悪いよぉ・・・』


「間違っても俺の背中で吐かないでくれよ。吐いたら捨てていくからな」


『そんなぁ、酷い過ぎる・・・』


服屋に到着すると店員さんを呼んだ。


「スミマセン。これに合う服を適当に選んでもらっても良いですか?」


『うぅぅぅ、これって言わないでよぉ、それに適当って・・・』


サーシャは俺の背中で抗議している。

でも調子に乗って魔力枯渇した奴の言うことは聞くつもりは無い。


『えっと、この方はどうしたんですか?』


さすがに店員さんも気になるようだ。


「ちょっと調子に乗って魔力枯渇になっただけなので心配無用です」


『だ、旦那様ぁ。少しは心配して下さいよぉ』


『じゃあ、ちょっとその方をこちらに連れて来て下さい』


店員さんも中々のものだった。

店員さんに言われるがままサーシャを背負ったまま付いていった。


『それじゃあ採寸しますので、その方を立たせて下さい』


「えっと、どうすれば良いですか?」


サーシャはまだ自力で立てなさそうだった。


『脇から手を回して支えてあげて下さい』


わ、脇から手を回して?

ちょっと躊躇していたが店員さんから催促されたので仕方無く脇から手を回してサーシャを支えた。

さすがに絶壁では無いのでサーシャの胸の感触が感じられた。


『はい、採寸は終わりましたので少しお待ちしてて下さい。服を選んできますので』


とりあえずサーシャを連れてアイラのところに戻った。


「本当に疲れたよ」


『ふふふ、ご主人様。ご苦労様です』


サーシャは変わらず俺の背中にいた。

こんなに苦労するならサーシャの魔力枯渇には注意をしないといけないな。


『でも、旦那様。私の胸が触れたんだから良かったじゃないですかぁ』


「アイラの胸には程遠いけどね」


『ちょっ、アイラの爆乳は特殊ですよ。私くらいのサイズが一般的なんですよ』


アイラが爆乳なのは間違い無いが、サーシャのサイズが一般的なのかどうかは分からない。


『ふ、二人とも恥ずかしいから止めて下さい・・・』


ふと見ると店員さん達もお客さん達もこちらを見てクスクスと笑っていた。

確かにもの凄く恥ずかしい会話をしていたな。


すると先ほどの店員さんがクスクス笑いながらサーシャの服を持ってきてくれた。

サーシャもようやく歩ける程度までは回復したようで試着しに行った。


試着したサーシャが戻ってきた。

アイラと色違いのワンピースを着ていた。

薄い黄色のワンピースだ。

中々似合うな。

喋らなければ綺麗な女性なんだけどな・・・勿体無いな。


薄い黄色のワンピース以外にもう一着と下着を購入して店を出た。

これで今日やらないといけないことは全て終わらせたはずだ。


宿屋に戻るのにはまだ少し時間が早いため町を散歩することにした。

アイラは当然ながらサーシャも黙っていれば綺麗なので両手に花状態だ。

なので凄く気分がいい。


『ご主人様、なんか気分が良さそうですね?』


『そりゃあ、両手に花ですもんね。旦那様』


「まぁね。気分は良いよね。それよりも明日からはゴブリンの森にするか? それともオークの棲みかにするか?」


アイラは少し悩んでいたがゴブリンの森にしましょうと言った。


『やはり、新しいメンバーが増えた場合は連携の確認が大事ですからね』


確かにそれで痛い目に遭うパーティーが結構いるとは聞いたことがある。

無理しても良いことは一つも無い。


『私もいきなりオークはちょっと厳しいかな』


なので明日はゴブリンの森に行くことが決まった。

サーシャはほっと胸を撫で下ろしていた。

ただしアイラがボソッと一言。


『森の奥には行きますけどね』


俺には聞こえていたがサーシャには聞こえなかったようだ。

あえてサーシャに教える必要は無いかな。


その後も町を散歩しながら時間を潰して宿屋に戻った。

宿屋に戻ると女将さんがニコニコしながら俺達のほうに寄ってきた。


『お帰り。ちょうど今、あんた達の部屋のベッドを入れ替えたばかりだよ』


へ? ベッドを入れ替えた?

サーシャだけ別の部屋にするんじゃなくて?


「えっと、女将さん。どういうこと?」


『あら、嫌だねぇ。この子ったら女の私にそんなことを言わせるつもりなのかい?』


女将さんはもう女とかどうこういう年齢じゃない気がするんだが・・・


そんなことよりも女将さんの中ではサーシャも俺の彼女ってことになっているのか。

奴隷契約はしているけど成り行きなだけだし。

あくまでも冒険者仲間のつもりなんだけどな。


「お、女将さん、やっぱり部屋は空いていないの?」


『残念ながら今は空き部屋が無いんだよね』


さてと、どうするかな・・・

困ってしまったな・・・


『私はアイラと旦那様と一緒の部屋でも大丈夫だよ』


どうしようかと考えているとサーシャが一緒の部屋でもいいと言ってきた。

いやいや、口に出しては言えないがそういうことでは無いんだよね。


『ほら、サーシャちゃんもそう言っているんだしね』


だから、そういうことでは無いんだよね。

サーシャがいると俺とアイラの大事な時間が取れなくなるんだよね。

声を大にして言いたいが言えない。


するとサーシャが近寄ってきて俺の耳元で囁いた。


『旦那様、私なら覚悟は出来ていますよ。旦那様には全裸も見られているし、大事なところも見られているし、胸も揉まれていますしね。それにアイラからも了承をもらっていますよ』


「え、マジで?」


アイラのほうを見るとニッコリと頷いていた。

心の中で、「異世界転生、ばんざーい」と叫んでいた。

そして転生させてくれた神様に感謝した。


◇◆◇◆


その日の夜はアイラとサーシャの2人を同時に抱いた。

もうこれ以上無いくらいの至福の時間を過ごした。


『旦那様って、鬼畜ですね・・・』


何故かサーシャがそんなことを言っていた。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 何故でしょうか…ヒロインの傾向に見覚えが…気のせいですかね?
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